2018年7月14日土曜日

平和はもちろん、美しい自然がなくっちゃハワイはやっていけない~!!

ハワイが、全米で一番最初に・・!!


―自然が売り物のハワイですからねぇ‥-


 

(ハワイ最新ニュース)西日本豪雨で甚大な被害にあわれた皆様に心よりお見舞いを申し上げます。自然の猛威が如何に恐ろしいか・・・迅速な復興を祈っています。

ハワイの愛媛県人会でも「特に被害が大きい故郷・愛媛県に、義援金を募りましょう」という動きが早速出ました。もちろん他の県人会も同様で、ハワイの気持ちが届いて力になればと願います。


このように恐ろしい側面を持つ自然も、時には人々に安らぎや楽しさを与える憩いの場にもなり、ハワイでは美しい自然を伝える観光業に頼って来ました。ところが地球温暖化を始め水質汚染などで、この自然が壊されつつあり大変憂慮されています。


   
  写真:美しいハナウマ湾とそのサンゴ礁でのシュノーケル遊びも危機が?


オーストラリアのグレート・バリア・リーフのサンゴ礁が中部から北部にかけて約35%「白化」し、破壊が進んでいるというニュースは世界を驚かせました。ハワイの周りにある美しいサンゴ礁もオーストラリアの二の舞にならないよう、自然を残すにはどうしたらいいのでしょうか?


この程、絶滅の危機に瀕するハワイのサンゴを食い止めるための法案が議会を通過、7月3日ハワイ州知事のデイビッド・イゲ氏が署名(写真左)2021年1月からスタートすることになりました。


その法案とは‥世界初のサンスクリーン法(日焼け止め法)」。サンゴ礁を破壊する成分をもつ日焼け止めの販売や購入を禁止するという厳しい内容。

日焼け止めの成分のほとんどが、オキシベンゼンとオクテノキサートとよばれるものを使っていますが、これがサンゴ礁破壊の元凶だとか。このためこれを含有した日焼け止めをハワイの店頭で販売・購入不可とする法律が成立したのです。


つまりは自然に対して安全性の高いオーガニックの日焼け止めを使って、サンゴ礁を守ろうというアイデアです。日差しの強いハワイでは、皮膚ガン予防のためにも、帽子をかぶるとか日傘をさしたり、長袖長ズボンなど物理的な日焼け対策を十分する必要も~。これって日本が前々からやっていることですよねぇ・・男性用の日傘もこの頃はでているんですって??


通過したのは、ハワイ州での販売購入ができないという法案で、日本からの持ち込みに関しては今の所規制はありません。が、そのうちこれらに対しても制限されるのではと思われます。
究極として、サンゴのためには誰にも使って欲しくないんで~す・・・


ところで、禁止になったオキシベンゼンやオクチノキサートが含まれない日焼け止めは、どんなのがあるのかという問い合わせに対して、貴重な情報が入ってきたので、それもお知らせしておきます。


コクア・サンケア社から販売されている製品は、従来の日焼け止め成分と違う「ジンクオキサイド(酸化亜鉛)」を、含有可能最高値の25%まで使い、しかもサンゴ礁にも優しく超耐水性で、紫外線から肌を守るナチュラルなものだとか。これ以外にも体に優しく海にやさしく日焼け止めになるのがあると思いますのでご存知の方はご連絡ください~。



日焼け止め法は2021年元旦からスタートしますが、2015年からじわじわ規制がかかり、2018年7月1日よりもっと厳しくなり、2020年にはダメ押しが出されるという、アメリカで最初の自然を守る法律がもう1つハワイにはあります。


こちらは海の汚染を防ぎ、生物を守ろうというもの。風に飛ばされやすいビニール袋・レジ袋をイルカ、アザラシ、亀などが誤食して死んだというケースが後をたたないことからできたものなのです。


2015年のスタート時、店は紙袋やリサイクル可能な袋をレジ袋とすることになり、レジ袋持参(マイバッグ)すると3セントとか5セントの割引をくれる店もありました。


ところが、今回の2017年7月1日からスタートしたより厳しい法律では,マイバッグMustで、割引なし。紙袋も対象のため、一般の店でも袋にいれてくれません。持ってこなかった場合には店が出す一袋15セントの物が加算されます。レジ袋禁止法はハワイ州が全米で最初に行うもので、カリフォルニア州などが後に続く模様です。



  
   写真:左のレジ袋はもう無料でくれません。節約のためにもマイバッグの持参を~!!


ただしリンゴやオレンジ、野菜などをいれる小さなビニール袋や、レストランでお持ち帰り用のバッグ、パン屋で使うパンの袋などは対象外とのこと。これらも使えなくなると、困るけど、生物側に立つと誤食対象すべてに適応してもらいたい~!!


そして、2020年の元旦からは、さらに厳しい最後通告!!「すべてのプラスチックバッグ」が対象になるので~す。ハワイにお越しの時は、日焼け止め対策とともに、マイエコバッグの持参をお忘れなく~~!!



