2014年3月22日土曜日

好奇心は記事になった後も尾を引く・・・

好奇心がニュースを運ぶ
ー机上では生まれないハワイ最新ニュース
 
(ハワイ最新ニュース)先日テレビで、有名なアインシュタインの名言の1つ、「私には特別な才能はありません。ただ熱狂的な好奇心があるだけです。」を引用しているのに出くわし、まったく同感!と声にだしてしまいました。

ちぐさランダムがこの4月で16年目を迎えることができたのも、一重に皆様の暖かいご支援に包まれ、お蔭で「持ち前の好奇心」だけを武器に、あちこち取材ができたからだと感謝の念でイッパイ。
今でも書く記事がなくて困った時は、机上でうじうじしていては何も生まれないと、外に飛び出し好奇心を満たしてくれるものを探しに出ています。

今回は、過去の記事を追いながら生まれたニュースその後をお送りいたします。


(1)ノースショア産の地焼酎「波花」2号がもうすぐ出荷
 

昨年9月のちぐさランダム744号 で、ムラサキ芋で作った「波花 Namihana」というノースショア産の焼酎の取材をしました。

今回、それを作っている平田さんから連絡がはいり、お蔭様で昨年出荷した3000本が完売になったとのこと。

そして今月末には第二号の「波花」が販売される運びに。今回は、白麹で麹を造り、モロカイ島のムラサキイモをブレンドしたものだそうです。

ボトルは1号と同じデザインですが、裏ラベルに押されるハンコが「白麹」となり、製造が「2013年Fall」となり、多分「モロカイブレンド Molokai Blend」というスティッカーを貼り付けることになるだろうというお話でした。

この間買った第一号はまだ封を切っていない。そのうちビンテージになって、ものすごいことになるかも。こちらも楽しみ・・・封を切らずにモウしばらく置いて置けるかどうかは疑問ですが。


(2)アニマル・コミュニケーターのアネラさんが2冊目の本を出版

  
     写真左:アネラさんと2冊目の本       写真右:アネラさんが出した2冊の本が並びました

今年の1月ちぐさランダム758号でご紹介した、動物の通訳「アニマルコミュニケーター」のアネラさんの記事、反響はすごかったです。

そしてランダム読者の方が、アネラさんに会われて、摩訶不思議な出来事がイッパイだったと喜びのメールもいただきました。

そのアネラさん、2冊目の本「犬の気持ち、通訳します。」(東邦出版 定価1300円+税)を3月初版を出され、発売一週間で一万部を越えたとか。しかも発売翌日から犬部門で一位、重版も決まったよし、おめでとうございま~す!!

私も早速お会いして感想を伺い、2冊目を読ませていただきました。犬が飼い主を思うやさしい気持ちに、涙また涙。でも読んだあとは、損得のない愛情の世界に心が清清しくなり、大いに癒されました。


(3)インターナショナルマーケットプレイスとその周辺の進捗状況
インター・ナショナル・マーケット・プレイスが生まれ変わるとちぐさランダム760号でお伝えしましたが、現在の状況は、黒い幕をひいた塀ができて、はいれない状態になっています。

この跡地で、3月4日に鍬入れ式が行われ、新しいショッピングセンター建設のスタートが切られました。

2016年春には、「サックス5thアベニュー」を初めとして、たくさんのお店がここに出来ることになり、趣が全く異なったインターナショナル・マーケットプレイスとなることでしょう。


また、プリンセス・カイウラニ・ホテルは8月1日にクローズして、500ミリオンドルの改築工事にはいるということでしたが、2014年3月18日のスターアドバタイザー紙によると少しそれが延びています。



  
 写真左:プリンセス・カイウラニ・ホテル   写真右:もうすぐオープンのスエーデン・アパレル店「H&M」
2015年の第一四半期かあるいはもう少し先まで営業する予定だとか。もうしばらくプリンセス・カイウラニに泊まれそうです。今は客室数が足りないので、朗報ですね!!そうなると、ここのホテルのクリスマス・ミニチュアビレッジは今年も見られるかもしれません。毎年このミニチュア・ビレッジを見るために、おっかけしていたので、クローズニュースに先行き心配してました。


それから、ワイキキ・ビジネス・プラザの1階と2階に31000スクエアーフィートの広さの店をだすために工事中だった「H&M」(日本でも人気の若者向きアパレル店)が、この3月27日をオープン日と決定しました。


斜め前には同じ若者層を狙う「フォエバー21」もあるし、隣のワイキキ・ショッピング・プラザの地下には「ラブ・カルチャー」が出店しているし、若者向けのアパレル店が一挙に増えました~。このうち一体どれが生き残れるか・・好奇心は頭をもたげ、これらの店のおっかけ取材も続きます。

以上 姫庵レポートでした。
 
 
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2014年3月15日土曜日

20年も続いたホノフェスのパレードに物申す!??

