2011年9月23日金曜日

ハワイのディズニー・ホテルを徹底研究せよ!!

選択肢はいくつある?ー幸せはそばに誰かがいてくれる時ー

(ハワイ最新情報)この所周りを見渡すと熟年婚ラッシュ。
小林幸子さんの、「自分にも結婚という選択肢があったんだ」という57歳初婚をはじめ、加藤茶も堺正章もまたまた結婚して、芸能界だけでなく、我々一般人も選択肢が広がっていくみたいな気になるのは不思議なものです。

小林幸子さんが言った「幸せはそばに誰かがいてくれる時」、そんなホテルがこの度ハワイでオープンしましたぁ~!!幸せは歩いてこない、だからブラブラ歩きしながらホテル内を見て行きましょう!!

●幸せは、こんな人と朝の食事ができる時だけど・・・
8月29日にソフトオープン、そして9月22日にグランドオープンを果たしたアウラニ・ディズニー・リゾート&スパ(Aulani Disney Resort & Spa)を早速取材。


西オアフのコオリナにできたこのホテルの「エバタワー」14階から見た景色をもとに、ホテルを大雑把にご説明しましょう。

左から右の写真に流れていきますが、太平洋の海と人工のラグーン、そして白い建物が隣のホテルで、11月13日にAPECの首脳会議が行われる「マリオット・イヒラニ」。
手前にある火山は、チューブ(浮き輪)ですべる「プウキロ・スライド」。その隣が熱帯魚が泳ぎ、シュノーケルもできる人工ラグーン「レインボーリーフ」。 

 
そしてエバタワーの向かいにあるのが、「ワイアナエ・タワー」。その下は、子供たちがバシャバシャ水をかけて遊べる「メネフネ・ブリッジ」。メネフネブリッジの隣には、ワイコロヘ・ストリームという流れが速いプールや、レストラン、ロビーなどが続いています。
 

ロビーの下にあるマカヒキ・レストランのキャラクター・ブレックファーストでは、家族そろってディズニーの仲間と会えるんで~すよ。

アンティーのマカヒキ・ブレックファスト・セレブレーション(現在土日水予約要)というプログラムでは、グーフィーが出て、子供たちとココナッツダンスを楽しんでいる場面に遭遇できました。
ここの朝食はブッフェで大人27ドル、子供9才以下14ドル(セレブレーションは大人32ドル、子供18ドル)で、メニューはフルーツ、ベーコン・ハム・ソーセージ類、ペイストリー、ジュースなど。


 

そして我らが、ミッキーは、定番アロハシャツを着て、お出迎えしてくれます。
一緒に写真撮影ができるというので、長い行列ができてます~。   
 
ビーチが目の前にあっても、ここのプール設備は抜群。
ワイコロヘ・ストリームでの、気まぐれに流れるプールに沿ってチューブ(浮き輪)であちこちしたり、スリリングなスライドに挑戦し、火山の上からガ~ンとすべり降りて楽しみましょう。

 
このチューブ・スライドは二人乗りと一人乗りがあり、水だけで滑り降りるスライドも隣接。感心するのは随所に係員がいて、安全の確認を行ってくれている。安全という幸せは、係員がいてくれるからこそのもの。

ただし、ココで、選択肢がこれ以外他にない」という問題発生!!!
レストラン以外の施設は、宿泊客じゃないと、使えないんです~~。
小林幸子さんのように、ど派手にハッピーするには、お泊りという選択肢しかありませ~~ん。

2011年9月17日土曜日

モアナルア・ガーデンを寄席にたとえると・・・


「カメハメハさん家」の「トリ」はこっちだ
ー 前座だけ見て帰るの?-


(ハワイ最新情報)日本人がハワイにくると必ずといっていいほど訪れる場所がありますが、実は、ここは、寄席でいえば、前座を訪れているって感あり。

前座だけ見て帰るなんて、菅野美穂が宣伝しているクレープにコーヒーが出てこないって感じ。
その場所とは・・・・ハワイ王朝のカメハメハ家にまつわる場所で、今回はそこを落語界にとらえてみました。
●トリを見ずに、前座だけ見て帰るの?
日本からの観光客が大挙して訪れるのが、「カメハメハ大王像」とモアナルアガーデンにある「この木何の木」。

「カメハメハ大王像」は世界的な観光スポットになっていますが、「この木」には、日本人以外ほとんどといっていいほど訪れません。なぜこの木にこんなに日本人が来るのか、外国人には理解がしにくい。

それは日本のテレビコマーシャルに出てくるモンキーポッド(和名アメリカネムノキ)をこの目で見たいということにほかならないんですが・・・

最近では、左のような「めくり」サインが出て、「日立の樹」というパンフレットまで置かれています。日立は、樹齢130年ほどの「この木」に10年間、毎年40万ドルを支払う契約をしたんだから、宣伝するのも当たり前、 お蔭で我々も入場無料を享受。

