2015年9月26日土曜日

このボリューム、この美味しさ、カイムキってやっぱりすごい!!

エルビスの復讐で昔を復習!!

ー若かりしころの自分を反復したのが、復讐につながっちゃあねぇ・・・?!!-


(ハワイ最新ニュース)総務省の統計によると、65歳以上のシニアが人口の25%を占める日本。うたごえ喫茶も、昔の常連客に支えられて、今なお営業を続けているとか、そうなると、演歌も戻ってきますかねぇ・・・アメリカでは、そのよき時代、ランダム流に独断で代表を選ぶとキング・オブ・ロックのエルビス・プレスりー!!
1973年の、衛生生中継で世界40カ国15億人が聴いたエルビス・コンサート、ハワイのニールズ・ブレイズデル・センターで開催されました。

このコンサートは癌基金のためのチャリティー・コンサートであったそうで、関係はないんでしょうが、開催されたNBCには彼の銅像が置かれています。エルビスって、あまり自分の名前を出さずに色々チャリティーをやっていたようで、これから書くこんなコンサートもあったんだ・・・


1961年公開された「ブルーハワイ」でハワイとの絆が強くなったのですが、実はパールハーバーのアリゾナ記念館とも、深くかかわりをもっていたのだぁ~。


ブルーハワイが公開された61年パールハーバーのアリゾナ記念館設立のために、チャリティー・コンサートが開催されました。
そのチャリティー・コンサートの主が、エルビス・プレスリー。この時の収益金はもとより、集まった膨大な寄付金が中心となり、このアリゾナ記念館が建設されたのでした~~。


というわけで、色々ハワイのために尽くしてくれたエルビスですが、彼の食生活を見ると、非常に不健康だったようで、晩年は超メタボに・・・




今回、このエルビスの食生活を追ってみたいとやってきたのが、「カイムキタウン」。
カイムキ・タウンについてはちぐさランダム810号 と、812号 で特集を組んで(?)ご紹介しましたが、この2回のレポートで見逃した場所がたくさんあったんです。 ランダムを読み返し、復習しながら反省してます、まだまだ掘り起こすところがあるぅ・・・。

 
        写真:カイムキという地名の由来が書かれた碑


810号で、カイムキという地名は古代のハワイ語「Ka-Imu-ki」という3つの言葉=「ティーリーフの根っこのオーブン焼き」という意味だとご案内しましたが、その取材時に見逃した12番街(12th Avenue)にあるカイムキ地名由来碑と、とうとう出会うこともできました。


 
① エルビスの復讐場所はここだぁ~!!
  
 写真左:路地に入ったココヘッド・カフェ店は外に待つ人で    写真右:カウンターからみる厨房

今回のお店は、このカイムキ地名由来碑の近くにありますが、路地の奥に入ったところ。ちょっと見逃しやすいので、気をつけて探す必要があったけど、行列ができていたので、すぐわかった!!スマフォを見て時間をすごす人が多いので、長い待ち時間も苦にならないのねぇ・・・


ところでエルビスプレスリーの食生活はひどいものだったと書きましたが、実は写真左がそれ!!

その名も「エルビスの復讐 Elvis's revenge」。
当時エルビスのお母さんがよく作ってくれた彼の好物は、食パンを油で揚げてバナナとピーナッツバターをたっぷりぬったサンドイッチで、それをよみがえらせたもの。

この店では丸いスイート・ブレッドのパンの間に、ピーナツバターをたっぷりつけて、バナナのてんぷらとベーコンを挟んだもの 12ドル。


エルビスはフランスパンにバターをたっぷり乗せてあぶり、その間にピーナツバター1瓶にジャム1瓶をたっぷりつけて、そのうえにベーコンを満遍なく乗せた80センチもある巨大なサンドイッチがデンバーにあると聞くと、わざわざ自家用飛行機で食べに行ったほど・・・・だっていうんですから。このエルビスの復讐も1個じゃなくって一度にたくさん食べたようです。