窮地に光るネズミのアイデア
ー窮鼠、猫を噛む前に、ネズミが見つけた逃げ道とはー
 
(ハワイ最新ニュース)3月7,8,9日に行われた第20回ホノルル・フェスティバルもすばらしい余韻を残し終わりました。20回も続くなんてスタートした時は考えてもみませんでした。

今回のフェスティバルを見て、コレはいいと思ったことがありましたが、全てそれらは窮地に立った時に、生まれたアイデアと推察!窮地に立った時、猫を攻撃する前に、逃げ道をみつけられるネズミは本当に頭がいいヤツなんです。

  
    写真左:大牟田から寄贈されたホノルル大蛇山      写真右:夜を飾る弘前のネプタ

今から四半世紀も前、日本からの修学旅行ツアーが始まったハワイで、かなり多いクエストが、現地高校との交流。相互に利益があると判断しスタートしたが、学生が消極的でうまくいかず、旅行会社としては大ピンチ!!

その時出来たのが「ビッグブラザー、ビックシスター・システム」。新入生が学校に慣れるまで、先輩が世話する現地校のシステムを取り入れ、ハワイの大学生一人に対し、日本の高校生4,5人を担当させ、半日一緒にすごすというアイデアで、これが大ヒット。今では世界中で海外修学旅行の柱になっているとか・・・。あぁ、旅行にも特許があったら、今頃は・・・

今回、ホノルル・フェスティバルのパレードにも、このような窮地に立ったネズミの「すごいアイデア」が出現してました!!今回はそれを中心にホノフェスを追いかけ~!!

(1)行進主体のパレードには難しいパーフォーマンス、どうすりゃいいんだ!!

パレードはホノフェスの一大イベント。どの団体もここでの参加を求めますが、問題は、歩きながらやらないとパレードに間があいてしまうのでダメだということ。

このため、別途舞台を設け、そこに出演してもらったり、あるいはパレードではフラダンスや音楽の生演奏など左のような大きなトラックを借り、その上で演技していただいています。

しかし、この方法は、内容や人数も制限される上、費用もかなりかかるので、全てのグループに当てはまる方法ではありません。

そこで一昨年から考えられた方法が、「オープニング・パーフォーマンス!!」
・パレードが始まる前には、すでに観衆が集まり、今か今かと待っています。ルーワーズ通りからカピオラニ公園までのパレード沿道に数箇所日英両語の司会者を配置したデスクがあり、そこを中心にパレード前にオープニングパーフォーマンスを行うというもの。

場所は、スタート地点、ワイキキ・ショッピング・プラザ、VIP席のあるモアナ・サーフライダー前、そして最後はパシフィックビーチ・ホテル前の4箇所。


  
     写真左:チェアーリーダークラブの演技          写真右:フラダンス


これならば、観客も多いし、パレードの流れの邪魔にならないし、思うような演技をしてもらえるという主催者側のアイデア。

今回モアナサーフライダーのVIPスタンド前で行われたチェアーリーダーの演技はものすごい拍手でした。その後のフラダンス、よさこいダンス。やはりこれらをパレードしながらやるっていうのは難しい。こういうすばらしい演技を観客の多い各ステーション前で出来るというのも、参加者側にとってすごいメリット。


   
  写真:ワイキキショッピング・プラザ前の八木節       写真右:歩けないドラえもんを動かすには


ワイキキショッピング・プラザ前は八木節のパーフォーマンス、花体操、ブレイクダンスなどで、元気な音や笛の音が、これから始まるパレードをさらに盛り上げてくれました。

これにて一挙両得、問題点が片付いてしかも喜ばれるということで、お手を拝借ぅ~!!ただしドラえもんのように、台車に乗ってパレード参加というのもありましたが・・・。
 

(2)世界で一番早いチャリティーへ

2009年3月11日の大震災は、ちょうどホノフェス開催時でした。このため、キャンセルされた団体もあり、フェスティバルを中止するかどうかという瀬戸際まで来ていました。

