2013年1月5日土曜日

基本がしっかりした型破りに暴れられたら、見てみぬふりでは形なし?

ハワイ流「型があっての型破り」謹賀新年に向けてー


(ハワイ最新ニュース)新年おめでとうございます。

2013年はハワイにとって飛行機の便も増えて、お客様が戻ってくださる大変いい年になりそうですね。

昨年亡くなられた中村勘三郎さんの追悼ニュースで最後のインタビューが流されました。

勘三郎さんは、僧侶であり、教育者でもある無着成恭先生の言葉、「型のある人が型をやぶることを型破りといい、型がない人が型を破ることを形無しという。」に非常に感銘を受けたとか。
彼が次々と新しい歌舞伎に挑戦し成功したのも、伝統ある歌舞伎の基礎をしっかりと体得したればこそ。

これに感銘を受けた姫庵、1000号目指して、ハワイ観光の基礎とは何かをしっかりと踏まえ、新しいハワイを探してがんばりま~す!!というわけで本日は、ハワイ流「型があっての型破り」を探してきました~!!
●三世代にわたる農園経験から、型破りの新しい試みが誕生!
カフク・ファームズ(Kahuku Farms)というファミリー農場が、今回皆さんにご紹介したい「型があっての型破り」をめざしている方々。

1900年代に移民として日本から来たマツダ/フクナガという2家族が、スイカやパパイヤ、バナナ、各種野菜を生産する農園をカフクで経営して、三世代も続いていて、毎週土曜日に行われるKCCのファーマーズマーケットにも自家製野菜や果物を出店。


 
 写真左:カフクの強風から野菜を守るために植えた防風林  写真右:バナナは1つの株に7つまで

風の強いカフクでの野菜栽培には防風林は欠かせないもの。一代目が植えた防風林も大きく成長し、農園も安定した1986年に、この2つの農場がお互いの目的を共有するため一緒になり「カフク・ブランド」の野菜果物の栽培に力をいれ、それが大成功を収めているのがカフク・ファームズ。

農場での野菜や果物の栽培という基本を踏まえた上で、次に目指すのはなにか?
それが、長年姫庵が求めていた、「観光客の皆様にハワイの農園を体験してもらう」というツアーの「はしり」として登場したのです。

今まで何度も農園見学体験ツアーを考えたのですが、受け入れ先からは、安全性の問題から、農園内に入るツアーをなかなか受け入れてはもらえませんでした。それがこの農園で見学ツアーをしているとのこと。今までも「エコ・フルーツ・ツアー」などで、フルーツを見るツアーがあったが、こちらの方は掛け値なしの広い農場を回るツアー。といってもお互いがんばっているので、どちらも「勝ったなし=かたなし」。なんちゃってぇ~!!
     
 写真左:カフクファームズ・カフェ&ツアーの入り口   写真右:バナナパッチでトラクターに乗って
場所:カメハメハハイウェーをタートルベイに向かって進んでいくと、カフクシュリンプで有名なロミーズ(Romy's)のスタンドが見えたら、左の山側、白いフェンスとオレンジの旗が目印!!
住所:56-800 Kamehameha Hwy. Kahuku, Hawaii
電話:808-628-0639
ツアーの時間は金、土、日、月午後2時から。
料金は大人15ドル、子供(5-12歳)12ドル 5歳未満無料。
ツアーに含まれるもの:トラックターがひくワゴンによる農場見学。英語ガイド45分、農場で採れたバナナなどフルーツの試食

なお、インターネットか電話で事前予約をすると2ドル割引。

     
 写真左:農場で採れた果物や自家製リリコイバターなどの即売コーナー 写真右:カフェのメニュー 

ココで採れた新鮮な野菜を使ったランチも園内の素朴なカフェで販売。
農場で採れるなすやズキニ、ピーマンのBBQサラダ 8ドル50セント、
同じく農場でとれるバニラやマンゴー、リリコイのシャーベットやアイスクリーム3ドル75セント、パニニ・サンドイッチ9ドル50セントなど。
カフェのラナイでは、農場で採れたバナナ(1房3ドル)、パパイヤ(1個1ドル)などフルーツや、農場内の工場で作った自家製リリコイバターなどの即売コーナーもあり。

  
  写真左:トラクターが引くワゴンツアー          写真右:パパイヤ畑を通り抜ける
乗せてもらうワゴンは、パラソルつきで一度に10人程の乗車が可能。
ツアーライドは45分の英語による、農場の三代目みずからのガイド。エコ専門ガイドも形無しの、上手で楽しいナレーションで~す。

バナナ畑の中にはいり、バナナの並木道の途中で止まってくれるサービスをした後、型破りなバナナ畑突入があります。バナナの葉をかき分けて通るところも多々あり、しっかり前を見ておかないと、服の肩破り がおきるかも。

バナナ畑をちょっと歩いたり、トラックターの運転席に乗せてもらったり、間近にバナナがなっているところをみたり。
バナナというのは、1本の木に1つだけバナナが生るので、ころあいを見計らって、房ごとに分け大小を選定します。