「この木なんの木」の22エーカー(8万9千㎡)あるガーデンの維持費は年間60万ドル。

日立というごひいきさんのおかげで、残り20万ドル分を心配すればいい。その分はウエディングやイベント使用料、そして最近できた「ギフトショップ」の儲けでカバー。

「この木」は落語でいうとキャーキャーさわがれている人気絶頂の「前座」ってとこだけど、非常に悩ましいのは、この前座に人気が集中し、ほとんどの客が「二つ目」や「真打」を見ないで帰ってしまう。
注文!!
「モアナルア・寄席」に来たら、「トリ」まで見てほしい。

そもそも、カメハメハ大王の孫カメハメハ5世が、ロット王子と呼ばれた時に、コッテージを建てて暮らしたところが、落語でいうと、寄席にあたるこのモアナルア・ガーデン。

このカメハメハ5世が、当時禁止されていたフラをモアナルアで復活させたので、それを称えて、毎年7月に「プリンスロット・フラフェスティバル」も開催され、これが演芸場の主な出し物の1つ!

パ・フラと呼ばれる盛り土でできた高座(ステージ)もあって、ここで行われるフラ・フェスティバルは自然の中に溶け込んだ、すばらしいフェスティバルとなっている。

だからこそ、ここを訪れた際は、前座の「この木」だけでなく、カメハメハ5世コッテージ、チャイニーズホール、庭園や池とか、現在ではわずかしか残っていない盛り土ステージなど、見てほしい。

前座の「この木」を見て、一緒に写真を撮ったら、ずず~いと奥に行きましょう。急にあたりが暗くなり、静寂が訪れる。

自然の光がスポットライトとして当たり、大樹が客席に蔭をおとし、貿易風が自然の冷房となって涼しさが体を覆う。

と、その時、タロイモ(ハワイではカロKaloといいます)畑が広がる奥から、「真打」登場。本当の値打ちが分かる客を選んで出てくるって寸法。

 「真打」は、もちろん写真左の1850年代に建設されたカメハメハ5世のコッテージのこと。

ビクトリアン・モチーフが使われた平屋の木造建築は3つの部分からなり、居間と寝室、1856年にできた厨房と食堂、そして5世が亡くなった後に作られた娯楽の間って具合で、お互い屋根つきの回廊でつながっていて、1960年現在のこの場所に移されたってわけ。

タロイモ畑に写るコッテージはそりゃあ「真打」、師匠としての風格がある。

落語でいうと「二つ目」にあたるのが、写真右の、コッテージ右隣にある「チャイニーズ・ホール」でしょうか。

中国風とビクトリア風がブレンドされていて、中国で製作、ハワイで組み立てた建物。

さあ、これからハワイに来た時は、イケメン前座「この木なんの木」だけでなく、「モアナルア」寄席の「トリ」にいたるまでを十二分に楽しんでいただけますよねぇ・・・
 それでは今回はこれにてお開きということに・・・



2011年9月10日土曜日

オヘロの実にまつわる女神ペレの「おきて」とは


「マルモのおきて」VS「ペレのおきて」
ーどちらのおきてが厳しいかー

(ハワイ最新情報)4~7月フジテレビ放映のドラマ「マルモのおきて」。終了後もダイジェスト版や、子役の芦田愛菜と鈴木福による「マルモリ」のテーマソングの人気で、まだまだ話題は尽きない。

となれば、「マルモのおきて」に対抗してハワイでは・・・もちろん「ペレのおきて」。
女神ペレのおきてとなるような、たくさんの言い伝えが残されているが、今回はこれを選んでみました。いかがかしら??
●ペレを怒らせ、火山を爆発させる力を持つ「実」?
この8月3日ハワイ島のキラウエア火山プウ・オオ・クレーターの西側面で、3月の火山活動で生まれたカモアモアから800メートルほどの地点で、また溶岩が噴出。(写真右はそれ以前のもの)

このキラウエア火山は1983年以来、断続的に噴火を続けている世界でもっとも活発な火山であり、火の女神ペレが怒ると爆発するといわれている。

ところで、キラウエア火山には、オヘロ(Ohelo)という15センチほどの小さな潅木が生えていて、真っ赤やオレンジ、黄色い小さな実を一年中つける。この実は、ハワイ州の鳥ハワイアン・ネネ・グース(カナダ雁の一種)のえさで、実を採ることは禁じられている。

