2014年11月29日土曜日

10メートル下へ滝つぼジャンプをみるだけでもスリルなのに、こんな体験までしちゃった!!

ハワイで滝つぼジャンプの瞬間!!
-ヌウアヌ川の伝説カペナ滝で見たものは・・・-

                        
(ハワイ最新ニュース)一年間で一番大きなバーゲンを行う感謝祭の翌日「ブラック・フライデー」も終わり、これから一足飛びにクリスマス!!


12月6日(土)には、ホリデーシーズンのスタートを切るホノルル市庁舎前での「ホノルル・シティーライツ」でダウンタウン・イルミネーションが始まります。



ハワイではクリスマスの行事は家族で祝うのがモットー。どこも家族連れで賑わいます。

 
 
  
             写真:家族連れで賑わうホノルル・ハレのクリスマス・イルミネーション


そして、ダウンタウンを始めとしてクリスマス・イルミネーションの中を走るのが、12月14日(日)のJALホノルルマラソン。毎年2万人以上のランナーが、まだ暗い5時にスタートし、ワイキキを通り抜けるころには明るくなっていきます。


 
  
          写真:ホノルルマラソンでワイキキのカラカウア通りを右手に海を見ながら走る人々

こんな師走がそこまで来ていますが、先日ちぐさランダム796号でご紹介したヌウアヌ川にもう一度行ってきました。先回は古代ハワイアンが岩に刻んだ「ペトログリフ」を探す旅で美しい妖精(?)に会いましたので、今回はヌウアヌ川のダイビングや水遊び風景が撮れる期待でワクワクしながら行ってまいりました。



  
  写真左:カペナ滝にいくハイカーとすれ違い 写真右:カペナ滝への道なき道は大木が倒れている




パリハイウェーの展望台からハイウェーの路肩を歩いて行く方法もあるのですが、今回もヌウアヌ・メモリアル・パークという墓地の行き止まりにある従業員用倉庫横のトレイル入口からスタート。



先回に引き続き、グレッグさんにカペナ滝のことをお伺いすると、ペトログリフのあるアラペナ滝から10分ほど山に向かって歩いたところだって。途中大木が倒れて道をふさいでいたり、ぬかるんだところがあったりと、短い行程ながら、ジャングル気分が十分に味わえた。




  
ヌウアヌ川で一番広い滝つぼがあるというカペナ滝に到着しました~。



滝の後ろにはパリハイウェーの橋げた(?)が見えます。人によってはこちらのハイウェーから来たりして・・・

写真の右手崖の上から35フィート程ある(約10メートル)下まで飛び込むんですって。



2ヶ月ほど前に、17歳の地元の学生がここで足を踏み外したか何か理由は定かではありませんが、ここでなくなったとグレッグさんが言っていましたが、かなり危険な場所なんです。





滝つぼのところがどれくらい深いのかわかりませんが、3人の男性が丁度やってきて、そのうちの一人がお父さん。息子と友人が崖から飛び込むのを写真に収めるんだって。



まずは息子達が、どれくらい深いか調査のために滝つぼに。なかなか深いらしくって、GOのサインがだされ、ついでに滝に打たれて遊んでました。



そうこうする内に、ハイキングでこの滝を見に来た人とか、滝から飛び込もうと新たにやってきた人とかが加わりだんだんにぎやかになってきました。


息子とその友人は、崖まで登っていって、そこに供えてあった花びらをまず投げて、躊躇することもなく飛び込みました~!!




 
姫庵もこの様子を夢中になって写真に収めたのですが、ぬるぬるした石に滑って川の中にドボン~!!右足を3箇所すりむいてしまいました。


   
    写真左:崖から滝つぼめがけて飛び込む瞬間   写真右:ドボンと飛び込んだところ





滝つぼは余りきれいではありませんし、ご存知のように、野ブタの尿などから発生する「レプトスピラ症(Leptospirosis)バクテリア」の可能性もあり、ここで泳ぐのは自己責任、滑ってすりむいてレプトスピラ症になっても自己責任・・・。





家にもどってから、シャワーを浴び、アルコールですりむいた箇所を消毒し、切り傷の薬も塗っておきましたが、心配だったので、かかりつけの医者に見てもらいました。「発病するとしたら、潜伏期間は4日から14日で、頭痛・発熱・筋肉痛などの症状がでてくるので、その時いらっしゃい。でも、多分大丈夫でしょう。」ですって・・・