自然を守るハワイの行く先には輝かしい未来が待っている??・・の姫庵より












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2018年7月7日土曜日

2つの顔を持つと得体が知れなくなる・・

対照的な2つのトレイルを持つ植物園


―あなたはジャングル派?それとも都会派?-




 

(ハワイ最新ニュース)日本からの植物大好きご夫婦と一緒に、オアフ島の真ん中にある「ワヒアワ植物園 Wahiawa Botanical Garden」に行ってきました。


ちょっと雨交じりのお天気でしたが、この植物園は大木や竹が高く生い茂り、空に向かって広げた枝がしとしと降る雨を傘代わりに吸い取ってくれていました。


この植物園が、案外面白い~!!
野性味あふれるジャングル派にも、洗練された都会派にもどちらにも受けいれられそうな植物園なのです。(写真左はジャングル派が喜びそうな大樹を眺めて高さに驚愕している所)


まずはワヒアワ植物園のスタートを振り返ってみると、1920年代サトウキビのプランテーション・オーナーの集まり「Hawaiian Sugar Planter's Association」が、ハワイ州から土地を借りて試験的に植物を植えたのが始まりで、植物園内に今ある大きな樹木のほとんどは、その当時のものだとか・・


27エーカー(11ヘクタール)もあるここは、ホノルル市の5つの植物園の1つとして、1957年スタート。特に気になるのは、この植物園には素敵なニックネームがつけられていて、その名前が「Tropical Jewel 熱帯の宝石」というもの。どんな意味をもつのでしょうか?ランダム独自に調査してみなくちゃ!!


  
 写真:駐車場の塀に絡みついている「翡翠かずら」がこの植物園のニックネームに・・?


ビジターセンターには「翡翠かずら」の大きな写真が飾ってあり、「この花はどこで見られますか?」と聞いたところ、スタッフがパーキング場の塀を指して教えてくれました。

そこにはどっしりした重みの「翡翠かずら Jade Vine」の房が幾つも咲いていて、その花言葉「私を忘れないで~!!」が、ビジターセンターに飾ってあった写真から我々に呼び掛けてくれたような気がしました。この垣根こそ「熱帯の宝石」というニックネームにぴったり。なかなか見ることができない貴重な「ひすい」が沢山咲いていたのですから!!見事に房を付けた翡翠かずらのことは絶対わすれられない・・


さて、ホノルル市には5つの植物園があると書きましたが、残りは 1.ダウンタウンの「フォスター植物園」2.ヌウアヌにある「リリウオカラニ植物園」3.カネオヘの「ホオマルヒア植物園」4.ハワイカイにある「ココクレーター植物園」。このうち「フォスター植物園」のみ有料で、あとはすべて無料となっています。


   
    写真:街灯もベンチも素敵、ワヒアワ植物園の洗練された都会派(?)エリア

  
    写真:整備された道を散策すると、大きな木にはシダやランが寄生している


都会派エリアは、無料の植物園の中でも一番きれいに整備され車いすもOK。ビジターセンターから続く散歩道は舗装されて歩きやすく、素敵な街灯やベンチなども置かれて座ってゆっくり草花を見ることができるようになっています。ゆったりとした上品な遊歩道で、パリかどこかに見られるような、都会派パークという雰囲気なのですが、が、が・・・ここの植物園は夕方4時に閉まります。疑問:素敵な街灯の灯はどんな時につくのでしょうか?灯がついている時までいられることもあるのかしら・


 
 写真左:階段を降りると様子は一変する 写真右:ゴロゴロ石や苔で滑る岩場を歩く


ところが、もう一つの顔がこの植物園には在ったのです。都会派という事態とは一変し、急なスロープや長い階段の下にある谷間に降りていくと、そこは「怪談話」にでも出てきそうなジャングル地区が姿を現します。


ゴツゴツした小石がゴロゴロあり、落ち葉でじめじめして、木の根っこが飛び出し滑りやすく、川が一時的に干上がったような道が続いています。しかも「鉄砲水に注意」とか「雨による増水に注意」などのサインもあり、ちょっと怖い。このまま進んでも問題ないかな?何かあったら「自己責任」?


これぞまさしくハイキングの雰囲気なんて思って喜んで歩いていたのですが、ずっと進むとどうも行き止まりのような・・・。植物園に隣接した家のベランダから白人が顔を出し、日本語で「アブナイ、アブナイ」と言われて引き返すことに。



途中倒れた大木を切り倒したあともあり。上に戻る階段はいくつかあり登って見たものの、行き止まり。最初におりてきた階段まで戻らなければなりませんでした。


都会的な散歩道と野性味あふれる谷間のジャングル・エリア(?)という2つの顔を持つ「ワヒアワ植物園」。


対照的な2つが無料で見られるのですから、ぜひ訪れてみてください。朝9時から夕方4時まで毎日オープン。ただしクリスマスと元旦はお休みです。 住所:1396 California Ave. Wahiawa


  
       写真:ここで見られたヘリコニアやジンジャーの花々


左の地図で、緑色の道が車いすでいける舗装された散歩道となっています。

色がない道は、階段や急なスロープから降りていく谷間で、滑りやすいのでご注意を。


対照的なトレイルは、面白さも倍増。なお、蚊や虫がいるので、虫よけの薬をお忘れなく。飲み水も持っていきましょう。トイレはビジターセンターの所にあるので、ハイキング前に済ませておきましょう。毒のある花や実、葉っぱがあるので、むやみに触らないようにご注意くださ~い。


〇ワヒアワのカリフォルニア通りに来たので、ここにあるお寺で地元の方に大事にされている3体のお地蔵様のお姿を久しぶりに拝見してきました。


  
   写真左:ハワイらしいお地蔵様    写真右:広場には盆ダンスの櫓が・・


ちぐさランダム388号でもご紹介していますが、曹洞宗龍仙寺にあるお地蔵様達。左は1913年海上安全を祈願して作られたもの、真ん中は1922年に寄贈されたもの、そして右はウイルソン池のほとりにあったもの。戦時中はどれも受難を受けられ、台座や鼻や口などがかけているけれど、今は安住の終の棲家におさまり、お顔もやさしく見えました。このお寺では今年は7月20,21日に盆ダンスが境内で行われるため、櫓も組まれていて、日本の田舎を思い出しました。


都会派もジャングル派もどちらも好きな姫庵より












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