2015年9月12日土曜日

何回続けても、過去のものはフェ捨てバル、新しいものを巻き込まなきゃフェスティバルは長く続かない

ハワイのフェスティバルに
ランダム賞授与するとしたら!

ーフェスティバル色にもよるけど・・これがものを言った!!-


(ハワイ最新ニュース)9月初めレイバーデー連休の土日には、毎年盛大に「沖縄フェスティバル」がカピオラニ公園で開催されます。

今年も沖縄人の結束を基本に、たくさんのボランティアがフェスティバルを盛り上げ、ローカルはもとより世界各地から参加者が訪れました。

そのバイタリティーを見ていると、ハワイで行なわれるフェスティバルはどれも縁の下の力持ちのお蔭で成り立っていて、彼らのフェスティバルに対する忠誠心には頭がさがる思いです。


今回はオアフ島を中心に、独断と偏見のランダム流でフェスティバルを5つ選出、その栄光を称えて賞を授与するとしたら・・・という設定。その裏には、今後の発展を祈念し、また皆様に参加していただきたいという思いがあふれております~!!


① 3月 ホノルルフェスティバル 大型成長で賞
2015年3月6~8日(金土日)に行なわれた21回目のホノフェス、3日間で観客動員数はうなぎのぼりの11万7千人。(2016年第22回は3月11-13日に開催予定)。

JTBとJALが手を組んで、観光客が少ない時期の呼び水としてスタートしたのがきっかけだが、現在はハワイ州正式公認のみならず、そこから発展して今年8月15日終戦70周年記念に、フェスティバルの最終夜ワイキキで打ち上げられた平和祈念「長岡花火大会」が、念願のパールハーバー内で開催の運びとなったのです。


  
  写真:土日にかけてハワイコンベンションセンターで行なわれる民謡民部のショーや縁日のイベント

このホノルル・フェスティバルの日曜夕方行なわれるグランド・パレードでは、日本各地から団体や各国からの参加があるほか、ボランティアが担ぐハワイ神輿やパイナップル神輿、子供みこし、花火山車の大蛇山でクライマックスをむかえます。

しかもハワイ・シニア・ライフ協会とのコラボによる「ジャパン・ハワイ・カルチャー EXPO」や、土曜のアロハ・ダンス・コンベンション、日曜カピオラニ公園で開催されるホノルル・レインボー駅伝が加わり、ローカル参加型のフェスティバルとしても、大きく成長しているのです。





 
  
  写真左:ボランティアが担ぐハワイ神輿   写真右:ワイキキ沖で上がる「長岡花火」
稲穂神輿をハワイで担ぐことからスタートしたホノフェスは、環太平洋を始め世界に向けて文化交流促進のフェスティバルに大きく発展していますが、今後ももっと大きくそしてずっと続くことを祈っています。
  
番外:4月 メリーモナーク・フェスティバル 幻で賞か?
キング・デイビッド・カラカウア(明るい性格からメリーモナーク=陽気な君主がニックネーム)は、宣教師によって禁止されていたフラを復活させ、その功績をたたえ1971年ハワイ島ヒロでスタートしたフラの祭典フェスティバル。

ここに参加できる団体は、非常に厳しい独自審査があり、なかなかOKがでないこともこのメリモの格付けが上がっていった感があるような、ないような・・・。

52回目の今年は4月9-11日行なわれたが5千人ほど入れる会場の半分はフラ・ハラウ関係者が占める為、残り少ない席の取得が並大抵ではない。

3日間通しの分でも一人2セットしか買えず、しかも郵送のみ受付け、クリスマス翌日12月26日の消印以降でないと送り返すという厳しい条件だが、申し込みが山と来て、手にするのが困難な「幻の入場券」、陰ではプレミアムもつくほどに・・・。
しかも宿泊施設の少ないヒロではホテル確保が至難の業、ここでもなかなか予約できない「幻の客室」となっている。参加するハラウの生徒は学校の体育館で寝泊まりするのが恒例のところも多い。
その上ヒロ行き飛行機の席がとれない「幻の飛行機席」だし、宿泊施設ー会場間の交通手段のバスやヴァンも予約が難しく「幻の足」・・・

てなわけで、幻で賞かになりました。(来年53回目はイースターサンデーの関係から、3月31日から4月1日に開催予定。)