その時、あの悲惨な事故にあった「えひめ丸」事件で、すぐにご遺族の方々に自分のCDの収益金を寄付したジェイク・シマブクロさんを中心に動きがはじまり、世界で一番早く「東日本大震災復興チャリティーコンサート」を開催、東北の方々にエールを送りました。
  
  写真:ホノフェスのパレード前にチャリティーコンサートを行ったジェイク・シマブクロさん

そして、東日本大震災から3年目の今年、ホノフェスの20周年を機に、震災を風化させないため、また復興を忘れないために、またジェイクさんに協力をあおいで、チャリティーコンサートが開催され大盛況となったのです。

  
   写真左:ジェイクのチャリティーに集まった観衆   写真右:ジョイ・カミサトとウクレレの若手グループ

スタート地点のルーワーズ通りの所で行われたのですが、ものすごい人がつめかけて、彼らのウクレレ・演奏を聴きました。そして今回集まった支援金は「レインボー・フォー・ジャパン・キッズ」に送られます。

 
ここでは、被災地の子供達をハワイに招待して、ハワイでさまざまな体験学習をしてもらい、未来への希望をもち、人間として視野を広げ、故郷の復興のために活躍する人になるよう支援を行っています。

何が起きてもめげない精神、それを土台にさらに躍進をめざす人々がここにもいました。
 




(3)往復の輸送費問題を解決する策として・・・

大きな御輿や山車は見ごたえがありますが、これを運搬するには莫大な費用がかかります。それと同時に現地で組み立てたり、作ったりする費用もバカになりません。
またフェスティバルが終わると、バラバラにして日本にもって帰るのか現地で処分するかという問題も残ります。伝統的な芸術品を処分の対象とするなんて、もったいない。

そんな中で大牟田の大蛇山は、ハワイに寄贈され、「ホノルル大蛇山」となり、毎年ホノフェスの最後を飾る目玉になることに・・・。

   
       写真左:ホノルル子供大蛇山                  写真右:ハワイ御輿

前はわざわざ大牟田からプロが大蛇山を組み立てに来たのですが、今ではホノルルの福岡県人会のボランティアが10人ほど集まり、大蛇山の頭の部分を組み立てるようになったとか・・・。

大蛇の頭の部分は紙と竹でできていて、本場大牟田ではお祭り終了後に厄除け祈願に頭の部分は燃やしてしまうのですが、それを寄贈し、ホノルル大蛇山となったのです。総重量2トンを越えるホノルル大蛇山は、年に一度倉庫から出て、ワイキキで火を噴いて、大暴れをすることとなりました。


第一回にハワイに贈られた大人用ならびに子供用二基の稲穂御輿も、お蔭様で20年健在。

今では日本の担ぎ手から習ったハワイのボランティアが中心に御輿をかつぎます。

というわけで、輸送費の問題だけでなく、人出の問題も、現地のボランティアで行っていくようになり、こういうところからも20年の歩みの重さが感じられます。




このように、ホノフェスだけを例に取ってみても、色々問題が発生するが、解決するために人々は知恵をしぼり、さらによりよいものを生み出していくエネルギーのなんとすばらしいことでしょう!!

そこで、ランダム・レポートより次回に向けて、ねずみさんに次の逃げ道を見つけてもらいたいと提案します。


それは、パレードで間が空いてしまうのをどうやって解決するかということです。

スケジュール通りに進むように進行管理が大切なのですが、パレードは生き物。 なかなか思うように行きません。

特に最終地点に近くなるほど、間が空いてしまい、だらだらパレードになりがち。

たとえば、オープニング・パーフォーマンスのように、パレードの間隔が開いてきたと思ったら、観客を飽きさせないパーフォーマンスが飛び出るようになっていたら、パレードはさらに盛り上がるんじゃなかろうか・・・。


幸いなことに、今年は20周年を記念して、長岡の花火が20分と長くなり、パレードの後にワイキキビーチ沖で上げるというニュースもいきわたり、沿道の観客が最後まで残ってくれました。そして、ホノフェスの最後を、胸がすくようなすばらしい花火で飾ってくれ、余韻を残した終わりになりました。

これからも、長岡花火ずっとあるかしら??
以上 姫庵レポートでした。
 
 
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2014年3月8日土曜日

ハワイの朝食は、ブランチとして朝昼兼用にしてちょうどいい量だ!!

