2015年2月7日土曜日

道路から近くにジャングルの中のような昔のハワイ王朝跡があるなんて・・・・

歩いてすぐに夏の離宮跡!!ー時間を割かずに見られる幻の名勝ここにあり!!ー
    

  
(ハワイ最新ニュース)ハワイでハイキングというと、ダイアモンドヘッド登山とか、マノア滝ハイキング、そしてマカプウ・ポイントなどが有名ですが、あまり時間は割きたくないが、ハワイらしいハイキングの気分を味わいたいという方々に、往復20~30分でハワイアン・ハイキング体験ができちゃうというところをいくつか見つけました。

    
      写真左:ダイアモンドヘッド登山      写真右:マノア滝へのハイキング
前にお知らせしたヌウアヌのペトログリフがあるアラペナ滝やカペナ滝もその1つですが、今回はハワイ王朝夏の栄華跡をご紹介したいと思います。

場所は、ヌウアヌ・パリ・ドライブ途中にある水道局のビルディングから100メートルほど山に向かった所で、駐車場がないので路上に止めることになるのが難。サインらしいサインもないし、知る人ぞ知るっていう場所なんです。

  
 写真左:路上に車を停めるので要注意   写真右:水道局の建物のすぐそばにあるこの木が目印

写真上の路肩に停めると右手に竹やぶがすぐ見つかります。21・00とかかれた小さなサインがありその竹やぶに小さな細い道が続いているのです。これが見つかったらしめたもの~!!
  
 写真左:竹やぶを見つけたらこのサインに注目     写真右:この竹やぶの入口から

この入口から今回のハイキングはスタート。10分ほどの短い距離ですが、まずはルアカハ滝(Luakaha Falls)を目指します。 まっすぐにこの竹やぶを進んでいくと、ハイキング道はひんやりしてさわやか。ヌウアヌ(Nuuanu)とは Nuu=高い場所 anu=涼しいというハワイ語らしく高地の涼しい場所なのでさわやかに感じられることでしょう。

  
  写真左:木が道に倒れ掛かっている所を抜ける         写真右:水道管が見える
竹林がせり出していて、竹林というより竹の森って感じで、途中水道管が見えたり、倒木が道をふさいでいたりしますが、トレイルは竹の葉が積み重なっていて思いのほか歩きやすく感じました。
 
  
       写真左:水道管が道をふさぐ    写真右:ルアカハ滝の上は人手がかかっているみたい
古い水道管が道をふさいでいるのをまたいで進んでいくと、川のせせらぎがはっきりと聞こえ、あっという間にルアカハ滝に着きます。この辺りは昔カメハメハ4世の妻であるエマ王妃が沐浴を楽しんだという場所だったとか。

だからでしょうか、ルアカハ滝の上は水を溜めるように人工的に作った感じで、石がきれいに並べられていて、そこからちょっと落差があり、そのあとは緩やかな小さな滝がいくつも重なり長い滝になっています。
 
滝の全体を写真に収めたかったのですが、苔むしてすべりやすく、ヌウアヌ川のカペナ滝で、先日すべった体験から、深入りはやめにしました。

アメリカ本土からの友人夫妻を連れてきた地元の方と会いましたが、「道路からすぐ近くにこんな場所があるなんて。」と感激していました。
さて、この滝が終わると、5分ほどもと来た道を戻ります。すると右側にもう1つ上に上っていくトレイルがあります。

このトレイルを進んでいくと5分ほどで、今回のハイライトであるカメハメハ3世とその妻カラマ王妃のサマーパレスの跡が出てくるのです。
竹林から分かれた道は木の根が張り出している緩やかな登りで、先ほどの竹林群とはまた全然趣が違う木立群もみえてきます。そこを歩いていくと2分ほどで苔むした石垣が右手に見えます。
  
     写真左:竹林から分かれた道を登る         写真右:右手に見える苔むした石垣


この辺り一帯は、薬草で治療したりヒーリングをするヘイアウ(祭壇)だったところで、リラックスする場所という意味の「Luakaha ルアカハ」と呼ばれていました。

そしてその後カメハメハ大王が戦争で傷ついた兵士を休ませたところとして有名になり、ここから貝がとれたために「Kaniakapupu カニアカププ」(Song of the land shells 陸貝の歌)とよばれるようになったとか。

   
 写真左:カニアカププの廃墟を正面から見て   写真右: 廃墟のことを書いた石碑にはお供え物が
ハワイ王朝のカメハメハ3世は、リラックスできるパワーのあるこの聖地ヘイアウ跡にサマーパレス(夏の離宮)を建築、1845年に完成させ「カニアカププ」をそのままサマーパレス名にしました。

こういったいわれのある所だからでしょうか、ここに来るとすごくリラックスできるとか、スピリチュアルパワーがあるとかと言われています。
石でできたこの離宮は、西洋の影響をうけた1階建ての大きな部屋と、それを取り巻くポーチで出来ていて、すぐそばに石造りの厨房や、わらぶき屋根の家々があったようです。

この当時7月31日がハワイの主権回復デーの祭日となっていて、1847年の4回目にカメハメハ3世は外国の貴賓や知事の方々、そして庶民にいたるまで1万人以上も招いて「ルアウ」と呼ばれる宴会をここでしたことが、石碑に書かれています。

当時のルアウの様子を書いた資料を見ると、豚271頭、塩魚3125匹、新鮮な魚1820匹、鶏602羽、牛3頭、4000個のタロイモ、82羽の七面鳥に数々の果物・・・という具合ですごく豪華なルアウだったようです。
この場所に一万人も集まったということですから、周りの木立のあたりが大きな広場になっていたのでしょうか。この建物は避暑地として数十年使われたということですが、その当時の華やかさは今では夢のまた夢・・・
   
   写真左:離宮の内部にはいってみる       写真右:離宮のすぐそばにある石造りの厨房跡 
美しい緑にかこまれ、静寂がただようサマーパレス跡と、人もはいらないジャングルの中にあるような自然の滝という2つのサイトが、実は道路のすぐそばにあり、30分ほどで回れるっていうのが今でも信じられません。
カニアカププの石碑には、誰が供えたのかティーリーフに巻かれたハイビスカスの花のお供え物がひときわ鮮やかに目に映りました。
その時さわやかな風が吹いて、なんだか昔の人々が苔むした廃墟の中でルアウを楽しんでいるような気がしたのは私だけでしょうか。30分で回れるところなのに、時間が止まってしまったような感じ。こんな近くにあるのは本当なのか夢なのか、訪れてみないとわかりません・・・
 
歩いてすぐの名勝に心を打たれた姫庵より


 
 

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