② 6月 パン・パシフィック・フェスティバル(まつり・イン・ハワイ) 超頭いいで賞
1980年からスタートし、今ではカメハメハ・デー前後の金土日に行なわれ、今年でなんと第36回という長寿を誇る。ワイキキ・カーニバル・ブロック・パーティーやパンパシフィック・フラ・フェスティバル、そしてパレードなどのイベントがあり、近畿日本ツーリストの運営協力の元行なわれるハワイ州正式公認の古株フェスティバル。(2016年は6月10日から12日開催予定)



 
 写真左:大震災にもめげず相馬からの多くの騎馬群   写真右:ウルトラマンレオとゼロ
このフェスティバルの強力なパートナーが、キングカメハメハ・セレブレーション。(ちぐさランダム731号参照) 1998年から「まつり・イン・ハワイ」の名称が「パン・パシフィック・フェスティバル」となり、キンカメ・セレブのイベントと手を組んだことにより、日本とハワイの伝統をより鮮明に打ち出し、経済面からみても、政府の協力を得る点でも、観客動員上からみても、グッド・アイデアでご立派、ご立派。




なお取材のために見学した35回にはウルトラ・ヒーローが登場したり、戦災から立ち上がる相馬野馬追でたくさんの騎馬が登場して、楽しませてもらいました。


ところで、カメハメハ大王の偉業を称えて行なわれているキング・カメハメハ・セレブレーションが来年2016年にはいよいよ100回を迎えます。
これにあわせるわけではないけど、新しいアイデアやコラボと取り入み、今までの歴史の上にさらに輪をかけたフェスティバルに作り上げてくれることを期待してやみません~!!
9月5日か6日、ヒロにあるカメハメハ大王像の槍の先端一部が盗まれました。幸いにも戻ってきましたが、こんなものを盗んでどうするんでしょうか・・・。

ちなみにカメハメハ大王像は全部で4体あり、ハワイ島のヒロとコハラ、オアフ島のダウンタウンそしてワシントンDCの銅像博物館に設置されています。

今回被害にあったヒロのカメハメハ大王像は、最初カウアイ島に置かれる予定だったのですが、カウアイ島はカメハメハに征服されたわけではないということで、地元民の反対にあい、ヒロに永住の地をみつけたのです。それなのに今回の災難、大変でしたねぇ~~!!
 









③ 7月 ウクレレ・フェスティバル 二人の愛で花は咲くで賞
ウクレレ教室を持ち、ジェイク・シマブクロをはじめ数々のウクレレ奏者に多大な影響を与えたロイ・サクマ夫妻がスタートしたフェスティバルで、今年は45回目を迎え7/19(日)にカピオラニ公園のバンドスタンドで盛大に行なわれました。
(来年46回目は、2016年7月17日(日)朝10時半から夕方5時まで例年通りカピオラニ公園のバンドスタンドで開催予定。)

      
  写真左:ロイ・サクマ氏のもと子供達のウクレレ合奏  写真右:バンドスタンドのウクレレ・フェスティバル
このフェスティバルに授与する理由は、
・ロイとキャシーさんご夫婦のライフワーク「ウクレレへの思い」が45回の継続に繋がっている。
・個人がスタートしたフェスティバルであるのに、ずっと無料で行なっている。
・800人もの生徒による目玉のウクレレ大合奏に加え、サクマ夫婦が育てたウクレレ奏者のスターも登場の大規模なウクレレ同窓会。
・ハワイ・アメリカはもとより日本、カナダ、イギリス、グアムが加わる世界最大のウクレレ祭典である。
・ハワイ島ワイコロア(2016年3月5日開催予定)、マウイ(2015年10月11日開催予定)、カウアイ島など他島へ拡大。

信念さえあれば、どんな巌も通す、継続は力なりを実践しているフェスティバル。

今後もロイさんとキャシーさんのご夫婦と、それを助ける数多くのボランティアの協力で、ますます盛大に続いてくれますようにと祈らずにはおられません。
そして、いつまでも無料でやってくれるとうれしいんですが・・・








④ 8月 メイド・イン・ハワイ・フェスティバル ローカルの好奇心が集まったで賞

ハワイが50番目の州になったのを祝うアドミッションデーの連休に行なわれるイベントで、今年は第21回目、8月21日から23日にありました。

このフェスティバルは、カメハメハ学校やビショップ博物館などの創立者であったビショップ氏設立の老舗銀行ファースト・ハワイアン・バンクが中心になり、例年ハワイ州各島から400店舗余りの、大店舗から小店舗のパパさんママさんストアーまでメイド・イン・ハワイ一斉にニールズ・ブレイズデル・センターに集結!!

