2016年2月27日土曜日

焦らず時期が来るまで、じっと待つことの大切はこのサーフィン大会から

待てるか、待てないか、ハワイの事情
ーアイカウの波は待つしかないけど・・-


(ハワイ最新ニュース)ハワイで今一番の話題は、2009年以来7年ぶりに、ノースショアのワイメア湾で開催された幻のサーフィン大会「エディ・アイカウ・サーフィン・コンテスト」。

この大会の名前がついているエディ・アイカウは、1978年タヒチに向かうホクレア号に乗って船が転覆。ライフガードの彼は、一人サーフボードで荒海に乗り出し救助を求めに・・・。全員民間機に発見され助かったが、エディーだけは帰って来なかったという伝説のサーファー。

  
  写真左:ハレイワのサイン    写真右:サーフィン大会が開かれたワイメア湾(波が静かな時)

このサーフィン・コンテストは、コンディションの良い大波が40フィート(12m、3階建てのビルの高さ程)以上になった場合のみ開かれるため、過去29年間で開催は8回だけ。

今年は2月11日に開かれると心待ちにしていたのですが、40フィートあっても、風が強く質が悪い波ということでダメになっちゃった。

昨年12月1日から今年の2月29日までに、主催者が納得するような40フィートの波が来ないと開催されないので、大きくて良質の波が来るまで待つ「我慢大会」でもあります。

そして・・・・2月25日にようやく・・待ちに待った波が到来。並みの波ではダメなんです。だから幻の大会と言われるゆえん。よく我慢しました、待ちました。

今年の波は今までで一番良かったとのことで、優勝者は23歳という若さのプロ・サーファー、その名も「J.J.フローレンス」。JJといえばわが愛犬と同名の「ジェジェ」かと思いきや「ジョンジョン」だって、「じぇじぇ!」 実況アナウンサーはサーフィンやジェットスキーで追いかけたって聞き、命がけの取材に「じぇじぇじぇ!」。

12メートルの高波が来るのをずっと待っている状態って・・・忍耐が必要で、本当に大変ですよね。ところで本号のレポートは、「待たないで」っていう話。

場所はアラモアナ・センターのエヴァ・ウイング側に新しくできた店2軒。どちらも1986年に創業した岡山県倉敷に本社があるレストラングループ「ピアーサーティー Pierthrty」の新店舗。すでにハワイカイに「五穀」というお寿司屋さんもあり、ご存知の方もいるかも。

(1)揚げたてを召し上がれ!

  
    写真左:「てんぷら一代」の外観     写真右:大きなカウンターが2つある店内

エヴァ・ウイング3階にある「天ぷら一代」は、広く大きなカウンター式テーブルが店内に2つ、左奥に4,5人座れる区切られたテーブルが3つあり、カウンター内部とつながっている。

ここのモットーは「揚げたてを召し上がれ!!」。
カウンターの奥にてんぷらを揚げる職人がいて、揚げたてをウエイターが持ってくるという方式。

  
 写真左:個室みたいなテーブル  写真右:カウンターの中で天婦羅を揚げる

定食とどんぶり(丼)があり、丼はアツアツの天婦羅が一度に乗って出てくるが、定食の方は、2,3種類ずつ3回ほどに分かれて出てきて、揚げたてを食べてもらいたいという意図がよくわかる。でもこのため、全部出たか気を付けてないとわからなくなっちゃう。ご飯が美味しくって、天ぷらが全部出てくる前に、みそ汁や漬物と一緒にご飯お代わりでお腹がいっぱいになる可能性もあり。

  
 写真左:はみ出ています・・アナゴ丼  写真右:定食は少しずつ出されるので気をつけよう

特におすすめは、ちょっとお値段は張るが、超大きいアナゴ。揚げたての食材を大きな口でパクリとかき込み、サクサク言わせていただくおいしさは格別。天つゆに乗せるおろし大根もいくつでも入れてくれるし、ご飯のお代わりもOK。

エビもおいしいけど、ハワイでは割合食べれるんですよね。その点アナゴは、なかなか食べられないし、見た目もドデカで美味しそう。お値段はどんぶりで税込み22ドルとちょっと張るので、これを分けて食べるといいんじゃなかろうか・・・というわけで、野菜の天婦羅定食とアナゴ丼を頼んで分けて食べました。美味しかったよぉ~!!

