2014年11月8日土曜日

平和への架け橋という重大な役目がハワイにはあったのだぁ~!!

まだ知らないハワイを発見しよう!!
-外国人から見たハワイと日本人からみたハワイの違い-


 
(ハワイ最新ニュース)ハワイ島キラウエア火山の溶岩流出が日本でも大きなニュースとなり、御嶽山の大惨事の直後だっただけに、「ハワイに行くのは大丈夫?」というお問い合わせをいただきました。

火山灰や噴石が遠くまで飛び散る水蒸気爆発噴火とちがい、ここハワイは溶岩も地表をゆっくり流れ、世界でも安全な火山の1つといわれています。

もちろんこの溶岩の流れによって、ハワイ島パホア地区の方々は、日系人墓地が溶岩で覆われる被害もあり、自宅からの避難を余儀なくされたりと不自由な生活ですが、今の所溶岩の流れもゆっくりしてきました。パホア地区に入るのでなければ、溶岩の影響は受けませんので安心してハワイにお越しください。ハワイ観光局からの情報をご参照に


さて、「ちぐさランダム」の参考にと、いつも皆様からいただく情報、心より感謝しております。そして今回、Mさんから送っていただいた「外国人の口コミで選んだハワイの人気スポット」(トリップアドバイザー 11月5日付け) に注目しました!!


それによると、外国人が口コミで選んだハワイの人気スポットは、日本人の印象が「海とビーチ」なのに対し、「渓谷・トレイル」にあるとのことですが、特にベスト1から5位を見るともう1つ違った見方ができるんですよね。

1位 アリゾナ・メモリアル、
2位カウアイ島のナ・パリ・コースト、
3位同じくカウアイのワイメア渓谷、
4位戦艦ミズリー記念館、
そして5位はマウイ島のカアナパリビーチとのこと。

   
   写真左:戦艦ミズリーからみたアリゾナ記念館    写真右:アリゾナ記念館からみた戦艦ミズリー 

2,3,5位に選ばれたものは、まさしく「渓谷とトレイル」、いつか取材をしたいとは思っていますが、他島ということもあり。婉曲に、でも早く言えば取材はなかなか。あご足マクラつきならばいざ知らず、全部自費取材なので~~!!

今回「ランダム流」で注目したのが、1位と4位に入ったオアフ島の「アリゾナ記念館」と「戦艦ミズリー号」なのです。

  
     写真左:戦争終結調印式が行われた場所   写真右:ゼロ戦が突っ込んできたミズリーの甲板


奇しくも太平洋戦争勃発の象徴「アリゾナ記念館」と、戦争終結の調印を行った戦艦ミズリーが選ばれ、しかも現在ではお互いがよく見える真珠湾内に位置しており、1ヶ月後の12月7日(日本では12月8日)は真珠湾攻撃から73年目を迎えるというわけで、因縁の赤い糸がチラホラと見えてきました。

どちらも、行ってみるとお分かりのように、日本人は案外少なく、それ以外の外国人はたくさん訪れています。日本人にしてみれば、ここで流れる当時のニュースなどを聞いて、余りいい気持ちがしないのも無理はありません・・・  

  
  写真右:毎年12月7日アリゾナ記念館で行われる慰霊祭  写真右:菅野医師と黒焦げの水筒


でもこれを機会に、日本にいるこんな方を、皆さんにも知っていただきたいのです。

「黒焦げの水筒」とは何ぞや?
終戦にもう少しでなるという1945年6月静岡市で、2千名もの犠牲者がでた大きな空襲がありました。

空中ではB29同士が衝突し、桑畑に墜落、米兵23名がなくなりました。その時一人の米兵がしっかりと握りしめ指跡が残ったのが「黒焦げの水筒」だったのです。

桑畑の持主の弟で、僧侶の伊藤さんは、私財を投じて犠牲者のために「平和観音像」を、「死んだら敵も味方もない」という信念で、米兵のために「B29墜落搭乗者慰霊碑」を建立しました。

菅野医師も私財を投じ、1972年から毎年戦災遺族と米軍関係者による日米合同慰霊祭を空襲にあたる日に行ってきました。そしてセレモニーでは観音像に日本酒を、米兵の碑には「黒焦げの水筒」にバーボンをつめて献酒するのが常だとか。

そんな菅野さん、1991年に開戦50周年記念の真珠湾でのセレモニーに出席し、次の年から日米戦争犠牲者の冥福を祈るために、真珠湾攻撃で沈んだ戦艦アリゾナ記念館上でも慰霊祭を行うようになったのです。

彼のモットーは「今日の平和の陰に両国の犠牲者がいることを忘れてはならない。」というもの。

菅野医師のモットーに答えてでしょうか、日本ではアメリカの軍関係者が参列し、駐日アメリカ大使もメッセージを送っている程なのです。
そしてこのたび、菅野医師のスポークスマンから、今年もアリゾナ記念館を訪れ、戦争犠牲者の冥福を祈り、「黒焦げの水筒」慰霊祭を行い、この水筒に詰めたバーボンを記念館からアリゾナの眠る海に献酒する予定だという朗報がはいってきました~~!!

日米をつなぐ阿部さんの「バラ2本」!!
さて、このセレモニーを拝見した2012年のこと、菅野医師とともに、「空母赤城」の艦上爆撃機隊長パイロットとして真珠湾攻撃に加わった阿部さんの娘さんご夫婦も参列していました。阿部さんは2007年に亡くなられましたが、娘夫婦がその意志を継いでバラを献花。

91年に戻りますが、阿部さんも菅野さんと同様に50年式典に日本側から参列した一人でした。

その式典で真珠湾攻撃を受けた側の元海兵隊ラッパ手リチャード・フィスクさんと知り合います。

阿部さんは「毎月2輪のバラを、真珠湾とパンチボールに捧げて欲しい。」と頼み、送金をスタート。


りチャードさんは、約束を守り、翌92年から彼が亡くなる04年までの13年間140回以上に亘り真珠湾とパンチボールへ。阿部さんからのバラ2本を捧げ、ラッパを吹いて亡くなった方の鎮魂に努めたということです。




今回のちぐさランダムいかがでしたか?
日米両方からの平和に対する「あつい思い」を知り、アリゾナ記念館や戦艦ミズリーにも行ってみようかなと思っていただけるとうれしいです。

このような逸話が表に出てくるのは稀で、まだまだあちこちに人知れず埋もれている心温まる話があると思います。渓谷・トレイルはもとより、「平和への架け橋」として、こういった場所が脚光を浴びるのは、世界情勢が厳しくなる今後、大事なことだと思っています。
     
以上、姫庵からのレポートでした。
 
 
 
 

 
 
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