入場料5ドルを取るにもかかわらず、3日間で3万5千人以上が訪れ、ハワイの産業に大きく寄与するイベントに成長。(2016年の22回目は8月19日から21日予定)

  

今回このフェスティバルを選んだのは、ハワイ地産として各島からも参加するハワイ最大のメイド・イン・ハワイ物産展であり、NBCという限られた施設で、有料にもかかわらず、ローカル中心の好奇心が強い入場者が鍵となって大きく成長したとみたのが理由。 野次馬根性が塊っているランダムレポーターとしては、ローカルの好奇心の強さにいつも感心させられてます。あの限られた設備の中によくまあ、これだけの人が来るもんだ!!普段見られない、食べられない各島の貴重な体験がいっぺんにできるんですものね。

⑤ 9月 沖縄・フェスティバル ウチナンチュ強力な協力で賞

毎年レイバーデー連休の土日に行なわれる沖縄の音楽、ダンス、文化を伝えるこのイベントは、第33回を向かえ、今年は9月5,6日に開催されたもので、ハワイ最大の民族祭り。

  
 写真左:ペルーから参加という旗も見えます    写真右:ボランティアが配って回る無料飲料水
沖縄フェスティバルは1971年に最初にスタートしたが、毎年開催されるようになったのは1982年からだとか。 2日間の延べ動員数は世界各国から集まる沖縄を愛する5万人という驚きの数値! ハワイで沖縄文化を保存し後世に伝えていこうという、超強力なハワイ・ユナイテッド・オキナワン・アソシエイション(HUOA)が主宰しているからだ。

このHUOAは1951年に出来た沖縄移民の組織で、49の沖縄県市町村人会から成り立ち、会員数がなんと4万人。ミリラニに自分たちの力で建てた大きく立派なハワイ沖縄センターを持つ超巨大組織がバック!!


  
 写真左:食物屋台テントをバックに木陰に集まる人人人  写真右:沖縄衣装を着て記念撮影が目玉


第二次大戦で焦土と化した沖縄に、ハワイの同胞が衣料や食べ物、350頭の白豚を送り強力に支援をするなど、歴史的に見ても沖縄とハワイ沖縄移民の結束は非常に固い。

食物屋台から熱中症対策の水配りまで、どのテントを見てもボランティアが汗水たらして大活躍しており、このフェスティバルにかかわるボランティアは一年越しの周到な準備も必要で、合わせた数は3000人をくだらないといわれている。




番外横綱格:9月 アロハフェスティバル 老舗で賞

1946年よりスタートしハワイ文化を継承するため各島でも行なわれているハワイの最大で歴史ある老舗フェスティバル、今回は別格扱いとさせていただきました。

今年のスケジュールは
9月19日 第63回ワイキキ・ホオラウレアと、26日 第69回フローラル・パレードが目玉で、来年には70回という節目を迎えるのも見逃せない。


  
  写真:各島のプリンス・プリンセスが島代表の花輪をつけて着飾った馬に乗って行進
 
  
ところで、このフローラルパレードは、昔はハワイアン航空を始めとし、各企業が競って作る個性あるフローラル・フロートが軒を連ねてパレードに参加していました。

1台のフローラル・フロートを作るには、多くのボランティアと数々のトロピカルフラワーやティーリーフなど色彩豊かな植物が必要で、当時でも1台少なくとも1万ドル以上の費用がかかっていました。


しかし、経済上の理由から次々参加を断念し、今ではこの写真のロイヤルコートが目立つのみのような・・・。番外横綱格としてハワイの文化を継承するために続いてきた老舗の努力に敬意を表し、今後の更なる発展に期待。


さてさて、フェスティバルをご覧になった皆様のご感想ご意見はいかがでしょうか?なに、まだ見ていない??まだなら、この機会にぜひフェスティバルめがけて来布し体験ください。
 
どれもステキなフェスティバルで賞の姫庵より
 

●「知らないハワイがいっぱい 最新版」ハワイでイスラム文化が学べるシャングリラツアー、ハワイのショーがどこがベストか、海へと続くインフィニティープールなど、「最新版」では新しい情報をたくさん追加しました。これ1冊あれば、知らないハワイを楽しく遊べる!


0 件のコメント:

コメントを投稿