  
   写真左:おろし大根いくつ入れますか?   写真右:エビはもちろん看板娘

待っているうちに、冷たくなってテーブルに乗せられる天婦羅ほど悲しいものはない。アツアツで衣がサクサクという日本の天ぷら、お待たせしましたぁ~!!

(2)焼きたてを召し上がれ!
モールレベルのロングスの隣山手側に出来たのが、「カフェ・ラニ Cafe Lani」。ローカルにも大評判で、待たせます、待ちます。ただいま45分から1時間待ちもあり。予約は取らないので、早めに行って、名前を告げて、待ち時間はちょっとウインドー・ショッピングでも。

  
 写真左:ウインドウには蝋でできたサンプルが  写真右:明るい店内 

ここの売りは「店のベーカリー部門で作ったばかりのアツアツ・パンが食べ放題」っていうこと。メニューはイタリアン料理が中心で、特にパスタ類はとっても美味しそうだけど、パスタを食べると、食べ放題OKのパンがあまり食べられないというジレンマあり。だから今回はサラダとマッシュルーム・ソースのかかったグリルド・チキンにしました。

   
 写真左:食べ放題のパンは種類が豊富 写真右:最初のパンとそれにつけるジャムやバター

それからパンは店の入口右側のベーカリー部門で次々に作って、ウエイターやウエイトレスがお盆に入れた焼きたてのアツアツを持ってテーブルを回ってくれるが、作るベーカリーが間に合わないこともある。

パンのサイズはミニなので、クロワッサンなどパイ皮を使った人気パンは余分にもらっておいた方がいいかも・・・。パイだけに、いっぱいとっちゃおう~!!

パン用に、バターやチョコレート、自家製ジャムとクリームチーズの入ったお皿をくれるので、それをつけて食べるとまた一段と食欲があがることでしょう。一口大のパンがいいねぇ。あれも食べたい、これも食べたい。お腹がパンパンになるまでがんばれ!!


   
   写真左:注文はパスタを外して・・  写真右:日本式パフェーの見本も美味しそう


このようにハワイでオープンする日本のレストランを紹介することで、
ローカルの人には日本食のすばらしさとおもてなしの心を感じてもらい、日本の方にはハワイアン・スピリットと融合するカジュアルなおもてなしを味わってもらえればというのが狙いなんですが、ハワイでも「おもてなしの心」持てるか持てないか・・・それを習得するまで待てるか待てないか、さあさあ、いかがでしょうか・・・。 


じっくり育てて派の姫庵より


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2016年2月20日土曜日

朝が来た?いや春が来た!!

国会も、ハワイも「びっくりポン!」
ー想定外のびっくりポンポン-


(ハワイ最新ニュース)衆議院予算委員会で野田前首相が安倍現首相と対決時に使った「びっくりポン」、ここまで広まっているとは、まさに「びっくりポン」。

テレビで静岡の河津桜が満開というので見たら、「あれ、これってハワイのワヒアワに咲いている寒緋桜と同じみたい。釣鐘状で下向きに咲いて濃い桃色。」というわけで、ウィキペディアを見たら、どちらも同じ種類だって・・びっくりポン!!しかも同じ時期に咲くなんて、またまた、びっくりポンポン!!