オヘロはハワイ火山地帯に生息する、ハワイ固有種の植物で、実は甘酸っぱく、中に小さな種がたくさんある。

古来から、神聖で貴重なものとされ、キラウエアを訪問する時は、枝についた実を女神ペレに捧げるのが慣習。

そのわけは、この実が女神ペレの大好物で、誰よりも最初に味わうのでなければ、怒り狂って火山を爆発させるという言い伝えがあるからだ。

当然オヘロベリーの生息地に入るのはKapu(ハワイ語でカプ、タブーのこと)であり、女神ペレがオヘロの最初の一粒を食べるというのが「ペレのおきて」

最近では、オヘロベリーを採られない防御策か、「女神ペレはジンを好む」という噂が広まり、ジンを捧げる人が増えているとか。

こうなると、最初の一粒をペレに捧げて、この実を食べたいと思うのが人の常。
キラウエア以外でこの実がどこで食べられるのか?

毎週土曜ダイアモンドヘッドのふもと「KCCのファーマーズ・マーケット」(写真左)で,メイド・イン・ハワイの商品がたくさん出ているが、ここで見つかる??
じつは土曜に滞在できない方から、KCCにいけないが、そこで売っているリリコイバターが買いたいという問い合わせを受けた。

調べたところKCCに出店している店が、ワイキキ近くに最近支店を出し、そこでリリコイバターも売っていることが分かった。

ところがその店にいってみたら、あの禁断の実「オヘロベリー・ジャム」に遭遇したのだ。(数に限りがあるので、在庫があるかどうかは前もって電話で確認要。)

オヘロベリーとともに、食用ほおずきである「ポハ・ベリージャム」まで見つけた。
これもなかなか手に入らない代物。どちらも1瓶198グラムで8ドル50セント。
その店とは、「The Made in Hawaii Foods Store ザ・メイド・イン・ハワイ・フーズ・ストアー」のモイリイリ・ファクトリー・アウトレット支店。

店内は余り広くなく、まだ最近オープンしたばかりなので、商品数ももうちょっとだが、アウトレットだけに、お値段はお手ごろと見た。これからが楽しみ。
場所 2071-A South Beretania Street
電話 808-947-9022 
営業時間 月ー金 11時から5時半 
土日11時から4時

ここのプロダクションマネージャーのタッドさんから、いろんなジャムの試食もさせてもらえる。
オヘロ・ベリーはちょっとすっぱ味のあるジャムだったが、なかなか美味しく、トーストにリリコイバターをぬって、その上にオヘロ・ベリーをつけて食べたら・・・(よだれ)

 
店内の冷蔵庫にイチゴ大福とか、ピーナツバターとチョコレート大福、沖縄むらさき芋とココナツ・ハウピア大福、タロイモ大福、パイナップル+ぶるべりー+チーズケーキ大福なんてすごい大福(ハワイでは大福をMochiという)も売られてました。
ハワイのイチゴは日本にくらべて、甘みは少なくすっぱみが強く、ちょっと固めなので、イチゴ大福にはもってこいなんです。超人気のため、2日前の予約要。


ちょっとサワーなイチゴと甘い餡の取り合わせは絶品で、しかも冷蔵庫にはいっているので、冷えていて最高。大福の皮も柔らかく、大きな大福なので、一口では食べられません。ちなみに小豆は「つぶ餡」。
  
なお余談ですが、オヘロ・ベリーに非常によく似たベリーをワイキキで見かけることがありますが、これは要注意。

Akia(アキア)ベリーは、オヘロベリーと大変似ていますが、オヘロは実の中に小さな種がたくさんあるのにくらべて、アキアは種が1つで、赤い実は有毒。
このアキアの実は、体をしびれさせる毒があり、アキアを撒いて、しびれて浮いてきた魚を捕獲するのが古代ハワイアンの漁法の1つでした。


さあ、今回の「ペレのおきて」いかがでしたか?
他にもたくさん女神ペレにまつわる話がありますが、それはまた次のお楽しみに・・・

2011年9月3日土曜日

特命捜査「ハワイで星条旗を掲げてはいけない場所とはドコだ?」

「ハワイ州旗にまつわる事件簿」
- 滅亡したはずのハワイ王朝領土が存在する?-
真夏日高温と、円高が続いています。日本においては、輸出が不調、輸入は好調。ハワイに来たら消費は甲斐性。こんな中でのハワイ州旗にまつわる事件簿、特殊部隊が調査の任務に!!