ハワイ・ローカルB級グルメの問題点
問題があるけれど、美味しくってやめられないー
 
(ハワイ最新ニュース)今週末から第20回ホノルル・フェスティバルが開催されます。こちら取材状況は、次のちぐさランダム767号をご覧いただくとして、今回はこのところ訪れたハワイB級グルメ・レストランの食事の問題点をランダム流に5つ上げてみました。

(1)ハワイ・ローカルB級グルメ パンケーキやワッフル、フレンチトーストは甘みが強い!
  
 写真左:カイルア・シナモンズのグアバパンケーキ 写真右:ヨーゴーストーリーのレッドベルベット・ワッフル

ハワイのパンケーキやワッフル、フレンチトーストは量が多い上に甘みが強い場合が多いので、オーダー時は十分大きさに注意して、皆と分けることなどをお勧めします。

物によっては、甘みが強いのでシロップをかけなくてもいいものもあるので、まず食べてみて、甘みが少ないと思ったら、シロップをかけるといいでしょう。

ケエアモク通りの「ヨーゴー・ストーリー」のレッド・ベルベット・ワッフルのように、食事ではなくデザートとして4人で分けて召し上がると丁度いいものもあります。
   
  写真左:スイートイーカフェのフレンチトースト     写真右:カイルアモケズのリリコイパンケーキ
カパフル通りのキロハナ・スクエアーにある「スイートカフェ」のフレンチトーストには、ブルーベリーとクリームチーズがはさまれていて、これは3人で一切れずつ食べるのが丁度いいように思います。ここはローカルも多く、日本の観光客にはこれから口コミで広がりそう・・・

カイルアの「モケズ」のリリコイパンケーキも、同じくカイルアの「ブーツ&キモズ」のマカデミアナッツ入りのソースがかかったパンケーキも、甘みは抑えていて、たべやすいですが量が多いので、一人で食べきらないようにご注意!!美味しくって食べた後に「シマッタ!」と思う・・・   

解決策
・周りを見てどれくらいの大きさのものがくるか推量する。
・まずは食べてみてからシロップをかけるかどうか決める。
・出来る限り数人で分けて食べる。

(2)ハワイ・ローカルB級グルメはきわめて量が多い!!
  
     写真左:ヨーゴーストーリの食事例          写真右:エッグス&シングスのパンケーキ
パンケーキにしてもショートとロングがあり、ショートでも2枚、ロングだと3枚とか5枚もだすんです。卵は2つ使うのが基本で、オムレツになると3つ使っているところもあります。エッグベネディクトをとってもお皿には2つの卵が乗っていて量も多いのです。

解決策として、店に入った時に、他のテーブルを覗いて、この店が盛り付ける量をさっと推量して、注文時は、4人ならば3皿リクエストすれば丁度いい分量になると思います。3人ならばサラダを1品とあと二品・・・一皿の量が多い分食べる量を少なくするか、注文数を少なくするか、あるいは残してお持ち帰りにして後で食べるか、このあたりが思案のしどころといえましょう。

(3)ハワイ・ローカルB級グルメはかなり脂っこい!!
    
 写真左:ヨーゴーストーリーのオインカー・フライドライス 写真右:スイートイーカフェのエッグベネディクト

概して揚げ物や炒め物が多く、脂っこい傾向にあるので量を加減しましょう。ポテトもいためてあるし、フライドライス(チャーハン)にはポルトガルソーセージがついたりと、脂質をたくさん取ることになるんですが、美味しくって一口食べるとやめられなくなるのが玉に瑕。

(4)ハワイ・ローカルB級グルメは概して野菜が少ない!!
  
メニューの選択を誤ると、左のように野菜がほとんどない朝食になってしまいます。緑がはいるとずっと落ち着きますね。
このように、炭水化物とたんぱく質とたくさんの脂質の朝食になってしまって、「あ、シマッタ」ということにならないよう、解決策は、野菜サラダを1品必ず入れるようにするといいでしょう。
 





 
(5)ハワイ・ローカルB級グルメのオムレツは、なんとトロ~リとしていない!!
  
   写真左:シナモンのファーマーオムレツ  写真右:ヨーゴーストーリーのベーコン・オニオンオムレツ
日本では、オムレツといえば、中は半熟で「ふわふわでトロリ~」が好まれますが、ハワイ(アメリカ)のオムレツは「トロリ~」というのがなくって、日本からみたら、ちょっとクックしすぎと思われることが多いです。そしてトロリ~の部分はチーズでまかなっているよう・・。特に卵のトロ~リが好きな人は別途「エッグ・ベネディクト」を注文してくださ~い。
こうやって見ていくと、ハワイのロコが好きなB級グルメは、量が多い、甘い、脂質が多いという問題で、朝食として余り好まれないかもしれませんが、この食事はブランチとして朝昼兼用で食べるとかなりセーフ!!

