トランプの壁VSハワイの壁!!ーこんな壁なら平和に過ごせる~!!ー
(ハワイ最新ニュース)トランプ大統領がメキシコとの国境に長いウォール(壁)を築き、費用はメキシコにと宣言したり、「入国禁止令」の大統領命令を出したりと有形無形の壁を手当たり次第に作るような大統領令が次々出されています。
連邦裁判所に執行停止の申し立てを行った、人種のるつぼ「ハワイ州」、トランプ大統領が掲げる「壁(ウォール)」政策に風穴が開けられるか?・・・
今回みんなに受け入れられるような素敵な壁がないものかと探してみると・・こんなものが見つかりました。もう皆さん知っていますよね?
●「緑の壁(ウォール)」で憩いの場を与える。
写真:ワード・ビレッジにあるサウス・ショア―・マーケット・プレイス内の緑の壁
写真:ワード・ビレッジにあるサウス・ショア―・マーケット・プレイス内の緑の壁
TJ MAXXやノードストロームのRACKといったアウトレット店があるワード・ビレッジの建物1階に、昨年11月に出来たサウス・ショア―・マーケット・プレイス(ちぐさランダム884号でご紹介)、その後ここに「緑のウォール」ができて、人々に憩いを与えている風景に偶然出会いました。
この緑の壁をバックにコーヒーを飲みながらおしゃべりしている人、ラップトップを使って仕事をしている人・・・なんだかこの光景をみるだけでも、とんがった気持ちがやさしく穏やかになってくるみたいです。
この緑の壁をバックにコーヒーを飲みながらおしゃべりしている人、ラップトップを使って仕事をしている人・・・なんだかこの光景をみるだけでも、とんがった気持ちがやさしく穏やかになってくるみたいです。
●巨大な「アートの壁(ウォール)」で町が活気に包まれる。
緑の壁の近く、アラモアナ・ブルバードを空港に向けて数分走り、Cooke Streetという道が見えたら、山手側に右折すると、カカアコの工場地帯に入ります。この辺り一帯に、巨大な「アートの壁」があちこちにできているのです。
緑の壁の近く、アラモアナ・ブルバードを空港に向けて数分走り、Cooke Streetという道が見えたら、山手側に右折すると、カカアコの工場地帯に入ります。この辺り一帯に、巨大な「アートの壁」があちこちにできているのです。
写真右:Fisher Hawaiiの外壁の魚たちはかわいかった・・これが目印になるかも
2011年からスタートした「Pow Wow Hawaii」というイベントが、このアート・ウォールの始まりであるとか。Powとはアートが人に及ぼす影響、Wowはアートが観客に及ぼす反応、それを合わせたPowWowは、本来はアメリカ先住民(インディアン)の言葉ですが、文化音楽、芸術を祝う集まりを表しているって。
ハワイでは、2011年から一週間ほどのイベントが毎年行われています。海外のアーチストにローカルの・アーチストと、100名以上がコラボして倉庫や小さい工場が集まるカカアコ・エリアの建物の壁に、「壁画プロジェクト」を行ったというのもイベントの1つで、これが花を咲いたのが「カカアコ・ウォール・アート」。なお、これ以外にも美術と音楽の学校や、コンサート、ギャラリーショー等の行事が開催されてきました。
写真:全体に花を描いた建物や、外壁いっぱいにハワイアンの女性の絵はすごかった
このカカアコ地区は現在開発が非常に進んでいるエリアで、せっかく描かれた素晴らしいウォール・アートが壊されてしまうこともあるし、他の絵にとってかわられることもあるのですが、ドンドン数も増えてきたとか・・。
写真左:ライオンや象もいるよ 写真右:点描のような描き方
嬉しいことに素晴らしい作品の多くは、まだそのまま残してくれているので、今ならまだ間に合う~!! 噂を聞き伝えた人々がやってきて、ウォール・アートの観賞を思う存分しています。
この左の作品は2015年に書かれたものだとか、やっぱり塗りつぶすのは惜しい素晴らしい作品ですが、いつまで残っているやら。
今回見に行った時にも、傍でじっとたたずんで観賞している方に会いました。近辺をウォール・アートを探しに散策をしている方々にもいたし。
カカアコのかなり広いエリアに作品が点在しているので、歩きながら見て回るだけで、大変いい運動になりますが、日差しの強い午後はかなりきつかった・・。
作品からちょっと離れてみると、なるほどと思うことをたくさん発見。例えば、写真下左は、すでにあった窓をサングラスに見立てて描いたピンクの髪のポップな女とか・・
写真右のワイルドな作品は駐車場の壁としてバッチリ~!
ペンキで塗られた巨大な壁を見ていると、芸術的価値に驚くとともに、一体どれくらいペンキを使っているんだろう、この壁を作るのにどれくらいの日数と、ペンキ代とかかったのだろうなんて思ってしまうのが素人の浅はかさではありますが。
写真左:かわいい漫画の壁 写真右:工事現場の板塀はいたずら書き的
コンドミニアムでしょうか、開発中の工事現場の板塀にもペンキが塗られてアートが書かれていました。どちらかというと、こちらはアート・ウォールというよりもいたずら書き的なグラフィティ・ウォールという感がしました。どちらにしてもこの一帯は数多くのウォール・アートをご覧いただけ楽しむことができます。
皆さんウォール・アートを鑑賞するだけでなく、そこに自分たちも入って絵の一部になったり、新しいアイデアを出して構図を変えた写真を撮ったりで、なかなか面白いものがインターネット上に発信されています。
ロシアと接触していたことで弾劾裁判の話まで出てきているトランプ氏、彼の描く壁を「芸術の壁」や「緑の壁」と対抗させたら、最後は・・絶対正義が勝つのでありま~す!!
こういった構図なら大好きな姫庵より