とにかくカロリーが超高いヘルシーと程遠いもののようですが、エルビス・ファンならば一度は食べてみたいと思いませんか??エルビスファンですが、見るだけで十分でした。

さて、この店は2013年12月に出来て、すぐにローカルの間で有名になったものです。ニューヨーク出身のリアン・ウォングというテレビ料理番組によくでる女性セレブ・シェフの店「ココヘッド・カフェ Koko Head Cafe」。


中国系二世でファッションを勉強していた女の子が一転して、世界中で有名な「ノブ」や「フォーシーズン」などの厨房で働き、テレビにもでるセレブ・シェフになり、ココヘッドにきて、アイランド・スタイル・ブランチハウスを始めたのです。


共同出資者の一人Kevinは同じカイムキで「12番街グリル 12th Avenue Grill」という有名なレストランも経営、こちらはまだ食べに行っていないけど美味しいと評判の店。




 
さて、ココヘッド・カフェの名物の1つがフライパン料理で、一人用の小さなフライパン(スキレット)に乗せた熱々ビビンバやロコモコが飛ぶように厨房からテーブルにでていくのです。

下の写真左の奥に見えるのが「朝食ビビンバ」。
ビビンバを朝食として食べるの?と思っちゃって、メニューをじっと見たら、ベーコン、ポルトガルソーセージ、ハム、キムチ、しいたけ、タマゴがガーリック焼飯の上に乗っていて、15ドル これはヘビーですねぇ。朝食でもランチでもなく夕食でちょうどいいんじゃなかろうか・・・でもここは毎日朝7時から2時半までの営業。やっぱりブランチなんですね・・・





  
  写真左:名物はスキレット(フライパン)料理      写真右:ココヘッド・カフェの店内


同じく写真左の手前のほう、同じようなフライパンに乗っているのが「ココモコ」と呼ばれるロコモコ。ビビンバと同様にガーリック焼飯を使い、その上にマウイの牛を使ったハンバーガー、てんぷらキムチ、マッシュルームや目玉焼きを置いたもので14ドル


厨房の中が急に騒がしくなったので、店の人に聞いたらチップがはいったので喜んでいるんだって。そういえばここで働く人たちはだれも若い人で、厨房の人数も、ウエイターの人数もかなりいる。だから外に人がたくさん並んでもこなせるのかも。


  
       写真:ここで大人気のコーンフレーク・フレンチ・トースト 

さて、我々がまず頼んだものは、これまた大変人気があるというコーンフレークを食パンにつけた揚げパン「コーンフレーク・フレンチ・トースト」14ドル


億万長者のベーコン(メニューにかかれた名前がミリオネヤー・ベーコンっていうんだから)に、ブラックペパーのはいったメープルシロップがまわりに。これはブランチではなく、デザートですねぇ。私にとっては・・・


メイプル・シロップにブラックペパーを加えることで、全体がかなり甘いのをきりっとした味に抑えたっていうところもこのコーン・フレーク・フレンチ・トーストが人気のあるヒミツなのでしょう。
そしてこのフレンチ・トーストの頂上には、白いジェラートが乗っています。

あとで分かったんですが、このジェラートはすぐ傍のジェラートで有名な、女性らしいステキな雰囲気のお店「Via Gelato」(写真右)からだとか。
ヴィア・ジェラート店はミルクやバナナ、タマゴ、シナモン、マンゴーなどフレイバーを地産で賄っているというのが売りの人気店。 







もう1つ注文したのは「エッグス・ハロア Eggs Haloa」というポーチドエッグ。

ポイでできたビスケットの上にのせ、ココナツ・ルアウがのって、オーランデーズ・ソースをかけ、野菜をそえたもの14ドル。
こちらはブランチとしても大変美味しかった。特にポイでできたビスケットが味を添えてくれていました。
 