  
  写真:ワヒアワのカリフォルニア・アベニューに咲く寒緋桜

だって丁度ワヒアワの桜が満開だというので、お花見をしてきたばかりだったんですもの。

でも、ハワイの寒緋桜は、よく見ると花が咲いている隣に実もついています。ご覧いただけますか?河津桜はどうなんでしょうか?まさか・・ 花と実の両方が一度に見られるって、ハワイだけの「びっくりポン!」じゃないかしら。

さて、今回は、わざわざワヒアワまで来たついでにと、ワヒアワの町をドライブしてこんなところを見つけ「びっくりポン!」

ワヒアワ(Wahiawa)は、オアフ島の中心部に位置していて、20世紀初めにはデルモンテやドール社のパイナップル畑で栄え「パイナッパルの町」と言われたり、スコーフィールド米陸軍基地があるので「GIの町(ジーアイとは Government issueの略)」とも言われてきましたが、ここに桜以外の名物はあるかって、気になって探してみると・・・


   
   写真:ワヒアワの老舗キラニ・ベーカリーのチョコレート・ブラウニー(このサイズで税込み$9.79

ワヒアワ・タウンの中心カリフォルニア・アベニューの北、ワヒアワ病院のあるキラニ通りに、創業57年という「キラニ・ベーカリー」があります。

カスタード・パイとかケーキ、沖縄のスイートポテトなどでも知られている店ですが、ここのチョコレート・ブラウニーが特に名物デザートだったんです。白い粉砂糖が粉雪のようにかかったもので、もちっとした歯ごたえのあるブラウニーは甘みが抑えられ、ナッツとチョコのコラボが抜群で洗練された味に「びっくりポン!」でした。

  
 写真左:パルミジャーナ・エッグプラント$15.95 写真右:ラザニアのランチスペシャル$10.95

また「ジーアイの町」と言われるだけあって、ランチタイムには兵隊さんにたくさんお目にかかりました。「カフェ・オリーブ Cafe Olive」と言われるイタリア料理のお店でのランチは、ホノルルの町中にあるのと十分に競合ができる美味しい味で、これまた「びっくりポン!!」 

このワヒアワには「ドール・プランテーション」や、王族の出産場所である「クカニロコ・バースストーン」、「ワヒアワ植物園」など観光客になじみがある場所もありますが、カイルアやハレイワ・タウンのようにワヒアワの町中を観光客が散策しているのはまず見かけません。

町中を通っているカメハメハ・ハイウェーの周りを見ていると、アメリカ本土の西部劇にでてくる町にやってきたような独特の雰囲気をかもし出している町でもあります。


そしてカメハメハハイウェーに交差しているカリフォルニア通りをドライブしていくと、さっきと様相は変わり、曹洞宗の寺や本願寺や、お地蔵さまにも出会ったり、桜以外にビワや柿の木などに遭遇して、パイナップル畑で働いていた日系人が多くいる町の印象がより感じられるのです。

先回で第二次世界大戦時の日系人収容所の「ホノウリウリ」を訪れたばかりなので、ワヒアワで暮らす日系人に思いをはせてのお花見となりましたが、実はワヒアワの桜は1973年ごろボランティアの方々の手で植えられた桜500本のうちのものなのでした。これも「びっくりポン!」


ポンポン飛び出る姫庵より


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2016年2月13日土曜日

夏草や、日系人が夢のあと・・・

半世紀以上を経て、よみがえるか地獄谷!!
ー今後の動きが待たれます-


(ハワイ最新ニュース)2015年2月オバマ大統領が、西オアフのクニアにある地域を国定史跡にすると発表したことが直接の契機ですが、その前に人気テレビドラマ「ハワイ・ファイブ・オー」で、それと同じようなセットをワヒアワ地区に再現したこと、またNHKのニュースで大きく取り上げられたこともあり、ここ「ホノウリウリ(Honouliuli)日系人収容所跡」に世の関心が集まりました。

今回は、ハワイ・シニアライフ協会が日本文化センター(JCCH)協力のもと、同跡地を訪ねるツアーを企画し、そこを体験取材したことをレポート!