バナナの収穫が終わると、それ以上は実をつけないので、根元から倒して、畑の肥料にするんですって。
バナナの株は、横から芽が次々にでてくるのですが、1つのバナナの株には、6つか7つまでにして、それ以上芽が出てきたら切り取らないと、いいバナナができないんですって。バナナはきちんと手入れをしていれば、1つの株で10年はもつそうです。


     
   写真左:パパイヤ両性の花                写真右:パパイヤの雄花
 
バナナ畑だけじゃなく、パパイヤ畑もトラクターで通り抜け。手を伸ばせば、大きなパパイヤが取れそうなギリギリを走りながら、説明あり。パパイヤには雄と雌、そして両性の花がさく3種類あり。

雌花からなるパパイヤは中の種のところが空洞になることがあり、商売用には適さないということで、両性だけ残してあとは摘み取ってしまいます。雌雄両性の割合は、それぞれ大体1/3だとか。。収穫は日曜に行われ、洗って大小を決めて、園内にある太陽熱利用の冷蔵庫にいれて15度に保ち、月曜から金曜に各地に出荷というわけです。
    
    写真左:タロイモ畑をトラクターで通る         写真右:タロイモの葉を摘み取ります


タロイモ畑にもいくんですよ~!!

タロイモは田んぼのように水の中でしか取れないと思っていたのですが、田んぼでも畑でもOK。そしてココは手入れが簡単な畑で栽培。

タロイモ栽培の目的は2つあり、1つはハワイ料理の主食になるポイなどを作る芋を採るためで、もう1つはハワイ料理のラウラウ用の葉を採るため。
  
 写真左:ハワイ料理の代表ラウラウとポイ  写真右:タロイモの葉で包んだ後ティリーフで包むラウラウ
タロイモの葉は、ラウラウ料理では、魚や肉、たまねぎなどの具材を包むため欠かせないもので、蒸したラウラウは、外側のティーリーフは捨てますが、具と一緒にタロイモの葉も食べます。
カフク農園ではそのラウラウ用の葉を育てています。しかし葉を採っていると、芋に栄養がいきわたらず、美味しくないので、出来た芋は商品としては出せないということでした。
これ以外にも、茄子(なす)、ピーマン、カフク西瓜、きゅうり、みかん、プルメリアやトロピカルフラワーなど、多彩な野菜や植物を栽培していて、それらの中を45分のツアーライドとして回わるのです。
ツアーの詳細は姫庵ブログでもご紹介してますが、農園ツアーができたのも、カフク・ファームが三代にわたり、農園をしっかり経営してきたからで、「型を築いたからできる型破り」!!



このツアーが成功したら、次にカフクファームズにお願いしたいのは、ハワイでの農園体験ツアー。バナナやパパイヤを収穫したり、収穫が終わったバナナの木を切り倒したり、タロイモの葉を摘んだり、マイ・リリコイバターを作ったり、などの体験ツアーが出来るようになれば、夢がかないます~!! 正月に見る夢なら、正夢になるかしら?
 
●ノースショアーへの道に型破りな動きを加えて
       
          写真左右:波の浸食で真ん中に穴があいたククイホオルア島

カフクファームに行ったついで、行きか帰りにポリネシア文化センターの傍にあるライエ岬(Laie Point)を訪れてみませんか。

カメハメハ・ハイウェーからはいって、ナウパカ(Naupaka)道を曲がると先端がライエ岬。ナウパカというのは、女神ペレが嫉妬して生まれた悲恋伝説をもつ花の名前で、それが岬の入り口に群生しています。
ここはパワースポットとしても知られて、近年日本人観光客も大分訪れるようになってきたようで、日本人観光客を乗せたバンやミニバスと遭遇しました。
 
 
岬にある石碑に、ウイリアム・ライス(William Rice)の「ハワイの伝説 Hawaiian Legends」から取った話が刻まれています。
この岬に、昔、人を殺したり悪さをするオオトカゲのモオ(Mo’o)が住んでいて、それを伝説の戦士であるカナ(Kana)が退治をするというもの。

カナは、オオトカゲの頭を切り落とした後、その頭部を5つに切り分けて海に投げ込んだところ、それが岬を囲む5つの島になったという伝説。

 
 
 
  常に荒い大波が、岬に押し寄せるので、その浸食作用から、一番大きな島の真ん中には穴があき、アーチ状になっています。この島をククイホオルア(Kukuiho’olua)といって、穴の下部に四角岩があり、その間から沖が見えるという神秘的な装いになっています。

ノースショアといえば、カフクのエビとか、サンセットビーチの大波とか、ハレイバタウンが有名ですが、こういった自然の波が織り成す景色をご覧いただくのも、「基本を踏まえた観光」・・・それが今ではかえって新鮮で、型破りの観光となっているのかもしれませ~ん。
もっと詳細をお知りになりたい方は、姫庵ブログもご覧ください。

姫庵


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