なお、この滝の周りはバニヤンツリーの樹が生い茂り、滝に向かって左に植物の蔓でしょうか真っ白な満開の花が樹を覆い隠しているのが、まるで白いケープを着けたクイーンを思わせました。




 
  
             写真:滝の上に咲いていた真っ白な蔓の花



メモリアルパークからの帰りがけには、はっきりとした虹が、低いながらも大きく空にかかって、それは見事でした。







以上

姫庵からの手痛い、いや足痛い体験レポートでした。
 
 
 
 

 
 
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2014年11月23日日曜日

森ガールが作る新しいウエディングのあり方!!

ハワイの森のウエディング!!
-モアナルアガーデンで森ガール達が集う-


 
(ハワイ最新ニュース)
モアナルア・ガーデンは長年「この木なんの木」モンキーポッド(アメリカネムノキ)を見る日本からの観光客で朝から午後まで毎日賑わっています。

モンキーポッドは5月と11月にピンクのかわいい花を咲かせ、今が丁度ピンクの花盛り真っ最中~!!

この写真、高さ25メートル、幅40メートルの樹齢130年にもなる「この木」がジャスト・マリッドのカップルを温かく見守っているように見えませんか?


 太陽が丁度西の海に隠れた直後、まだ空が茜色に見える時このガーデンで、「この木なんの木」をカップルが独り占めならぬ二人占めにしていました。


このカップルは丁度ここで行われた午後4時過ぎのウエディングをした直後。モアナルア・ガーデンは、地元でもカップルが、ウエディングの記念写真を撮る場所として人気が高いところですが、トラベルヴィジョンの2014年1月20日によると、ワールドブライダルがウエディングパッケージを作り、日本人も手軽に挙式が出来るようになったとか。

ワールドブライダルによるモアナルアガーデンでの挙式は、100年以上もたっている樹木達に見守られながら挙式をしたいという、積極的森ガールのカップルに喜ばれているということで、本日はその挙式に参列した様子を皆様にお知らせ~~!!


  
            写真左右ともに:「プリンスロット・フラパ」挙式の様子


本日執り行われた挙式は、盛り土でできたフラのステージ(Pa Hula)を前にした「プリンスロット・フラパ」挙式と呼ばれているもの。このステージはハワイでも今ではほとんど見かけない非常に珍しい由緒あるもので、毎年7月「プリンスロット・フラフェスティバル」がこのステージで行われる自然のステージ、そこで二人がハワイアン・スタイルの愛を誓います。


カフと呼ばれるハワイの伝統継承者の司式者のもと、「ハワイアン・ソルト」の聖なる塩を使って結婚指輪を清め、古代ハワイアン時代の神聖な儀式が再現したようでした。といっても古代の儀式がどんなものだったか分からないけど、カヌーのパドルを使ったり、ティーリーフで清めたりとハワイがイッパイって感じでした~!!


またこれ以外に「アパナ Apana」と呼ばれる挙式場所が隣にありました。(写真右)

アパナとはハワイ語で小さな結婚式という意味だそうで、ジョン万次郎が訪れた教会の石畳を使ってバージンロードを作ったとか。

これを説明した挙式アレンジの方が、「今の人にはジョン万次郎といってもご存知ないでしょうが・・・」といっていたので、老婆心ながらちょっと説明を・・・。


彼は小さい頃漁に出て嵐に会い、米の捕鯨船に助けられ、米本土やハワイに渡り、苦労の末英語を取得し、十年後日本に戻り幕府に登用され、日米和親条約の締結にも尽力。


さて、このモアナルア・ガーデンも、1850年代にカメハメハ5世(若かりしプリンス・ロット)の別宅として建てられた白いコッテージや、チャイニーズホールが今も園内に残っている由緒ある場所。(これらはちぐさランダム651号参照を。) 


      
  写真左:新婦とブライドメイドの森ガール集合!! 写真右:自分でデザインしたウエディングケーキ


この挙式、積極的森ガールの新婦が式場を決め、自分のデザインしたウエディングケーキをハワイにオーダーし、招待状を初めとして数々の小物も自分で作成、すばらしいハワイアン・ウエディングに新婦がしたのです。

さあ、この大樹を前に永遠の愛を誓うモアナルアガーデンでの新しい挙式、いかがですか??