朝7時半アラモアナホテルに32名ほど集合、ミニバス2台に分かれて出発。
    
  写真左:アラモアナの集合   写真右:社内では写真で説明

社内では、真珠湾攻撃直後、強制収容に至る日系人の歴史がパネル付きの写真とJCCHスタッフの日英両語ガイドで、詳しい説明がなされながら、あっという間にクニア地区内へ。

ジェームスキャンベル会社所有で、パイナップルやサトウキビの畑だった場所に、その強制収容所が作られましたが、ここは2007年バイオ化学メーカーの「モンサント」に売却され、その後、史跡保存のために同会社がアメリカ政府に150エーカーを寄付したのが今回の史跡パークです。

収容所跡はトイレの設備がないので、モンサント社の事務所に寄らせていただき、同社の方からのご挨拶も受けました。


 
ホノウリウリ(ハワイ語で暗い湾)は、川が海に流れる渓谷で「アフプアア」と呼ばれる古代ハワイアンの自給自足の共同生活区域だった所ですが、日系人が収容されたのは谷合の草ぼうぼうで、湿った、蒸し暑い、しかも蚊が大量にいる所で、収容された人々は余りのひどさに、ここを「地獄谷 Hell Valley」と呼んだのでした。
 

このホノウリウリは全米で残存している収容所の中でも、状態がいい方だということでしたが、我々が見た「Mess Hall 」(メスホール Messとはフランス語で食べ物を取り出す所)と呼ばれたダイニングルームは、コンクリートの床跡のみ残っていました。


集会場として、月に一度ある面会所として使われていた場所でしたが、終戦後すべてが壊され、70年たった今では、雑草がコンクリートを突き破り荒廃な場所に変わり、当時の面影はなにも残っていません。

ボランティアの方の話では、日系人はお茶漬けや漬物が懐かしく、この裏に大根などの野菜を植えて、欲求を満たしていたということですが、70年たったのち、奇しくもボランティアがそこに大根が育っているのを見つけ持ち帰り漬物にして、皆で食べながら当時を思うよすがとしたとか。70年後に大根が見つかるなんて何の因縁でしょうか・・・大根役者であっても、昔を思い出させるという立派な役を果たしてくれました。


当時、布でできた米袋でエプロンを作り、このひどい谷合の「地獄谷」の名前をいれたということで、そのレプリカ・エプロンも作られ、収容所の苦しい生活について、短歌を作り、みんなで歌って頑張ったそうです。


特に皆が好んだ愛唱歌は「夕焼け小焼け」、我々もメスホールで合唱しているうちに胸がジ~ンとなってしまいました。




政府はここを極秘場所としたため、家族が面会する時はバスにのり目隠しをして連れてこられたので場所が特定できず、また収容された人は苦しい思い出を家族に話すことも殆どなく来たので、それが輪をかけて場所をわからなくしたこと、また1946年に閉鎖された際政府は忌まわしい過去をほおむりさるかのように、すべての建物を壊し更地にしたということなどから、場所の特定に時間がかかったのでした。


1998年ホノルルのテレビ局KHONが「シンドラー」の映画を上映するにあたり、ホノウリウリ日系人収容所についてJCCに問い合わせた時には、資料が何もなかったのですが、場所の目印になったのが、「ワイホレ・ディッチ」と呼ばれるこの黒い石壁でした。


  
   写真左:目印の黒い石壁    写真右:歯ブラシでできた指輪

これは1912-15年日系移民が中心になり、40キロ離れた場所から水を引いてサトウキビのための灌漑用水を引いた石壁だったのです。2002年ボランティアが、これを見つけて、場所が初めて明らかにされました。


この黒い石壁前の道路は、当時粉々になったサンゴを敷き詰めていたのですが、手先が器用な日系人が、何もできない日々をどうやって過ごしたか・・・
そこからでてくる貝を集めてネックレスを作ったり、あるいは歯ブラシの柄で指輪を作って家族に渡したり。


伝承や取材などを含めて、当時の模様が明らかにされる中、たとえばダン・トオル・ニシカワさんが書いた収容所の絵(写真左)や、当時の写真が大変貴重なものとして残されています。



ここは300名の日系人とともに、4000名の戦争捕虜(といっても兵隊ではなく軍に従事していた民間人が主に)も収容されていましたが、写真に写っていた用水路(指で刺している所)が今も残っていて、そこでお話しを伺ったのは特に興味深かったです。

