2014年11月15日土曜日

ペトログリフを探していて、遭遇したものは夢のような本当の話

またまた知らなかったハワイを発見!!
-ヌウアヌのペトログリフで見つけたものは・・・-

 
(ハワイ最新ニュース)ハワイ島の火山の溶岩流はその後11月10日パホア地区の一軒家を焼失させました。この家の住民はすでに家財道具ともども避難していて、けが人などの報告はでていません。なお、流れに近い方々については、引き続き避難勧告がだされています。日々溶岩の流れが変って行くので詳細はハワイ州のWEBをご覧ください。 また、パホア地区以外は溶岩の影響がありませんので、安心してご旅行を~!!


さて、前回の続きで、外国人の口コミで選んだハワイの人気スポットでは、「渓谷・トレイル」に魅力ありということでしたが、本日訪れたところがまさにそれでした~!!

今回は、皆様にハワイのペトログリフをお見せしようと色々探しました。

なぜペトログリフなのかといいますと、溶岩とも関係があるし、存在する場所が「渓谷・トレイル」っていう所もあるからなんです。
まず最初に、「ペトログリフとはなんぞや」からお勉強開始~!!

ペトログリフとは、岩や洞窟内の壁に文字だとか簡素化された犬や牛、人などが彫刻されているもの。
ペトログリフはギリシア語の石を意味するペトロと彫るのグリフをあわせた造語だそうですが、ハワイ語ではカハキイ(Kaha=削る Ki'i=絵)と言い、最近ではキイポハク(Ki'i=絵 Pohaku=石)とも呼ぶ。

世界的には石器時代から7千年前のものが多いが、ハワイの場合は16世紀から17世紀にかけての比較的新しいものとなっている。

古代ハワイアンが文字を持たなかったためで、現存しているものが一番多いのがハワイ島。

理由としては、ハワイ島は流れ出た溶岩がたくさんあり、溶岩はやわらかく彫りやすいからペトログリフが多い。

特に表面の滑らかな「パホエホエ」と呼ばれる溶岩が、ペトログリフに使われた。(尚、表面がごつごつした溶岩が「アア」です。)ほらね、ここで、ペトログリフと溶岩の関係が明らかにされた~!!

ハワイ島のパホエホエの溶岩一面にかかれたペトログリフについては、近藤純夫先生が載せているアロハWEBかわら版のハワイ島日和をぜひご参照ください。


今回は、オアフ島でのペトログリフ探しに挑んで見ました。
オアフ島で知られているのは、マカプウ岬、ノースショア、ラニアケアビーチ、モアナルア・トレイルなどですが、手近な所で我が家の近く、ヌウアヌで見つけることにしました。
 
写真左:パリハイウェーの展望台        写真右:向かい側にあるヌウアヌ・メモリアル・パーク

まず最初は白人がよく水着姿で歩いているのを見かけるパリハイウェーの展望場所からヌウアヌ川のカペナ滝を探してみたのですが、トレイルの入口がわかりません。そこで、川の向かい側にあるヌウアヌ・メモリアル・パークという墓地に行ってみることにしました。

  
     写真左:ペトログリフのあるトレイル入口         写真右:ヌウアヌ川のトレイル

メモリアルパークの行き止まりにはパークで働く人たちの倉庫があり、日系人のグレッグさんという方が、トレイルの入口を示し、車も停めさせてくれました。

トレイル入口は草がボウボウと茂り、教えてもらってもよく見なければ入るところがわかりません。「歩いて3分程、左に鉄のパイプで囲ってある岩場だよ。」をたよりにスタート。

ペトログリフまでの道は、濡れ落ち葉が多く、ぬかるんでいます。左からは岩が迫り、バニヤンの木はお互いからみあい、ジャングル状態。

昨晩たくさん雨が降ったせいでしょうか、眼下右に見える川の水がゴウゴウと音を立てて流れ、滝から落ちていきます。

周りは薄暗く、じめじめして涼しく、冷たい空気がじっとしている。その間を木漏れ日が射して、周囲に明るさをくれほっとします。

崖にはペンキで落書きされている岩がいくつもあり、怖い人が出てくるんじゃないかと神経過敏に・・・。入口から歩いて3分ほど経ったところで、グレッグさんが言っていた鉄の柵が左側に見つかった。

この柵の中を覗くと、ありました、ありました。赤と白の人と犬のペトログリフ。WEBに載っているのと同じもの。柵がしてあるのは、ペトログリフを壊す人が多くそれを守るための苦肉の策だというのは通ってきた道の落書きの様子からも分かるなぁ・・・蚊もたくさんいたよ!