なんといっても、新婦の並々ならぬ努力が端々に光りすばらしいウエディングになっていた。どのウエディングでも新郎は、「刺身のつま」でしかないもの。いなくちゃいけないけど、そして何でもOKというだけで、この日の存在価値はすべて新婦がゲット~!!


以上、姫庵からのうらやましい体験レポートでした。
 
 
 
 

 
 
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2014年11月15日土曜日

ペトログリフを探していて、遭遇したものは夢のような本当の話

またまた知らなかったハワイを発見!!
-ヌウアヌのペトログリフで見つけたものは・・・-

 
(ハワイ最新ニュース)ハワイ島の火山の溶岩流はその後11月10日パホア地区の一軒家を焼失させました。この家の住民はすでに家財道具ともども避難していて、けが人などの報告はでていません。なお、流れに近い方々については、引き続き避難勧告がだされています。日々溶岩の流れが変って行くので詳細はハワイ州のWEBをご覧ください。 また、パホア地区以外は溶岩の影響がありませんので、安心してご旅行を~!!


さて、前回の続きで、外国人の口コミで選んだハワイの人気スポットでは、「渓谷・トレイル」に魅力ありということでしたが、本日訪れたところがまさにそれでした~!!

今回は、皆様にハワイのペトログリフをお見せしようと色々探しました。

なぜペトログリフなのかといいますと、溶岩とも関係があるし、存在する場所が「渓谷・トレイル」っていう所もあるからなんです。
まず最初に、「ペトログリフとはなんぞや」からお勉強開始~!!

ペトログリフとは、岩や洞窟内の壁に文字だとか簡素化された犬や牛、人などが彫刻されているもの。
ペトログリフはギリシア語の石を意味するペトロと彫るのグリフをあわせた造語だそうですが、ハワイ語ではカハキイ(Kaha=削る Ki'i=絵)と言い、最近ではキイポハク(Ki'i=絵 Pohaku=石)とも呼ぶ。

世界的には石器時代から7千年前のものが多いが、ハワイの場合は16世紀から17世紀にかけての比較的新しいものとなっている。

古代ハワイアンが文字を持たなかったためで、現存しているものが一番多いのがハワイ島。

理由としては、ハワイ島は流れ出た溶岩がたくさんあり、溶岩はやわらかく彫りやすいからペトログリフが多い。

特に表面の滑らかな「パホエホエ」と呼ばれる溶岩が、ペトログリフに使われた。(尚、表面がごつごつした溶岩が「アア」です。)ほらね、ここで、ペトログリフと溶岩の関係が明らかにされた~!!

ハワイ島のパホエホエの溶岩一面にかかれたペトログリフについては、近藤純夫先生が載せているアロハWEBかわら版のハワイ島日和をぜひご参照ください。


今回は、オアフ島でのペトログリフ探しに挑んで見ました。
オアフ島で知られているのは、マカプウ岬、ノースショア、ラニアケアビーチ、モアナルア・トレイルなどですが、手近な所で我が家の近く、ヌウアヌで見つけることにしました。
 
写真左:パリハイウェーの展望台        写真右:向かい側にあるヌウアヌ・メモリアル・パーク

まず最初は白人がよく水着姿で歩いているのを見かけるパリハイウェーの展望場所からヌウアヌ川のカペナ滝を探してみたのですが、トレイルの入口がわかりません。そこで、川の向かい側にあるヌウアヌ・メモリアル・パークという墓地に行ってみることにしました。

  
     写真左:ペトログリフのあるトレイル入口         写真右:ヌウアヌ川のトレイル

メモリアルパークの行き止まりにはパークで働く人たちの倉庫があり、日系人のグレッグさんという方が、トレイルの入口を示し、車も停めさせてくれました。

トレイル入口は草がボウボウと茂り、教えてもらってもよく見なければ入るところがわかりません。「歩いて3分程、左に鉄のパイプで囲ってある岩場だよ。」をたよりにスタート。