それで終わればよかったんですが、お隣の席の方が食べていた「ハッシュ・ブラウン」というジャガイモを千切りにして揚げたものが、とても美味しそうだったので追加で頼んでしまいました。12ドル 



普通ハッシュブラウンというと、こんなに厚くないんです。(写真右がそのハッシュ・ブラウン)

ジャガイモを揚げた時にカリカリがメインなので、薄くして出しているところがほとんどですが、ここのはむやみに厚く、外見は最初に頼んだコーンフレーク・フレンチ・トーストとそっくり。でもこれ美味しかった~。

なお、待ち時間が長い場合、バーカウンターの方が空いていれば、そちらを頼んでみるのもいいかも。

我々もそれですぐに座ることができました。
エルビスの復習その2として覚えておくと損はないでしょう。


② エルビスの復習課題はこれだ!!エルビスがメタボになった原因がわかりましたが、これからはそれを元にメタボにならぬように健康な食生活を送り「エルビスの復習」として考えたいものです。でも、たまに、たまには不健康なもので楽しむこともありかな・・
さて、カイムキというところは、本当にローカルの美味しい店が多いようで、ここからちょっと歩いたところに「スコーン」のステキな小さな専門店を見つけました。「スコニーズ・ベーカリーSconnes Bakery」というところで、スコーンが中心で他にコーンブレッドなどを売っているお店。 

 
  
    写真左: 店内はこんな感じ スコーンがイッパイ     写真右:店の外観


素朴なスコーンをお召し上がりになりたい方、帰りにはここでお試しあれ!!
サイズはレギュラーとミニがありますが、ココヘッド・カフェで食べたあとなら、エルビスの二の舞にならないように「ミニ」サイズで十分。

ここのスコーンはちょっとポロポロしていますが、そこがまた魅力かも。 朝6時半から始まり4時まで。クレジットカードは使えません。 そういえば、エルビスはドーナツも大好きだったんですよね。油分が少ないスコーンにしていたら、メタボも少しは解消されてたかも・・エルビスの復習課題はこれだ!!


③エルビスの生活を復習し、これからの人生を楽しむために
ハワイシニアライフ協会からのお知らせ
10月16日(金)10:30よりアラモアナホテル(ガーデン・ラナイ)において、2015年会員年次総会が開催されます。

総会での投票権はありませんが、非会員のご参加も大歓迎!というのも総会終了後、スカパー「旅チャンネル」プロデューサーとして活躍中の迫田健路氏による「あなたはイスラムの人たちのこと、どこまで知っていますか? ぼくが旅で出会ったイスラムの人たち」のスペシャル講演会あり。総会は無料、昼食&講演会:$35(会員)/$45(非会員)

皆様の参加をお待ちしています。



エルビスの復讐と復習で今週もなんとか切り抜けた姫庵より
 

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2015年9月19日土曜日

地球温暖化による影響は目前に迫っている!!

地球温暖化への貢献アイタム!!
ー草の根の運動が大きく変える・・!!-


(ハワイ最新ニュース)ようやく涼しい貿易風が戻ってきました。ハワイはこんなに涼しかったんだ~!!日本も同様ですが、地球温暖化に伴う異常気象を何とかせねばなりません。
というわけで、大げさではないですが、こんなニュースから・・・


①コーヒーの木を増やして、地球温暖化に立ち向かえ???
ハワイコンベンションセンターの向かいに、「ホノルル・コーヒー」の店が10月1日オープンって、ブログ愛読者から教えてもらった。

この店の名前は「Honolulu Coffee Experience Center」という名称で、コナコーヒーを五感で味わう体験型店舗としてお目見え。

コナコーヒーの歴史・文化に関する展示で視覚を、実際に触れるコーヒー豆の行程で触覚を、豆を炒る音で聴覚を、そして試飲で味覚と香りをかぐことで嗅覚を体験できるお店だとか。

