2015年8月29日土曜日

ハワイらしく何もしていないように見えて、手入れしている植物園

ココヘッド火口の中に入って

ーこれで植物園?ココも植物園!!-
(ハワイ最新ニュース)ダイアモンドヘッドのルックアウトからカハラを望むと、マウナルア湾の向こうに富士山を小さくしたような山が見えます。富士山は今年は9月10日正午から静岡県側の3ルートの登山道が冬季閉鎖になるとのニュースが出されていましたが、ハワイのこの山は一年中オープン。




   
    写真左:ダイアモンドヘッドの外の展望台からみたココヘッド    写真右:ハナウマ湾



ここは、ココヘッドとよばれる標高200メートルほどの、3万から3万5千年前に噴火した火山のクレーターで、ここの登山は、ココクレーター・トレイルと言われるかなりハードな直線を登る上級コース。(訂正とお詫び:写真左の山はココ・クレーターで高さは368メートル。ココヘッドとココクレーターがごっちゃになっていました。詳しくはちぐさランダム834号をご覧ください。)





また、傍にはハナウマ湾と呼ばれる有名なクレーターの湾もありますが、今回は、ココヘッド・クレーター内にある「ココクレーター・植物園」についてご紹介・・・ ココクレーター・トレイルは一度はいつか登りたいと思っていますが、まっすぐで急な山道を登るのでちょっと躊躇・・・登った人の話では、トロッコのレイル跡にある枕木を1000以上も踏みしめながら登っていくのですが、日陰になる樹木もなく太陽は照り付け、とにかくきつい、でも360度見渡せる頂上の眺めでそれも報われたですって。



臼のような形の200エーカーのクレーター内部60エーカーに、ここの暑く乾いた気候に合う植物が集められ、1958年に「ココ・クレーター植物園」が誕生。ものすごく自己主張が強い名前ですよねぇ、ここはクレーター(ココクレーター)だって、分かってるってば!!

 
実は場所を忘れてしまって、ハナウマ湾からカラニアナオレ・ハイウェーを海に走って潮吹き穴手前で左折してしまいました。



ポンポンという音が聞こえる「ココヘッド・シューティング・レンジ」の野外射撃場[写真左]を通り抜ければいいと思ったのが間違い。このままカラニアナオレをもう少し進みサンデービーチを過ぎて左折すればよかったんだけど、ここクレーターっていうサインが全然ないんだもん。



結局ココマリナにもどり、紆余曲折し、ルナリロ・ホームロードからハワイカイ・ドライブへ、そしてハワイカイ・ゴルフコースの中を通り抜けてようやく植物園入口に到達。



ココヘッド植物園と一般的にいわれていますが、実は本当の名前は「ココ・クレーター植物園 KokoCrater Botanical Garden」。ここ、案内サインが本当に少ないんですよねぇ・・・





   
       写真左:ココクレーター植物園入口         写真右:植物園に関する案内サイン



入口には簡易テーブルが置かれ、木陰の椅子に座った年配のガードマンが一人。彼に「ここが植物園?」って尋ねたら、「パンフレットはあそこ!」って左を指差してくれました。一日に100人ほど訪れるとのことで、寂れた感じなのに、思った以上の訪問客。このガードマンさん、ひまで困るでしょうねぇ、本を読むわけじゃなし、所在なさそうにポワンと座っているように思えました。
そして、ここの開園・閉園時間の表現が、このガードマンさんに似ているようで、面白かったのでご紹介しておきましょう・・・「Dawn to Dusk(夜明けから夕暮れまで)」ですって。こういったアバウトな対応がハワイのよさかも。

   
    写真左:パンフレットは郵便受けに        写真右:プルメリアの林






今までここに数回訪れていますが、いつも乾燥していて暑く、花が少なく、しかも枯れたようなのばかりで、なんでこんな植物園があるのかと、ブツブツいいながら、入口から30分ほど歩いてお茶を濁してたのですが、今回は入口のプルメリアがよく咲いて甘い香りを漂わせ、歩く意欲をかき立ててくれました。






   
     写真左:入口入るとすぐがプルメリアの林   写真右:植物園のパンフレットにある地図





園内はぐるりと輪になった2マイルのトレイルで成り立ち、約1時間半ほどの行程。水のみ場もないし、プルメリアとブーゲンビリアの林を過ぎたところにホノルル・マラソンで使われているような簡易トイレがたった1つあるだけという、植物園という名前があるにしては、何も施設のない自然のままが魅力なのかも・・。






  
          写真:白やオレンジ、赤のプルメリアが薫りよく咲いています。



 
  
    写真左:ブーゲンビリアのエリアといっても・・・    写真右:取り木をしているのを見つけ





ブーゲンビリアのエリアは枯れているものも多く上の写真が唯一きれいに見えたもの。ハイビスカス・エリアも花が貧素にぽつぽつ咲いていて・・・これらを横目にみながら、小石がごろごろして乾いた、なだらかな山道を登ると、太平洋やアメリカのサボテンエリアに到着。
   
       写真:この辺りはなかなか素敵なエリアでした・・・テレビでもよく出る場面だとか

ちょうど風の通り道なののでしょうか、冷房の前に来たような涼しい空気が流れているエリアに出ました。この辺りは、この植物園を訪れた日本のテレビ取材班が決まって映像に映し出すところだとか。デジカメに収めてみますと、ココだけ見栄えがしますねぇ・・・



     



ハワイアン・エリアにはハワイ固有のやし「ロウル(Loulu)」があるし、マダガスカル・エリアは実が垂れ下がっているソーセージの木がありと、案外珍しい木が植わっている・・・。



写真右のソーセージの木は実とともに同時に花も咲いていました。この実は毒性があり、人間は食べられないけど、カバとかキリンが食べるんですってね。



乾燥地帯に生息する珍しい植物が植わっているわりには、さみしく点在しているのと、名前がなかったりするので見過ごす可能性があり残念。
 
もう少し手入れをしてサインも目立つように置けば、訪れた人はもっと満足されるのでしょうが、でも無料だしねぇと納得して歩き続けました。



丁度熱帯性低気圧が来る前で、曇りで貿易風のない蒸し暑い日、1時間半の行程を汗をかきかき、クレーター内のゆるやかなスロープを登ったり降りたり。しかしところどころで風が通り抜けると、その時だけは生き返った気がしました。





これからはもう少し涼しくなるので、この1時間半のトレイル行程は、緩やかな登りや下りがあるし、ちょっとスプーキーな散歩として案外いけるのかも、でもプルメリアの花はいつまでもつかな。前にも同じ時期に来た友人いわく、今年はフォートデルーシーのシャワーの花も見られたので、ここのプルメリアもきれいに咲いていてくれるのではないかと思ったとのこと。まさに図星でした。

市バスで行くには’#23「ハワイカイ/シーライフ・パーク」行きに乗って、ケアラホウ通り(Keaalahou street)で降りて、ココナニ通りを5分ほど上がっていくと植物園に着きます。



以上 
暑さにめげず歩き通した姫庵より









 

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