賢いシニアが選ぶ道
ーリラックスするためには~!!-
ーリラックスするためには~!!-
(ハワイ最新ニュース)日本ではシニアが3千万人を超え、全体で占める割合は約25%。中でもアクティブ・シニアは、シニア割引を上手に使い、催し物にも積極的参加。来客シニア率が高すぎ経営が成り立たないからと、割引対象年齢を引き上げた庭園や美術館などがあるときいています。
多くのシニアが押しかけるため、どこも行列でゆっくり鑑賞ができないという悩み・・わかります、わかります。我々も上野動物園のパンダを見る時大変だった。シニアだけじゃないけど・・・
しかも、鑑賞対象物はガラスでしっかり保護され、柵がはりめぐされ、遠くからしか拝めない。これはパンダに限らず、絵画展示なども同じ状況。
ガラス付きの額縁をつけていたり、ガラスケースの中に入っていたりで、光って反射し見えにくく、筆の細かいタッチもわからない。その上、絵画の前にステンションがあって、近づいて見るということも出来なかったりして、リラックスのために行ったはずが、欲求不満となって跳ね返る。
写真:すわり心地のよい椅子や、テーブルが配置され、ゆっくり鑑賞できるホノルル美術館
実は美術鑑賞っていうのは、静かにじっくり見るところに意義があるのに、列をなして押されながら横からちょこっと覗いただけなんていうのは、寂しい限り。
今回、日本からの友人が、ホノルル美術館を見たいというので、同行したところ、日本とハワイの違いがいくつか出て、ゆっくりのんびり鑑賞が出来る場所としておすすめしたいと思った次第。
今回、日本からの友人が、ホノルル美術館を見たいというので、同行したところ、日本とハワイの違いがいくつか出て、ゆっくりのんびり鑑賞が出来る場所としておすすめしたいと思った次第。
写真左:美術館入口で開館を待つ人々 写真右:回廊から見た中庭
我々が訪れた日曜日は午後1時からのオープンで、開館を待っている人は15人ほど、広い美術館の中に入ってみると、他の人とあまりかち合いませんでした。
というのも、1927年にできたこのホノルル美術館は、5つある中庭を囲むようにしてギャラリーがいくつもに分けられ作られているからかもしれません。中国と地中海の建築様式にハワイの勾配屋根を組み合わせたこの建物は、展示室は冷房つきですが、冷房がない回廊も風が通り抜け大変涼しい構造になっています。
ここはシニア料金も、地元民用「カマアイナ料金」もなく、17歳以下は無料、それ以上は一人10ドル。しかもうれしいことに、毎月第一水曜日と第三日曜日が入館無料日となっているので~す。これを利用しない手はない!!(月曜は休館日)今回は第二日曜日に行ってしまった。残念無念!でもこれで頭にはいったので、次回は無料コースで、元を取るゾォ~!!
美術品はヨーロッパ、韓国、中国、日本、イスラム、インドネシア、東南アジア、インドなど世界各国から集まっていて、有名な画家(ピカソ、モネ、ゴーギャン、セザンヌ)の作品もあり、5千年の昔から現代にわたる5万点を収集。
というのも、創立者 Mrs.チャールス・モンタギュー・クックさんが寄贈した4500点の美術品が基礎となり、ジェームス・ミッチェナー氏の5400点にものぼる浮世絵コレクションが加わりという具合で、その道の通には避けて通れない美術館なのです。(2009年には完全な富嶽36景の版画が一般公開されたこともあり。)
そのほか、大富豪タバコ王の一人娘ドリス・デュークが自分の別荘<写真右>にイスラム文化を取り入れた豪華「シャングリラ」ツアーも出していて、ハワイにいながらイスラム文化と接することもできます。このツアーすばらしいんですが、前もっての予約要。
ホノルル美術館には、このほかにもマキキハイツの丘にあるスポルディング・ハウスもあり、という具合で調べていくとなかなか奥が深いのです。
さて、日本とハワイの鑑賞相違点は、先ほど述べたような美術品に対して間近まで密着できるかどうかということと、静かで人のすくない場所で鑑賞できるかという2点がありますが、それ以外にこんなことがありました。
写真左:2009年に展示された完全版富嶽36景 写真右:ハワイならではのボーンチャイナの展示方
ボーン・チャイナの陶器展示方法は、写真上右のような配置でした。鑑賞者の目線にたって、皿や器の中を見やすくしているのですが、友人が驚いたのは、「日本ではこんな展示方法はしない。地震が多いから、すぐ落ちて壊れてしまうもの。」と言うものでした。
なるほど、さもありなん。
鑑賞後はやっぱり落ち着いてコーヒーを飲んだりちょっとしたランチを食べたいものですが、ホノルル美術館もスポルディングハウスも地元でも話題の美味しいカフェがあります。
どちらのカフェも、人気のランチスポットで、ココでランチをするだけならば、入館料は払わなくていいのです。事前に予約していくことをお勧めします。
どちらのカフェも、人気のランチスポットで、ココでランチをするだけならば、入館料は払わなくていいのです。事前に予約していくことをお勧めします。
ホノルル美術館カフェの営業時間は火曜から土曜まで 朝11時半から1時半まで
予約は808-532-8734
スポルディングハウスのカフェは火曜から土曜は11時から2時まで。
日曜も12時から2時までオープン。予約は808-237-5225
高尚な鑑賞から始まり、最後はやっぱりここに落ち着きました。それで胃(い~)、それで胃(い~)
姫庵より