しかもそれ以外にも、クロワッサンやウエディングケーキなどを手作りで販売するベーカリーあり、ココ限定のグッズ販売あり、予約制での講習会ありと多彩だということで、こりゃ、オープンしたら行かなくっちゃ。


  
   写真左:カラカウア通りからワイキキに入る時裏が見える    写真右:表からみると・・


このホノルル・コーヒーはアラモアナ・センターのゴダイバチョコ店の隣と、モアナ・サーフライダーホテルの1階にお店があるのですが、今回ここがオープンすることで、一番大きなフラッグ店として活躍の場が広がるぅ~。

ホノルル・コーヒーは1991年にダウンタウンにハワイ島で採れるコナ・コーヒーをキオスク(屋台)で販売をしたのが始まり。2012年には日本のお台場のダイバーシティー東京プラザの2階に上陸し、表参道や原宿、吉祥寺から岡山へと25店舗も店をだし、ハワイはもとより、日本での知名度がバツグン高い店。

このホノルル・コーヒーがぐんぐん伸びれば、ハワイ島でもっとコーヒー木を育てるだろうから、地球温暖化阻止へ若干でも貢献するんじゃなかろうか・・・早く言えば、風が吹けば桶屋が儲かる式だけど、これは夢があっていいでしょう。

 
②地球温暖化を防ぐ一歩は牛歩から?
17日の参議院特別委員会での混乱にもかかわらず(?)、安保関連法は19日に成立。反対する野党は、牛歩、牛舌(演説をのばす)を使って反対するかと・・・??!!。今回はここで出来なかった牛歩で地球温暖化を防ぐ方法を考えたい!!


オハナ・ワイキキ・イーストの1階が現在工事中で、KZOO日本語ラジオ局を聞いた時、今度田中オブ東京がここで10月1日オープンというニュース。


田中オブ・東京は1978年に創業。
ファイブ・スター・ダイアモンド賞やハレアイナ賞などを総なめにして、シェフの華やかなパーフォーマンスも楽しいレストラン。

そのほかにもファミリー・レストラン・オブ・ザ・イヤー賞とか、ベスト・キッズ・メニュー・イン・アメリカ賞(アメリカで最高の子供メニューを出す店)とか受賞。(なお、車椅子やベビーカーに便利なのはエレベーターで行くセントラル店です。)


斜め向かいにあるキングス・ガードのパーフォーマンスで有名なキングス・ビレッジで営業をしているイースト店が、オハナ・イースト1階に移転し、180席となるので、170席の他の2店と比べて一番広くなる。


   
     写真:2016年に改築工事が始まるキングス・ビレッジの正面と後ろから見た写真

 
これも、キングス・ビレッジが高級コンドミニアムとショッピングの複合体として2016年から工事が始まることと関係ありそう・・・。(詳細はちぐさランダム769号を参照してね。)


丁度お店の人のインタビューを聞いていたら、シェフは現在40人。

彼らの熟練されたパーフォーマンスには、長年の経験に加えて、社長や会長の厳しいチェックによるのだとか。

お店の人気はこれらシェフの実力に、おもてなしのこもったサービス、食材の美味しい肉やシーフードの新鮮さ、お手ごろなお値段などが加味されて、超受けている理由みたい~!!というわけで、夜は必ず予約してから行ってください。







          現在の時点で、イースト店とワイキキ・ショッピング・プラザのセントラル店は夕食のみですが、アラモアナ・センターのウエスト店は昼食と夕食をやっています。
 
   
   写真左:昼夜営業のアラモアナ・センター内ウエスト店   写真右:免税店傍のセントラル


さて、今回ココを選んだ理由は、田中オブ東京は観光客からダントツに選ばれるレストランであり、特選最高級の牛肉がたくさん消費されると、肉牛の飼育も増え、糞も増え、それを肥料に植物が育つ・・・なんだこりゃ。桶やよりもまだ関係が薄い。
 

●ハワイ・ツーリズム・オーソリティー(HTA)が狙っている!!??
日本の友人から、トラベルビジョン9月6日のニュースが送られてきました。HTAはハワイ州観光局(HTJ)と連携し、日本の旅行業界と新企画や革新的な取組をする新体制を目指し、「教育、スポーツ、環境保護、医療」の新マーケット開発にターゲットをおくとのこと。

環境保護では、2045年までにハワイ州が州内の全電力を再生可能エネルギーで賄う法案を成立させたので、ここをターゲットの1つに~~!!