       
   写真左:当時の写真で見る用水路     写真右:今も面影が残る用水路

これからの発掘で、もっと詳しいことが分かってくると思いますが、70年の月日はジャングル化が激しく、昔小屋があった場所あたりには大きなバニヤンツリーが茂っていたし、どこもかしこも草ぼうぼうで、ボランティアやスタッフの涙ぐましい努力がしのばれます。 


  
 写真左:バニヤンツリーでジャングル化    写真右:メスホール跡地での歌と踊り


丁度ナショナルパークのスタッフがいたので、聞いたところ、ここのパークスタッフは現在2名配属され、近くのパークから20名余り、そしてボランティアが手伝ってくれるので、なんとかやれるということでした。
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コアロハのアルヴィン・オカミさんが作ったホノウリウリの歌とJCCHの方がMess Hall
跡で踊るフラやウクレレが、楽園天国と言われるハワイの、この場所で行われた悲惨な出来事を、70年という時とともに穏やかに包んでくれました。

この場所は1941年から46年まであったわけですが、「しかたがない」「我慢」「恩」「責任」などを心のよりどころに、人権を虐げられて暮らしても誇りを失うことのなかった日系人のすごさに改めて敬意を評したいと思います。


そして、こういうことを二度と起こさないためにも、この史跡をしっかり後世に残し伝えていくこと、そしてこの「ホノウリウリ」を皆にみてもらえる日が来ることを祈りつつ、花弁を捧げ、昼前には岐路につきました。


なお、ちぐさブログにもホノウリウリのツアーのことをかきましたので、お時間があればクリックしてみてください。

姫庵より


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2016年2月6日土曜日

ヘルシーの一言に弱いのよ~!!

減るSeaどころか超ヘルシー!!
ー両極の料理があるハワイ、でも?!!-

(ハワイ最新ニュース)季節感があり、素材の味を美味しく引き出し、野菜や海産物が豊富で油分も少ない、ヘルシーで栄養バランスが取れた最高の料理「和食」の人気が世界的に高まっています。

ハワイは人種のるつぼですから、もちろん和食も地元に浸透し、独自の和食的ハワイアン食文化を形成。今回はこれらも入れた、ハワイのヘルシー食物をご紹介したいと思います。
(写真左は、ディナーに、ハワイカイにある和食レストラン「五穀」の懐石料理より )

        

(1)ハワイのポケとのコラボでハワイアン和食風に・・
ハワイには昔からポケ(またはポキ)と呼ばれる料理があります。ハワイアンは生魚や海草をハワイアン塩で味付けして食べていましたが、それに移民食文化のトマトや青ネギ、玉ねぎ、ゴマなども加わりハワイを代表する料理の1つとなっています。

ポケ以外にも小さなカニとかオピヒと呼ばれる一枚貝を食べるし、生の鮭と玉ねぎ、トマトを塩で揉んだロミロミサーモンや、タコポケなどのシーフード・・・これらに日本の丼(ドンブリ)が加わり、ポケ丼、タコポケ丼・・・としてハワイ独特の食文化が生まれました。
  
  写真左:ダ・ハワイアン・ポケで作ってもらおうマイ・ボウル!!写真右:アロハ丼とシャカ丼


この中で美味しいお店として、昨年感謝祭の頃に営業を開始したのが、「ダ・ハワイアン・ポケ・カンパニー Da Hawaiian Poke Co.」、カパフル通りに面してバックにセイフウェーの駐車場があるところ。

ここでは、自分の好みに合わせて中味をいろいろアレンジできるというもので、丼のご飯も白飯、玄米、寿司飯の3種類から選択、海草やキュウリ、ネギ、玉ねぎ、ウニ、アボカド、枝豆、ユズトビコ、イクラなど好きなものを混合して自分流のマイ・ドンブリ(?)にしてもらうのが特徴。ちょっと時間がかかりますが、好みに合わせた新鮮なものを食べられるのがうれしい所。


 
写真:オノ・シーフードの正面と醤油タコポキとスパイシーアヒの盛り合わせ



このカパフル通りには、ほかにも「オノ・シーフード」と呼ばれるポケの美味しい店があります。白飯か玄米に、醤油アヒ、醤油タコ、ハワイアンスタイル・アヒ、スパイシーアヒ、味噌タコ、わさびアヒなど8種類ほどから選んで丼にしてもらいますが、二つ選んで半分半分オーダーすることも可能なのがうれしい。