それにいつもこれをたべているんじゃないですもの、玉にですから。なにはともあれ、美味しくって思った以上に食べ過ぎてしまうので、とにかく少なめにオーダーするよう気をつけるというのが今回の取材総まとめでした。

以上 姫庵レポートでした。

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2014年3月1日土曜日

これを見たら、さすがにお腹がイッパイ、ごちそうさん!!

ハワイのごちそうさんはヘルシー芋で
ータロ芋・ムラサキ芋が主張してる!!ー

(ハワイ最新ニュース)連ドラ「ごちそうさん」も3月で終了、平均視聴率も好調とか。とかく話題の前作「あまちゃん」と比べられて大変だったと思いますが、料理をテーマにしたのがよかった一因ですねぇ。


さてハワイの「ごちそうさん」にあたるものはいくつもあるけど、今回はランダム流で安くて手ごろでヘルシーな、「ハワイのお芋さん」を2つとりあげてみます。

ハワイの芋といえば、まず代表格は「タロ芋」、ハワイではこのタロ芋は大変神聖なものとなっています。
ハワイの伝説によると、大地の女神が生んだ最初の子供は死産で埋葬した場所からタロイモ(カロともいう)が育ちました。
その後生まれたのが「人間」で、このためハワイアンにとっては、タロイモと人間は兄弟と考えられてきました。



このように、タロイモは主食でありながら、宗教的な意味合いも多く持っていて、日本人にとって大切な主食の米と同じような立場にあるといえるのではないでしょうか。

タロイモは炭水化物やたんぱく質、カリウムを多く含んでいます。しかも低カロリーで、食物アレルギーになりにくい上、栄養価が高いので、アレルギーを示す乳児にミルクやベビーフードの代用品としても使われています。

また血糖やコレステロールの値を下げ、高血圧予防にもなり、内臓の働きも高めるとか。
ハワイの代表的な料理に、豚肉や魚などをタロイモの葉で包んで蒸し焼きにして食べるラウラウがありますが、ここではタロイモの若葉が使用されます。
芋を取ったあとの茎は地面に植えるとまたタロイモがでてくるので、大変便利な植物といえましょう。
このタロイモは里芋の仲間ですが、田んぼと陸で栽培する2つの方法があり、これも米と似ています。



    
    写真左:水田で作られるタロイモ            写真右:畑で作られるタロイモ


今回は、タロイモの取材のために、ポイなどで有名なHPC Foods LTDタロブランド工場にお邪魔して、お話を伺ってきました。

タロ・ブランドの会社は1946年に日系移民のトットリ・カクイチさんによって作られ、最初はホノルル・ポイ・カンパニーという名前で、3名の従業員しかいない小さな会社からスタートしました。 今では世界で一番大きなポイの工場に成長しているんで~す!!

 
  写真左:タロブランドのHPC Food会社          写真右:タロブランドの商品
残念ながら工場内は撮影禁止でしたが、作業工程は見ることができ、その後商品の説明をうけました。この会社はカウアイ島のハナレイから、水田で作られているタロイモを取り寄せ、より分けて洗い、特別な機械を使って1時間蒸して、皮を取り除き、つぶしてペースト状にしたものを毎日作り、1週間に3万ポンド(13.6トン)の「ポイ」を製造するとのこと。


ここの商品「タロイモのパンケーキミックス」は今お土産用として大変人気がでているもので、フードランド、タイムス、ドンキーなど地元マーケットで手に入れることができます。
また冷凍ポイは製造後2時間以内に冷凍するため、生のポイに比べて甘いのが特徴で、冷蔵庫にいれておけば、9ヶ月は保存できます。
生のポイは、置いておくとだんだん酸っぱくなり、色もムラサキからピンクに変わります。
酸っぱいポイが好きな通もかなりいるようですが、一般的にはポイ自体味がないのに酸っぱくなると腐っていると思うので余り好まれまれないみたい。