2045年が目処という先の長い話だが、実際の所この写真のように、オアフ島では電力使用顧客の13%が設置していて全米一となっています。今年はエルニーニョの関係で蒸し暑い日が続き、各家庭がエアコンや扇風機をフル活用、電気代もフル上昇の中、ソーラーパネルを設置した家庭は家計簿も涼しくすごせてる。


ハワイはアメリカで一番電気代が高く、日照率もいいので、初期投資を早期に回収でき、設置率も他州と比べ群を抜いているんですが・・・・。(ちょっと古いが、ちぐさランダム730号でも当時の状況が分かる。)


 
  
  写真左:イオラニ学校の屋根は太陽光パネル     写真右:各家庭も太陽光パネル設置


しかし問題は山積み。日照が特に多いハワイでも、発電量が天候によって大幅に左右される太陽光や風力発電は、電力供給が安定的にできないという問題があり、ハワイの電力会社は頭を痛めているんだって。

特に太陽光発電は夜間は停まってしまうし、快晴の日は余剰がたくさん出、曇りや雨だと不足だし、電力供給が急激に増減することで電力機器の損傷や停電も招く。

このため、太陽光パネルの設置を見合わすように促しているが、電力の自宅利用ができ、電力網向けに変換可能な機械をつければ、太陽光パネル設置を許可するとのこと。これって、ハワイ州が意図しているのと反対方向に向いているってことですか???ぁあああ・・まさか!!

現在、太陽光発電の余剰電力買取価格が高すぎるため、経営が成り立たず(?)、電力会社では価格下落を交渉中。今の所は設備投資回収は5年ほどだが、買い取り価格が下がると9年も10年もかかるって・・・こういう話って、どこかの国で聴いた事があるような・・・
急激な地球温暖化に伴い、CO2を減らさなければならない=マスト(Must)ので、早急な解決が望まれます。そのためにも、HTAが日本の旅行業界と手を組んでこれにターゲットを当てて大きな運動に広がることを祈ってやみません。がんばれ、HTA、ハワイ太陽光協会(Hawaii Taiyoukou Association)~~んんん??

姫庵より
 

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2015年9月12日土曜日

何回続けても、過去のものはフェ捨てバル、新しいものを巻き込まなきゃフェスティバルは長く続かない

ハワイのフェスティバルに
ランダム賞授与するとしたら!

ーフェスティバル色にもよるけど・・これがものを言った!!-


(ハワイ最新ニュース)9月初めレイバーデー連休の土日には、毎年盛大に「沖縄フェスティバル」がカピオラニ公園で開催されます。

今年も沖縄人の結束を基本に、たくさんのボランティアがフェスティバルを盛り上げ、ローカルはもとより世界各地から参加者が訪れました。

そのバイタリティーを見ていると、ハワイで行なわれるフェスティバルはどれも縁の下の力持ちのお蔭で成り立っていて、彼らのフェスティバルに対する忠誠心には頭がさがる思いです。


今回はオアフ島を中心に、独断と偏見のランダム流でフェスティバルを5つ選出、その栄光を称えて賞を授与するとしたら・・・という設定。その裏には、今後の発展を祈念し、また皆様に参加していただきたいという思いがあふれております~!!