 
 写真:パイオニア・サルーンのアヒポケ丼と おいしいが餅粉チキンなどカロリーの高いもの


モンサラット通りの「パイオニア・サルーン」のアヒ・ポケ丼も新鮮でおいしいと評判がいい。ここでは、餅粉を使った餅粉チキンも有名だが、一般にハワイの餅粉チキンは量が多い上に、油で揚げている分、カロリーは高目といえましょう。

余談ですが、ワッフルの上にバター・ハニー・チキンを乗せて出すお店「パンケーキ&ワッフルズ」があります。

餅粉の代わりに朝食に食べるシリアルを衣としてつけて揚げるので、クランチ―で美味しいけど、ワッフルとシロップが加わると、超高いカロリーなので日本人にはちょっときついかも。でもこれが、ローカルには大うけなんです。シーチキンになるマグロやカツオと、餅粉チキンのこのボリュームを比べると「チキン」がヘルシーとは思い難い・・・


(2)和食の流れとは違うが、新鮮な野菜を強く押し出すと・・・
さてローカルの食事は一般的に野菜が少ないのですが、ヘルシーを売り物にするにはたっぷりな新鮮地元産野菜が必要。その点これらの店は和食風ではないけど、ヘルシーとしての合格圏内にはいるかな?

  
 写真:野菜たっぷりサウス・ショアー・グリルのフィッシュ・タコスとサケ・グリル・プレートランチ
パイオニア・サルーンと同じモンサラット通りにある「サウス・ショア・グリル」では、白菜の千切りをふんだんに取り入れています。ココの目玉はコーン・トルティアを使ったフィシュ・タコスとサケ・グリル・プレートランチ。玄米のご飯はヘルシーフード・レストランとして大事な要素で、白米と玄米を半分ずついれて、食べやすくしているのが特徴。

  
  写真:ロービーガンが売りのこの店のリビング・ラザニアとシーザー・サラダ

ところで、Raw Vegan(ロービーガン)というのが、菜食でしかも未加工の食材を使って出す料理としてでてきました。今回食べたのはリビング・ラザニアで、パスタを使わず、野菜をピューレにしたり、スライスのズキニを乗せて、何段にも重ね、見た目にラザニア風にしているもので、これはカピオラニ通りにできた「グリーンズ&ヴァインズ」の一番人気メニュー。

これらを見ていると、すべてが生で、まさに和食の刺身がその王様格ではないかと思われてしまうのです。
そのほかお薦めとしては、モンサラット通りの「サニーデイズ」の、スプラウトや人参をたっぷりいれたサンドイッチ(写真右)がヘルシーで、なかなかいけるんですよね。
ここはそれ以外にも、スパムむすびならぬ「豆腐むすび」なんていうのもあるんです。



ホノルル美術館の別館「スポルディング・ハウス・カフェ」も、最近メニューが変わりお薦めです。
クスクスがはいった野菜たっぷりのラッピング(レモン入りのドレッシングをつけて)や、外はパリパリ中はナスやパプリカ、チーズが入って、美味しいベイクド・エッグ・プラント・パニニなど、写真下のヘルシーランチを、隠れ家風美術館の中庭で食べながら、芸術的雰囲気にひたれるということでもなかなかいけます。

   
 写真左:黄色いクスクスがいり卵を思わせるラップ 写真右:おナスを焼いたパニ二・サンド


ヘルシー・ランチはまだまだありますので、これからもお楽しみに!!
ランチはヘルシー、ディナーはボリュウムがモットーの姫庵より


●「知らないハワイがいっぱい 最新版」ハワイでイスラム文化が学べるシャングリラツアー、ハワイのショーがどこがベストか、海へと続くインフィニティープールなど、「最新版」では新しい情報をたくさん追加しました。これ1冊あれば、知らないハワイを楽しく遊べる!