ペトログリフまでの道は、濡れ落ち葉が多く、ぬかるんでいます。左からは岩が迫り、バニヤンの木はお互いからみあい、ジャングル状態。

昨晩たくさん雨が降ったせいでしょうか、眼下右に見える川の水がゴウゴウと音を立てて流れ、滝から落ちていきます。

周りは薄暗く、じめじめして涼しく、冷たい空気がじっとしている。その間を木漏れ日が射して、周囲に明るさをくれほっとします。

崖にはペンキで落書きされている岩がいくつもあり、怖い人が出てくるんじゃないかと神経過敏に・・・。入口から歩いて3分ほど経ったところで、グレッグさんが言っていた鉄の柵が左側に見つかった。

この柵の中を覗くと、ありました、ありました。赤と白の人と犬のペトログリフ。WEBに載っているのと同じもの。柵がしてあるのは、ペトログリフを壊す人が多くそれを守るための苦肉の策だというのは通ってきた道の落書きの様子からも分かるなぁ・・・蚊もたくさんいたよ!

   
    写真左:鉄柵内のペトログリフ      写真右:赤い古代ハワイアンと白い犬のペトログリフ

このヌウアヌの「ペトログリフの犬」は有名で、下のような逸話があるWEBを見つけました。

その昔、ヌウアヌ渓谷のカペナ滝(Kapena Falls)に2人の男女が突然現れ住み始めました。カップルは他島から来たといってますが、ヌウアヌの村人達は、どうもカヒキ(Kahiki=タヒチ)から来たような気がしていました。

この2人にとてもなついている5匹の犬がいて、誰が訪れても彼らが歓迎しないうちは敷地内に一歩も踏み入れさせないほどでした。村人達はこのカップルはもちろんのこと、犬達とも仲良くなるうち、これらは超能力をもったクプア(半神半犬)では?と感じるようになりました。

カップルの家からはヌウアヌ・パリへの道が通っており、ある日パリへ行こうとした人が通った時、攻撃はしませんでしたが、犬達が猛烈に吠えかかりました。そのうちの一人は恐れをなしてワイキキに引返し、もう一人は強引に旅を続けました。その結果パリに向かった人は強盗に殺され、ワイキキに戻った人は犬に感謝したそうです。

丁度オアフの王様がその話を聞きつけ、この強盗どもを一網打尽にして、めでたしめでたし。村人はこの犬がカペナ(半神半犬)であると確信し、滝を通る時は、花やレイ、羊歯や食物を供え感謝の気持ちを表したということです。

 
  
         写真:ヌウアヌ川のカペナ滝より下流にあるアラペナ滝で会った妖精たち~!!

こんな逸話を読みながらこの場所を歩いていたら、2人の美人が突然出てきてびっくり。そして滝を背景に水着の写真を撮ってくれというのです。こちらもWEBに2人を載せたいのだけどとずうずうしく聞きましたら、どうぞどうぞって・・・・

この時点では、後姿の美女2人のバックになっている滝がカペナ滝と思ったのですが、カペナ滝は崖からジャンプするのを楽しむ人が多いと聞いていたので、違うなぁ。もどってから調べてみると、カペナ滝のすぐ下流にあるアラペナ滝(Alapena)でした。

    
   写真左:アラペナ滝のすぐ上にある小さな滝と滝つぼ     写真右:アラペナ滝と滝つぼ 

今回、言い伝えに出てくるカペナ滝までは行けませんでしたが、犬のペトログリフが見られるこのアラペナ滝だけでもかなり見ごたえがあり、満足満足。

なお、カペナ滝の滝つぼはヌウアヌ川で一番大きく、周囲の崖から滝つぼにジャンプする白人の観光客が多いようです。妖精のあの2人もカペナ滝に行く途中だったのかもしれません。
 

   
  写真左右:倒木があったり、気根がでていたり、ネイチャーウォークにも最適なヌウアヌ川の川沿い

それにしても、外国人の口コミで多かったハワイの魅力「渓谷・トレイル」、この2人を見ていて、なるほどと思った次第。ヌウアヌの川沿いは、静かに散策をするにも、水着で写真撮影するにも、あるいは考古学の勉強をするにも最高の場所で~す。