① 3月 ホノルルフェスティバル 大型成長で賞
2015年3月6~8日(金土日)に行なわれた21回目のホノフェス、3日間で観客動員数はうなぎのぼりの11万7千人。(2016年第22回は3月11-13日に開催予定)。

JTBとJALが手を組んで、観光客が少ない時期の呼び水としてスタートしたのがきっかけだが、現在はハワイ州正式公認のみならず、そこから発展して今年8月15日終戦70周年記念に、フェスティバルの最終夜ワイキキで打ち上げられた平和祈念「長岡花火大会」が、念願のパールハーバー内で開催の運びとなったのです。


  
  写真:土日にかけてハワイコンベンションセンターで行なわれる民謡民部のショーや縁日のイベント

このホノルル・フェスティバルの日曜夕方行なわれるグランド・パレードでは、日本各地から団体や各国からの参加があるほか、ボランティアが担ぐハワイ神輿やパイナップル神輿、子供みこし、花火山車の大蛇山でクライマックスをむかえます。

しかもハワイ・シニア・ライフ協会とのコラボによる「ジャパン・ハワイ・カルチャー EXPO」や、土曜のアロハ・ダンス・コンベンション、日曜カピオラニ公園で開催されるホノルル・レインボー駅伝が加わり、ローカル参加型のフェスティバルとしても、大きく成長しているのです。





 
  
  写真左:ボランティアが担ぐハワイ神輿   写真右:ワイキキ沖で上がる「長岡花火」
稲穂神輿をハワイで担ぐことからスタートしたホノフェスは、環太平洋を始め世界に向けて文化交流促進のフェスティバルに大きく発展していますが、今後ももっと大きくそしてずっと続くことを祈っています。
  
番外:4月 メリーモナーク・フェスティバル 幻で賞か?
キング・デイビッド・カラカウア(明るい性格からメリーモナーク=陽気な君主がニックネーム)は、宣教師によって禁止されていたフラを復活させ、その功績をたたえ1971年ハワイ島ヒロでスタートしたフラの祭典フェスティバル。

ここに参加できる団体は、非常に厳しい独自審査があり、なかなかOKがでないこともこのメリモの格付けが上がっていった感があるような、ないような・・・。

52回目の今年は4月9-11日行なわれたが5千人ほど入れる会場の半分はフラ・ハラウ関係者が占める為、残り少ない席の取得が並大抵ではない。

3日間通しの分でも一人2セットしか買えず、しかも郵送のみ受付け、クリスマス翌日12月26日の消印以降でないと送り返すという厳しい条件だが、申し込みが山と来て、手にするのが困難な「幻の入場券」、陰ではプレミアムもつくほどに・・・。
しかも宿泊施設の少ないヒロではホテル確保が至難の業、ここでもなかなか予約できない「幻の客室」となっている。参加するハラウの生徒は学校の体育館で寝泊まりするのが恒例のところも多い。
その上ヒロ行き飛行機の席がとれない「幻の飛行機席」だし、宿泊施設ー会場間の交通手段のバスやヴァンも予約が難しく「幻の足」・・・

てなわけで、幻で賞かになりました。(来年53回目はイースターサンデーの関係から、3月31日から4月1日に開催予定。)

② 6月 パン・パシフィック・フェスティバル(まつり・イン・ハワイ) 超頭いいで賞
1980年からスタートし、今ではカメハメハ・デー前後の金土日に行なわれ、今年でなんと第36回という長寿を誇る。ワイキキ・カーニバル・ブロック・パーティーやパンパシフィック・フラ・フェスティバル、そしてパレードなどのイベントがあり、近畿日本ツーリストの運営協力の元行なわれるハワイ州正式公認の古株フェスティバル。(2016年は6月10日から12日開催予定)



