2014年3月1日土曜日

これを見たら、さすがにお腹がイッパイ、ごちそうさん!!

ハワイのごちそうさんはヘルシー芋で
ータロ芋・ムラサキ芋が主張してる!!ー

(ハワイ最新ニュース)連ドラ「ごちそうさん」も3月で終了、平均視聴率も好調とか。とかく話題の前作「あまちゃん」と比べられて大変だったと思いますが、料理をテーマにしたのがよかった一因ですねぇ。


さてハワイの「ごちそうさん」にあたるものはいくつもあるけど、今回はランダム流で安くて手ごろでヘルシーな、「ハワイのお芋さん」を2つとりあげてみます。

ハワイの芋といえば、まず代表格は「タロ芋」、ハワイではこのタロ芋は大変神聖なものとなっています。
ハワイの伝説によると、大地の女神が生んだ最初の子供は死産で埋葬した場所からタロイモ(カロともいう)が育ちました。
その後生まれたのが「人間」で、このためハワイアンにとっては、タロイモと人間は兄弟と考えられてきました。



このように、タロイモは主食でありながら、宗教的な意味合いも多く持っていて、日本人にとって大切な主食の米と同じような立場にあるといえるのではないでしょうか。

タロイモは炭水化物やたんぱく質、カリウムを多く含んでいます。しかも低カロリーで、食物アレルギーになりにくい上、栄養価が高いので、アレルギーを示す乳児にミルクやベビーフードの代用品としても使われています。

また血糖やコレステロールの値を下げ、高血圧予防にもなり、内臓の働きも高めるとか。
ハワイの代表的な料理に、豚肉や魚などをタロイモの葉で包んで蒸し焼きにして食べるラウラウがありますが、ここではタロイモの若葉が使用されます。
芋を取ったあとの茎は地面に植えるとまたタロイモがでてくるので、大変便利な植物といえましょう。
このタロイモは里芋の仲間ですが、田んぼと陸で栽培する2つの方法があり、これも米と似ています。



    
    写真左:水田で作られるタロイモ            写真右:畑で作られるタロイモ


今回は、タロイモの取材のために、ポイなどで有名なHPC Foods LTDタロブランド工場にお邪魔して、お話を伺ってきました。

タロ・ブランドの会社は1946年に日系移民のトットリ・カクイチさんによって作られ、最初はホノルル・ポイ・カンパニーという名前で、3名の従業員しかいない小さな会社からスタートしました。 今では世界で一番大きなポイの工場に成長しているんで~す!!

 
  写真左:タロブランドのHPC Food会社          写真右:タロブランドの商品
残念ながら工場内は撮影禁止でしたが、作業工程は見ることができ、その後商品の説明をうけました。この会社はカウアイ島のハナレイから、水田で作られているタロイモを取り寄せ、より分けて洗い、特別な機械を使って1時間蒸して、皮を取り除き、つぶしてペースト状にしたものを毎日作り、1週間に3万ポンド(13.6トン)の「ポイ」を製造するとのこと。


ここの商品「タロイモのパンケーキミックス」は今お土産用として大変人気がでているもので、フードランド、タイムス、ドンキーなど地元マーケットで手に入れることができます。
また冷凍ポイは製造後2時間以内に冷凍するため、生のポイに比べて甘いのが特徴で、冷蔵庫にいれておけば、9ヶ月は保存できます。
生のポイは、置いておくとだんだん酸っぱくなり、色もムラサキからピンクに変わります。
酸っぱいポイが好きな通もかなりいるようですが、一般的にはポイ自体味がないのに酸っぱくなると腐っていると思うので余り好まれまれないみたい。

しかしこの冷凍ポイを使って、アサイボールのようなヘルシーな「ポイ・ボール」を作り、現在それを広めようとしているんですって。
作り方は、冷凍のポイをレンジで温め、グラノーラとブルーベリー、それにできればイチゴなどの果物をいれて、蜂蜜をかけていただくというもの。のりのような味のポイとは思えない、ポイ自体にも甘みのあるおいしいポイボールができあがりました。
ところで、昔ながらのポイの作り方は、右の写真のように大きな木を少し船形にくりぬいたものに、料理したタロイモを、ポイパウンダーとよばれる石で、つぶして、水を加えながら粘りがでるまでペースト状にしていくのです。