   
     写真左:2番目のペトログリフへの道  写真右:グレッグさんが指し示すのは道なき道

ところで、トレイルを教えてくれたグレッグさん、「もう1箇所ペトログリフがあり、そっちの方がもっとはっきり残っている。でも危険な場所なので靴を履いて来てください。」ですって。そこで翌日靴を履き、トレイル入口まで案内してもらいました。トレイルのサインもなく、入口としての空間もなく、「え?コレが第二のペトログリフに続く道??」
   
   写真左:道なき道を2つ目のペトロに向かって    写真右:絶壁の岩と岩の間を抜ける
第二のペトログリフの道は、余り人が通らないので、トレイルが草で覆われてしまっていて、道なき道を手探り状態。しかも超険しくて、ロッククライミングをしてるよう。岩と岩の間から鉄柵が見えたのですが、この鉄柵に体重をかけて向こう側の岩場まで渡らなければならない。鉄はさびていて、体重をかけたら壊れないか心配でした。


  
    写真左:2番目のペトロがある場所        写真右:鉄柵の中にある青銅(?)のサイン
恐る恐る鉄柵に乗って向こうの岩場に飛び降りると、すぐにコンクリートで固められた狭い狭い道がありました。左はかなりの絶壁、右は鉄柵に囲まれた檻。その鉄檻の左側に青銅(?)で出来た青黒い「ハワイアン・ペトログリフ」のサインを発見。


  
    写真左:古代ハワイアンと伝説の犬            写真右:伝説の犬のペトログリフ


この第二のペトログリフは、石に彫っている様がはっきり残っているし、伝説の犬も古代ハワイアンもいくつか彫られているので見ごたえあり。顔や手に攻撃してくるたくさんの蚊を追い払いながら、古代人に思いを馳せてしばらく観察させていただきました。

以上、姫庵からの冷や汗体験レポートでした。
 
 
 
 

 
 
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2014年11月8日土曜日

平和への架け橋という重大な役目がハワイにはあったのだぁ~!!

まだ知らないハワイを発見しよう!!
-外国人から見たハワイと日本人からみたハワイの違い-


 
(ハワイ最新ニュース)ハワイ島キラウエア火山の溶岩流出が日本でも大きなニュースとなり、御嶽山の大惨事の直後だっただけに、「ハワイに行くのは大丈夫?」というお問い合わせをいただきました。

火山灰や噴石が遠くまで飛び散る水蒸気爆発噴火とちがい、ここハワイは溶岩も地表をゆっくり流れ、世界でも安全な火山の1つといわれています。

もちろんこの溶岩の流れによって、ハワイ島パホア地区の方々は、日系人墓地が溶岩で覆われる被害もあり、自宅からの避難を余儀なくされたりと不自由な生活ですが、今の所溶岩の流れもゆっくりしてきました。パホア地区に入るのでなければ、溶岩の影響は受けませんので安心してハワイにお越しください。ハワイ観光局からの情報をご参照に


さて、「ちぐさランダム」の参考にと、いつも皆様からいただく情報、心より感謝しております。そして今回、Mさんから送っていただいた「外国人の口コミで選んだハワイの人気スポット」(トリップアドバイザー 11月5日付け) に注目しました!!


それによると、外国人が口コミで選んだハワイの人気スポットは、日本人の印象が「海とビーチ」なのに対し、「渓谷・トレイル」にあるとのことですが、特にベスト1から5位を見るともう1つ違った見方ができるんですよね。

1位 アリゾナ・メモリアル、
2位カウアイ島のナ・パリ・コースト、
3位同じくカウアイのワイメア渓谷、
4位戦艦ミズリー記念館、
そして5位はマウイ島のカアナパリビーチとのこと。

   
   写真左:戦艦ミズリーからみたアリゾナ記念館    写真右:アリゾナ記念館からみた戦艦ミズリー 

2,3,5位に選ばれたものは、まさしく「渓谷とトレイル」、いつか取材をしたいとは思っていますが、他島ということもあり。婉曲に、でも早く言えば取材はなかなか。あご足マクラつきならばいざ知らず、全部自費取材なので~~!!