 
 写真左:大震災にもめげず相馬からの多くの騎馬群   写真右:ウルトラマンレオとゼロ
このフェスティバルの強力なパートナーが、キングカメハメハ・セレブレーション。(ちぐさランダム731号参照) 1998年から「まつり・イン・ハワイ」の名称が「パン・パシフィック・フェスティバル」となり、キンカメ・セレブのイベントと手を組んだことにより、日本とハワイの伝統をより鮮明に打ち出し、経済面からみても、政府の協力を得る点でも、観客動員上からみても、グッド・アイデアでご立派、ご立派。




なお取材のために見学した35回にはウルトラ・ヒーローが登場したり、戦災から立ち上がる相馬野馬追でたくさんの騎馬が登場して、楽しませてもらいました。


ところで、カメハメハ大王の偉業を称えて行なわれているキング・カメハメハ・セレブレーションが来年2016年にはいよいよ100回を迎えます。
これにあわせるわけではないけど、新しいアイデアやコラボと取り入み、今までの歴史の上にさらに輪をかけたフェスティバルに作り上げてくれることを期待してやみません~!!
9月5日か6日、ヒロにあるカメハメハ大王像の槍の先端一部が盗まれました。幸いにも戻ってきましたが、こんなものを盗んでどうするんでしょうか・・・。

ちなみにカメハメハ大王像は全部で4体あり、ハワイ島のヒロとコハラ、オアフ島のダウンタウンそしてワシントンDCの銅像博物館に設置されています。

今回被害にあったヒロのカメハメハ大王像は、最初カウアイ島に置かれる予定だったのですが、カウアイ島はカメハメハに征服されたわけではないということで、地元民の反対にあい、ヒロに永住の地をみつけたのです。それなのに今回の災難、大変でしたねぇ~~!!
 









③ 7月 ウクレレ・フェスティバル 二人の愛で花は咲くで賞
ウクレレ教室を持ち、ジェイク・シマブクロをはじめ数々のウクレレ奏者に多大な影響を与えたロイ・サクマ夫妻がスタートしたフェスティバルで、今年は45回目を迎え7/19(日)にカピオラニ公園のバンドスタンドで盛大に行なわれました。
(来年46回目は、2016年7月17日(日)朝10時半から夕方5時まで例年通りカピオラニ公園のバンドスタンドで開催予定。)

      
  写真左:ロイ・サクマ氏のもと子供達のウクレレ合奏  写真右:バンドスタンドのウクレレ・フェスティバル
このフェスティバルに授与する理由は、
・ロイとキャシーさんご夫婦のライフワーク「ウクレレへの思い」が45回の継続に繋がっている。
・個人がスタートしたフェスティバルであるのに、ずっと無料で行なっている。
・800人もの生徒による目玉のウクレレ大合奏に加え、サクマ夫婦が育てたウクレレ奏者のスターも登場の大規模なウクレレ同窓会。
・ハワイ・アメリカはもとより日本、カナダ、イギリス、グアムが加わる世界最大のウクレレ祭典である。
・ハワイ島ワイコロア(2016年3月5日開催予定)、マウイ(2015年10月11日開催予定)、カウアイ島など他島へ拡大。

信念さえあれば、どんな巌も通す、継続は力なりを実践しているフェスティバル。

今後もロイさんとキャシーさんのご夫婦と、それを助ける数多くのボランティアの協力で、ますます盛大に続いてくれますようにと祈らずにはおられません。
そして、いつまでも無料でやってくれるとうれしいんですが・・・








④ 8月 メイド・イン・ハワイ・フェスティバル ローカルの好奇心が集まったで賞

ハワイが50番目の州になったのを祝うアドミッションデーの連休に行なわれるイベントで、今年は第21回目、8月21日から23日にありました。

このフェスティバルは、カメハメハ学校やビショップ博物館などの創立者であったビショップ氏設立の老舗銀行ファースト・ハワイアン・バンクが中心になり、例年ハワイ州各島から400店舗余りの、大店舗から小店舗のパパさんママさんストアーまでメイド・イン・ハワイ一斉にニールズ・ブレイズデル・センターに集結!!