このやり方も、お米から餅を作るのと似ていると思いませんか?
出来立てのポイは甘みがありますが、工場で作られるポイは翌日店頭にでるため、甘さは少なくなっています。数日経つと酸っぱくなり、発酵していきます。
      
    写真左:ポイの味見                      写真右:ハワイアンフード
ポイを保存する時には、低温で暗いところに保存するか、あるいは冷蔵庫に入れる場合は、ボールなどに移してから水を張ると表面が硬くなりません。
ポイ自体は余り美味しいとはいえないのですが、ハワイアンフードを食べる機会があったら、ぜひ味見をしていただければと思います。実を言うと私も余りポイ自体好きではなかったが、ポイボールは美味しかった!!

さて、つぎにタロイモで作られる物をチェックしてみると、カメハメハベーカリーのハウピアポイとかタロイモのマラサダス、そしてタロイモでできたパン、タロイモのポテトチップス、中華料理の飲茶で出てくるタロイモの揚げ物などがあります。
  
 写真左:カメハメハベーカリーのハウピアポイ      写真右:同じくタロイモのマラサダ

  
    写真左:飲茶で出てくるタロイモの揚げ物         写真右:タロイモのパン

ハワイに来たら、一度はタロイモを食べて欲しいものです。ポイ自体は余り美味しくないけど、タロイモは里芋のなかでも八つ頭(やつがしら)のようにホクホクしていて美味しいですよ。

さて、タロイモのことを調べていたら、同じ紫色のお芋の話も出てきました。
タロイモは里芋ですが、こちらはサツマイモの一種です。ハワイには沖縄からの移民が多いからでしょうか、ムラサキ芋が大変よく使われています。

ムラサキのお芋は、サツマイモの本来の成分に加えて、ブルーベリーや赤ワインに含まれるポリフェノールの一種であるアントシアンが含まれ、目の健康を守る効果や抗酸化作用、免疫力アップなど、ヘルシーなお芋で、タロイモの競争相手といえるかもしれません!ただし、タロイモには宗教的な強みがあり、ムラサキ芋はこの点勝ち目がないかもねぇ・・

今回ムラサキ芋の代表格を探しに訪れたのは、アラモアナセンターから山手に向かってケエアモク通り(Keeaumoku Street)をあがり、右手に韓国料理「ソラボール」レストランが見える一角。

その駐車場内にあるヨーゴー・ストーリー(Yogur Story)というレストランが、お目当ての所。2月22日のちぐさブログでご紹介しましたので、ぜひクリックください。
住所 815 Keeaumoku Street 電話:942-0505
営業時間 月曜から金曜 朝8時から午後2時15分 土日 朝7時から午後2時15分まで
  
     写真左:ヨーゴーストーリーの店内            写真右:ムラサキイモのウベ・パンケーキ

ムラサキ芋を使ったウベ・パンケーキ(Ube Pancake)11ドルは、ムラサキ芋にウベ・ココナッツ・ソースがかかったものということですが、強烈なムラサキの色でたじたじせずに、参考のためにぜひ食べてみてください。なかなかいけますよ。ただし5枚は無理かも・・・何人かでわけるといい。

そしてその時には、まだクーポンブック「カウカウ」に割引券を出しているかもしれませんので、行く前にチェックしてね。 

 
  
   写真左:ハワイの焼酎「波花」                写真右:ムラサキ芋とバナナの揚げ物
そしてムラサキ芋を使ったものといえば、ハワイはノースショアー産の島焼酎「波花」を忘れてはいけません!!こちらはちぐさランダム744号でご紹介済み。ムラサキ芋を使っているけど、透明で、味わいのある焼酎です。
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そして、こちらも2012年7月にちぐさブログでご紹介した、毎週木曜夕方5時から開いているカイルアのファーマーズ・マーケットに出店のオツジ・ファームのムラサキ芋とバナナの揚げ物。今もまだやっていることを祈りながら、このランダムに載せました。

以上 姫庵からの「5馳走3」レポートでした。
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