しかしこの冷凍ポイを使って、アサイボールのようなヘルシーな「ポイ・ボール」を作り、現在それを広めようとしているんですって。
作り方は、冷凍のポイをレンジで温め、グラノーラとブルーベリー、それにできればイチゴなどの果物をいれて、蜂蜜をかけていただくというもの。のりのような味のポイとは思えない、ポイ自体にも甘みのあるおいしいポイボールができあがりました。
ところで、昔ながらのポイの作り方は、右の写真のように大きな木を少し船形にくりぬいたものに、料理したタロイモを、ポイパウンダーとよばれる石で、つぶして、水を加えながら粘りがでるまでペースト状にしていくのです。

このやり方も、お米から餅を作るのと似ていると思いませんか?
出来立てのポイは甘みがありますが、工場で作られるポイは翌日店頭にでるため、甘さは少なくなっています。数日経つと酸っぱくなり、発酵していきます。
      
    写真左:ポイの味見                      写真右:ハワイアンフード
ポイを保存する時には、低温で暗いところに保存するか、あるいは冷蔵庫に入れる場合は、ボールなどに移してから水を張ると表面が硬くなりません。
ポイ自体は余り美味しいとはいえないのですが、ハワイアンフードを食べる機会があったら、ぜひ味見をしていただければと思います。実を言うと私も余りポイ自体好きではなかったが、ポイボールは美味しかった!!

さて、つぎにタロイモで作られる物をチェックしてみると、カメハメハベーカリーのハウピアポイとかタロイモのマラサダス、そしてタロイモでできたパン、タロイモのポテトチップス、中華料理の飲茶で出てくるタロイモの揚げ物などがあります。
  
 写真左:カメハメハベーカリーのハウピアポイ      写真右:同じくタロイモのマラサダ

  
    写真左:飲茶で出てくるタロイモの揚げ物         写真右:タロイモのパン

ハワイに来たら、一度はタロイモを食べて欲しいものです。ポイ自体は余り美味しくないけど、タロイモは里芋のなかでも八つ頭(やつがしら)のようにホクホクしていて美味しいですよ。

さて、タロイモのことを調べていたら、同じ紫色のお芋の話も出てきました。
タロイモは里芋ですが、こちらはサツマイモの一種です。ハワイには沖縄からの移民が多いからでしょうか、ムラサキ芋が大変よく使われています。

ムラサキのお芋は、サツマイモの本来の成分に加えて、ブルーベリーや赤ワインに含まれるポリフェノールの一種であるアントシアンが含まれ、目の健康を守る効果や抗酸化作用、免疫力アップなど、ヘルシーなお芋で、タロイモの競争相手といえるかもしれません!ただし、タロイモには宗教的な強みがあり、ムラサキ芋はこの点勝ち目がないかもねぇ・・

今回ムラサキ芋の代表格を探しに訪れたのは、アラモアナセンターから山手に向かってケエアモク通り(Keeaumoku Street)をあがり、右手に韓国料理「ソラボール」レストランが見える一角。

その駐車場内にあるヨーゴー・ストーリー(Yogur Story)というレストランが、お目当ての所。2月22日のちぐさブログでご紹介しましたので、ぜひクリックください。
住所 815 Keeaumoku Street 電話:942-0505
営業時間 月曜から金曜 朝8時から午後2時15分 土日 朝7時から午後2時15分まで
  
     写真左:ヨーゴーストーリーの店内            写真右:ムラサキイモのウベ・パンケーキ

ムラサキ芋を使ったウベ・パンケーキ(Ube Pancake)11ドルは、ムラサキ芋にウベ・ココナッツ・ソースがかかったものということですが、強烈なムラサキの色でたじたじせずに、参考のためにぜひ食べてみてください。なかなかいけますよ。ただし5枚は無理かも・・・何人かでわけるといい。

そしてその時には、まだクーポンブック「カウカウ」に割引券を出しているかもしれませんので、行く前にチェックしてね。 

 
  
   写真左:ハワイの焼酎「波花」                写真右:ムラサキ芋とバナナの揚げ物
そしてムラサキ芋を使ったものといえば、ハワイはノースショアー産の島焼酎「波花」を忘れてはいけません!!こちらはちぐさランダム744号でご紹介済み。ムラサキ芋を使っているけど、透明で、味わいのある焼酎です。
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そして、こちらも2012年7月にちぐさブログでご紹介した、毎週木曜夕方5時から開いているカイルアのファーマーズ・マーケットに出店のオツジ・ファームのムラサキ芋とバナナの揚げ物。今もまだやっていることを祈りながら、このランダムに載せました。

以上 姫庵からの「5馳走3」レポートでした。
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