ボチボチ身の振り方考えましたか?
ー桜の潔さを見習って・・・ー
(ハワイ最新ニュース)桜開花情報が毎日のよう日本のニュースから流れると、お尻がムズムズしてきます。今週は寒くていいけど、また暖かくなるとのこと。里帰りする4月上旬には桜は散ってしまっているかと思うと、気が気ではありません。
高峰譲吉がかかわった1912年東京都寄贈ワシントンDCポトマック川沿いの桜並木の映画を、ハワイでも3月26日テレビジャパンで上映するので、ワヒアワの桜植樹と重ね合わせて、10年20年後には、日本に帰らなくても見られるのではと、楽しみができました。
そのころまで元気で、お花見をしたいものですが、それは神のみぞ知る。ところで今回は、847号のお葬式費用に続き、早々と墓地についても取材しちゃったので、ハワイ事情の一部としてレポートしてみたいと思います。
日本では生前にお墓を建てるのは「寿陵」といって、長寿になると言われたり、お墓を買うと相続税や固定資産税の対象外となるとか。
でも管理費用のことや無縁仏になったらとか色々考えると、散骨や、共同墓地という考えも多くなっているようです。
ハワイと日本のお墓について一番大きな違いは、まず第一にハワイでは墓地は、家などの「不動産」と同じだということ。値段も年ごとに上がっていくので、家を買うのは高すぎて手が出ないが、墓地をいくつか購入して、高くなってからボチボチ売るという考えが一般的で、墓地売買のためのWEBサイトもあります。
次に大きな点は、墓地の管理費用。
大分違いがあるようで、それでは「ハワイの墓地事情」覗いてみましょう~!!
●ハワイのお墓の値段は?
今回訪れたカネオヘにある墓地を例にとってみると、土葬で2つ、ご遺骨で4柱が収容できる広さの敷地をチェックしたところで、8300ドル(92万円程)という金額のものがでてきました。ただし、海が見えるとか、もっと広い敷地だとか条件で値段も変わります。
最初はこの値段を払い、2柱目はこの半分の値段を追加で支払うことになります。
そして3、4柱は追加としてその時の墓地価格の20%弱の支払いがそれぞれに生じます。墓地の価格が上がっていくと、この料金もアップされるのがポイントです。
そこの墓地管理会社からではなく、不動産のように別途他に購入した方から譲ってもらう場合は、地価より安く買える場合がありますが、管理会社がローンなどを受けているのに対して、一括現金払いなどの制約もでてきます。
ただし安心なことは、どの売買にも墓地管理会社のセールスが間に入るということです。もちろん管理会社には名義変更の手数料を2~300ドル払わないといけませんが、それは売主が払うことになる場合が多いようです。
●それ以外にかかる費用は?
豪華にしようと思えば、費用次第ですが、今回は平均例を出してみました。
・まずは○○家の墓というように名前をいれたブロンズの墓石プレートと設置費用(地面に埋めるもの) $3895+$695(50万円)
ブロンズだけでなく、大理石とかもあり・・墓石が高いとぼやくのはどこも同じだけど。
・墓石の前に置く花瓶 1個645ドル+設置代95ドル(8万円) 一個にするか、二個にするかは本人次第。ニ個だとそれだけ献花代がかかりますが、喧嘩しないで決めましょう。
・骨壺を納めるセメント製コンテナ2個分(1つに2柱入る)$795X2(17.5万円)
・ご遺骨の出し入れをする費用 1回685ドル(7.5万円)
・追加として名前を入れる費用が他の3柱に$2970(32.7万円)かかります。
・その他諸経費$125
ということで、最初の費用としては、墓地も含め全部で$8300+3895+695+645+95+795+685+125=$15235(168万円)の見積もりになりました。
●管理費は年間どれくらいかかるのか?
ここがハワイのいい所、これだけの費用を払うと永代、管理費はかからないのです。時節に合わせた宗教的供養などは個人ですることになりますが、例えばお花を供えた後、枯れたら片づけて、花瓶を下げてくれるし、お墓の周りの芝生もきちんと刈りこんでくれるので、お墓参りのお掃除はほとんど必要ありません。
というわけで、ハワイの場合管理費がかからないというのが、一番の利点かもしれません。
それではボチボチ、おあとがよろしいようで・・・・
はかなき(墓なき)人生を嘆いてはいられない姫庵より