入場料5ドルを取るにもかかわらず、3日間で3万5千人以上が訪れ、ハワイの産業に大きく寄与するイベントに成長。(2016年の22回目は8月19日から21日予定)

  

今回このフェスティバルを選んだのは、ハワイ地産として各島からも参加するハワイ最大のメイド・イン・ハワイ物産展であり、NBCという限られた施設で、有料にもかかわらず、ローカル中心の好奇心が強い入場者が鍵となって大きく成長したとみたのが理由。 野次馬根性が塊っているランダムレポーターとしては、ローカルの好奇心の強さにいつも感心させられてます。あの限られた設備の中によくまあ、これだけの人が来るもんだ!!普段見られない、食べられない各島の貴重な体験がいっぺんにできるんですものね。

⑤ 9月 沖縄・フェスティバル ウチナンチュ強力な協力で賞

毎年レイバーデー連休の土日に行なわれる沖縄の音楽、ダンス、文化を伝えるこのイベントは、第33回を向かえ、今年は9月5,6日に開催されたもので、ハワイ最大の民族祭り。

  
 写真左:ペルーから参加という旗も見えます    写真右:ボランティアが配って回る無料飲料水
沖縄フェスティバルは1971年に最初にスタートしたが、毎年開催されるようになったのは1982年からだとか。 2日間の延べ動員数は世界各国から集まる沖縄を愛する5万人という驚きの数値! ハワイで沖縄文化を保存し後世に伝えていこうという、超強力なハワイ・ユナイテッド・オキナワン・アソシエイション(HUOA)が主宰しているからだ。

このHUOAは1951年に出来た沖縄移民の組織で、49の沖縄県市町村人会から成り立ち、会員数がなんと4万人。ミリラニに自分たちの力で建てた大きく立派なハワイ沖縄センターを持つ超巨大組織がバック!!


  
 写真左:食物屋台テントをバックに木陰に集まる人人人  写真右:沖縄衣装を着て記念撮影が目玉


第二次大戦で焦土と化した沖縄に、ハワイの同胞が衣料や食べ物、350頭の白豚を送り強力に支援をするなど、歴史的に見ても沖縄とハワイ沖縄移民の結束は非常に固い。

食物屋台から熱中症対策の水配りまで、どのテントを見てもボランティアが汗水たらして大活躍しており、このフェスティバルにかかわるボランティアは一年越しの周到な準備も必要で、合わせた数は3000人をくだらないといわれている。




番外横綱格:9月 アロハフェスティバル 老舗で賞

1946年よりスタートしハワイ文化を継承するため各島でも行なわれているハワイの最大で歴史ある老舗フェスティバル、今回は別格扱いとさせていただきました。

今年のスケジュールは
9月19日 第63回ワイキキ・ホオラウレアと、26日 第69回フローラル・パレードが目玉で、来年には70回という節目を迎えるのも見逃せない。


  
  写真:各島のプリンス・プリンセスが島代表の花輪をつけて着飾った馬に乗って行進
 
  
ところで、このフローラルパレードは、昔はハワイアン航空を始めとし、各企業が競って作る個性あるフローラル・フロートが軒を連ねてパレードに参加していました。

1台のフローラル・フロートを作るには、多くのボランティアと数々のトロピカルフラワーやティーリーフなど色彩豊かな植物が必要で、当時でも1台少なくとも1万ドル以上の費用がかかっていました。


しかし、経済上の理由から次々参加を断念し、今ではこの写真のロイヤルコートが目立つのみのような・・・。番外横綱格としてハワイの文化を継承するために続いてきた老舗の努力に敬意を表し、今後の更なる発展に期待。


さてさて、フェスティバルをご覧になった皆様のご感想ご意見はいかがでしょうか?なに、まだ見ていない??まだなら、この機会にぜひフェスティバルめがけて来布し体験ください。
 
どれもステキなフェスティバルで賞の姫庵より
 

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