   
    写真左:鉄柵内のペトログリフ      写真右:赤い古代ハワイアンと白い犬のペトログリフ

このヌウアヌの「ペトログリフの犬」は有名で、下のような逸話があるWEBを見つけました。

その昔、ヌウアヌ渓谷のカペナ滝(Kapena Falls)に2人の男女が突然現れ住み始めました。カップルは他島から来たといってますが、ヌウアヌの村人達は、どうもカヒキ(Kahiki=タヒチ)から来たような気がしていました。

この2人にとてもなついている5匹の犬がいて、誰が訪れても彼らが歓迎しないうちは敷地内に一歩も踏み入れさせないほどでした。村人達はこのカップルはもちろんのこと、犬達とも仲良くなるうち、これらは超能力をもったクプア(半神半犬)では?と感じるようになりました。

カップルの家からはヌウアヌ・パリへの道が通っており、ある日パリへ行こうとした人が通った時、攻撃はしませんでしたが、犬達が猛烈に吠えかかりました。そのうちの一人は恐れをなしてワイキキに引返し、もう一人は強引に旅を続けました。その結果パリに向かった人は強盗に殺され、ワイキキに戻った人は犬に感謝したそうです。

丁度オアフの王様がその話を聞きつけ、この強盗どもを一網打尽にして、めでたしめでたし。村人はこの犬がカペナ(半神半犬)であると確信し、滝を通る時は、花やレイ、羊歯や食物を供え感謝の気持ちを表したということです。

 
  
         写真:ヌウアヌ川のカペナ滝より下流にあるアラペナ滝で会った妖精たち~!!

こんな逸話を読みながらこの場所を歩いていたら、2人の美人が突然出てきてびっくり。そして滝を背景に水着の写真を撮ってくれというのです。こちらもWEBに2人を載せたいのだけどとずうずうしく聞きましたら、どうぞどうぞって・・・・

この時点では、後姿の美女2人のバックになっている滝がカペナ滝と思ったのですが、カペナ滝は崖からジャンプするのを楽しむ人が多いと聞いていたので、違うなぁ。もどってから調べてみると、カペナ滝のすぐ下流にあるアラペナ滝(Alapena)でした。

    
   写真左:アラペナ滝のすぐ上にある小さな滝と滝つぼ     写真右:アラペナ滝と滝つぼ 

今回、言い伝えに出てくるカペナ滝までは行けませんでしたが、犬のペトログリフが見られるこのアラペナ滝だけでもかなり見ごたえがあり、満足満足。

なお、カペナ滝の滝つぼはヌウアヌ川で一番大きく、周囲の崖から滝つぼにジャンプする白人の観光客が多いようです。妖精のあの2人もカペナ滝に行く途中だったのかもしれません。
 

   
  写真左右:倒木があったり、気根がでていたり、ネイチャーウォークにも最適なヌウアヌ川の川沿い

それにしても、外国人の口コミで多かったハワイの魅力「渓谷・トレイル」、この2人を見ていて、なるほどと思った次第。ヌウアヌの川沿いは、静かに散策をするにも、水着で写真撮影するにも、あるいは考古学の勉強をするにも最高の場所で~す。


   
     写真左:2番目のペトログリフへの道  写真右:グレッグさんが指し示すのは道なき道

ところで、トレイルを教えてくれたグレッグさん、「もう1箇所ペトログリフがあり、そっちの方がもっとはっきり残っている。でも危険な場所なので靴を履いて来てください。」ですって。そこで翌日靴を履き、トレイル入口まで案内してもらいました。トレイルのサインもなく、入口としての空間もなく、「え?コレが第二のペトログリフに続く道??」
   
   写真左:道なき道を2つ目のペトロに向かって    写真右:絶壁の岩と岩の間を抜ける
第二のペトログリフの道は、余り人が通らないので、トレイルが草で覆われてしまっていて、道なき道を手探り状態。しかも超険しくて、ロッククライミングをしてるよう。岩と岩の間から鉄柵が見えたのですが、この鉄柵に体重をかけて向こう側の岩場まで渡らなければならない。鉄はさびていて、体重をかけたら壊れないか心配でした。


  
    写真左:2番目のペトロがある場所        写真右:鉄柵の中にある青銅(?)のサイン
恐る恐る鉄柵に乗って向こうの岩場に飛び降りると、すぐにコンクリートで固められた狭い狭い道がありました。左はかなりの絶壁、右は鉄柵に囲まれた檻。その鉄檻の左側に青銅(?)で出来た青黒い「ハワイアン・ペトログリフ」のサインを発見。


  
    写真左:古代ハワイアンと伝説の犬            写真右:伝説の犬のペトログリフ


この第二のペトログリフは、石に彫っている様がはっきり残っているし、伝説の犬も古代ハワイアンもいくつか彫られているので見ごたえあり。顔や手に攻撃してくるたくさんの蚊を追い払いながら、古代人に思いを馳せてしばらく観察させていただきました。

以上、姫庵からの冷や汗体験レポートでした。
 
 
 
 

 
 
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