今回「ランダム流」で注目したのが、1位と4位に入ったオアフ島の「アリゾナ記念館」と「戦艦ミズリー号」なのです。

  
     写真左:戦争終結調印式が行われた場所   写真右:ゼロ戦が突っ込んできたミズリーの甲板


奇しくも太平洋戦争勃発の象徴「アリゾナ記念館」と、戦争終結の調印を行った戦艦ミズリーが選ばれ、しかも現在ではお互いがよく見える真珠湾内に位置しており、1ヶ月後の12月7日(日本では12月8日)は真珠湾攻撃から73年目を迎えるというわけで、因縁の赤い糸がチラホラと見えてきました。

どちらも、行ってみるとお分かりのように、日本人は案外少なく、それ以外の外国人はたくさん訪れています。日本人にしてみれば、ここで流れる当時のニュースなどを聞いて、余りいい気持ちがしないのも無理はありません・・・  

  
  写真右:毎年12月7日アリゾナ記念館で行われる慰霊祭  写真右:菅野医師と黒焦げの水筒


でもこれを機会に、日本にいるこんな方を、皆さんにも知っていただきたいのです。

「黒焦げの水筒」とは何ぞや?
終戦にもう少しでなるという1945年6月静岡市で、2千名もの犠牲者がでた大きな空襲がありました。

空中ではB29同士が衝突し、桑畑に墜落、米兵23名がなくなりました。その時一人の米兵がしっかりと握りしめ指跡が残ったのが「黒焦げの水筒」だったのです。

桑畑の持主の弟で、僧侶の伊藤さんは、私財を投じて犠牲者のために「平和観音像」を、「死んだら敵も味方もない」という信念で、米兵のために「B29墜落搭乗者慰霊碑」を建立しました。

菅野医師も私財を投じ、1972年から毎年戦災遺族と米軍関係者による日米合同慰霊祭を空襲にあたる日に行ってきました。そしてセレモニーでは観音像に日本酒を、米兵の碑には「黒焦げの水筒」にバーボンをつめて献酒するのが常だとか。

そんな菅野さん、1991年に開戦50周年記念の真珠湾でのセレモニーに出席し、次の年から日米戦争犠牲者の冥福を祈るために、真珠湾攻撃で沈んだ戦艦アリゾナ記念館上でも慰霊祭を行うようになったのです。

彼のモットーは「今日の平和の陰に両国の犠牲者がいることを忘れてはならない。」というもの。

菅野医師のモットーに答えてでしょうか、日本ではアメリカの軍関係者が参列し、駐日アメリカ大使もメッセージを送っている程なのです。
そしてこのたび、菅野医師のスポークスマンから、今年もアリゾナ記念館を訪れ、戦争犠牲者の冥福を祈り、「黒焦げの水筒」慰霊祭を行い、この水筒に詰めたバーボンを記念館からアリゾナの眠る海に献酒する予定だという朗報がはいってきました~~!!

日米をつなぐ阿部さんの「バラ2本」!!
さて、このセレモニーを拝見した2012年のこと、菅野医師とともに、「空母赤城」の艦上爆撃機隊長パイロットとして真珠湾攻撃に加わった阿部さんの娘さんご夫婦も参列していました。阿部さんは2007年に亡くなられましたが、娘夫婦がその意志を継いでバラを献花。

91年に戻りますが、阿部さんも菅野さんと同様に50年式典に日本側から参列した一人でした。

その式典で真珠湾攻撃を受けた側の元海兵隊ラッパ手リチャード・フィスクさんと知り合います。

阿部さんは「毎月2輪のバラを、真珠湾とパンチボールに捧げて欲しい。」と頼み、送金をスタート。


りチャードさんは、約束を守り、翌92年から彼が亡くなる04年までの13年間140回以上に亘り真珠湾とパンチボールへ。阿部さんからのバラ2本を捧げ、ラッパを吹いて亡くなった方の鎮魂に努めたということです。




今回のちぐさランダムいかがでしたか?
日米両方からの平和に対する「あつい思い」を知り、アリゾナ記念館や戦艦ミズリーにも行ってみようかなと思っていただけるとうれしいです。

このような逸話が表に出てくるのは稀で、まだまだあちこちに人知れず埋もれている心温まる話があると思います。渓谷・トレイルはもとより、「平和への架け橋」として、こういった場所が脚光を浴びるのは、世界情勢が厳しくなる今後、大事なことだと思っています。
     
以上、姫庵からのレポートでした。
 
 
 
 

 
 
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