●ハワイの中で、星条旗を掲げることができない場所がある???
1959年8月21日ハワイがアメリカの50番目の州になってから、ハワイでは、ユニオンジャックのはいったハワイ州旗(ハワイ語でカ・ハエ・ハワイイ Ka Hae Hawai‘i)と、アメリカ合衆国の星条旗が二つ一緒に掲げられるようになりました。
今回の調査依頼は、ハワイ州旗のみ掲げて、星条旗を掲げてはいけない 場所があるという、なんだか合衆国政府からイチャモンがつきそうな話を耳にしたことからスタート。

そもそもハワイ州旗は1845年にハワイ王朝の旗として制定されたわけで、この州旗だけ掲げて、星条旗が掲げられない場所ってどういうことでしょうか。

つまり、そこはアメリカ領土ではないってことですよね。
ハワイ王朝領であることを意味するってこと?
もし本当なら、こりゃ、特ダネ~~大事件だ~

というわけで調べてみると、確かに当時リリウオカラニ女王とロバート・ウィルコックスの請願により、1900年米国議会において、その場所は合衆国の全ての土地法から除外され、そしてハワイ州旗のみ掲げていいことなどが承認されていたのです。
アメリカ合衆国政府も了解したというその土地、
つまりハワイ王朝領(?)とはどこなのか・・・

ありました、ありました。
オアフ島ヌアヌ(Nuuanu)にある3.5エーカーの土地。
ハワイ王家の土地、ハワイ王朝廟(ロイヤル・マウソレウム The Royal Mausoleum)が、それ。
別名マウナアラ(Mauna‘Ala ハワイ語で、かぐわしき丘という意味)と呼ばれる神聖な王族の墓地。

(土日祭日を除く 月曜から金曜の朝8時~午後4時半 一般公開)

さあ、それではハワイ王朝の土地である、この王族の墓地を表敬参拝と参りましょう。

カメハメハ4世の后エマ女王が植えたと言い伝えられているカマニの大樹が茂り、王朝の金の紋章がある厳かな黒い鉄の門からはいると石造りのチャペルが見えます。



もともと王家の墓というのは、イオラニ宮殿の前庭にあったのですが、いっぱいになったため、1863年カメハメハ4世とエマ女王で、ヌアヌのこの場所「マウナアラ」に移転を決定。

しかし、カメハメハ4世は1863年11月30日に死去。
彼の遺志を受け継いだエマ女王が1864年マウナアラにチャペルのような霊廟を完成させ、カメハメハ4世はここに埋葬されたのでした。

翌1865年10月30日の満月の夜には、1825年以降に亡くなった王族の18棺が、2マイルものトーチライトの厳かな行列とともに、マウナアラの霊廟にお引越し。

その後この霊廟も狭くなり、各王族の棺は、カラカウア系とカメハメハ系に分けられ、それぞれ地下霊廟に収められることになります。また、既存の霊廟は儀式を行うチャペルになりました。

このチャペル裏には、代々この仕事を引き継ぐ墓守が住んでいて、現在はマイオホ(Maioho)牧師がその任にあたっています。

同牧師から、「チェーンをはずしてお参りしていいですよ。」という許可を得て、高い塔のようなモニュメントの正面にある階段を降り、カラカウア大王系の王族が眠る地下霊廟へ。
  

ハワイ王朝の紋章がついた由緒ある鉄のドアにレイを捧げ表敬。
ドアの隙間から、祭壇やカラカウア大王の胸像などを垣間見ることができます。
 
さて、カメハメハ大王のひ孫でカメハメハ学校の創立者バニース・パウアヒが1884年に亡くなると、その夫であるビショップ氏は、霊廟が手狭になったため、カメハメハ王系の王族の棺は、写真左の墓の地下に移すことを決定。
1887年11月9日の夜カメハメハ2世~5世をはじめカメハメハ系王族21の棺が、霊廟からここの地下霊廟に移転されました。

ということで、このハワイ王朝廟では、ハワイ州旗のみオーケーで、星条旗はダメという理由や、王族の墓の詳しい様子が、お分かりいただけたでしょうか。

なお、余談ですが、ハワイ王朝7代のうち、このハワイ王朝廟に葬られていない王が二人います。その二人はハワイ王朝から勘当されたわけではなく、理由はこんなこと・・・

1.初代カメハメハ大王
余りに偉大だったために、死後彼の超自然力(マナ)を求める人が、遺骨を盗めないようにということで、誰も知られない場所に眠っています。人によってはハワイ島コハラコーストの海中洞窟の中とか、ハワイ島のワイピオ洞窟の中だとか・・・いまだどこにあるのかは謎のまた謎・・・。

2.6代ルナリロ王
ルナリロ王はカメハメハ5世の死後、選挙で選ばれた王であり、「人民の中で」という遺言に従い、このマウナアラには埋葬されておりません。
ルナリロ王の墓は、ダウンタウンのイオラニ宮殿斜め向かい、ハワイ最古のカワイアハオ教会の入り口右手となります。

以上をもって今回の事件簿一件落着!!