東京オリンピックから50年のハワイ・・・
ー半世紀の間一流であることの大変さー
(ハワイ最新ニュース)2014年2月7日に開幕するソチ・オリンピックのニュースが毎日映像ではいってきます。昔に比べて、どの選手も格好いいですね。イケメンはもちろんのこと、女性は「イケ嬢」っていうんでしょうか、モデルやアイドルのようなかわいい女の選手が多いこと!
そしてようやく決まった2020年の東京オリンピック!! 東京で第18回夏季オリンピックが開かれたのは、今から50年前の1964年10月のこと。 その年ハワイは・・・・というトピックスで、今回のランダムは迫ってみました。 ●1964年、その年ハワイは、最も由緒あるホテルが誕生・・・ 写真左:カハラホテルの正面玄関 写真右:格式あるロビーとシャンデリア 1888年カメハメハ王の後継者から、カハラ地区の未開の土地を農場として借り受けたのが、ジョン・ロスという船長。その後、不動産投資家のチャーリー・ピーチが中心となり、ヒルトン・インターナショナルやロングビーチの建築家を巻き込んで、この土地に高級ホテルとゴルフ場を建設することを計画し、1962年工事が着工されました。
そのホテルの名前こそ、「ザ・カハラ・ヒルトン」、オアフ島で一番広い客室を持つホテルとして、今から50年前の1964年1月22日に誕生したのです。
ホテルはハワイ王朝の邸宅のような豪華な雰囲気を持ち、特にロビー天井からつるされた1トンもあるという色とりどりの格調高いベネチアンガラスのシャンデリアが見事です。
このシャンデリアのガラスは全部で2万8千個もあるという代物で、50年たった今、同シャンデリアの修復が今年の2014年計画されています。
ところで、オープン当時の客室料金は一部屋32ドル50セントであったとか。今は、キャンペーンなどの格安料金であっても、一部屋少なくとも480ドル程するとして、50年の間に15倍にもなったといえましょう。
1966年に、米国大統領としてジョンソン大統領がカハラを訪れたのが始まりで、それ以降名だたる著名人や国賓が泊まるホテルとして有名になっていきます。 1967年には、ハワイでも有名なエンターテイナーのダニー・カレイキニと「ハラ・テラス」でのショーの契約を結び、この「ダニー・カレイキニ・ショー」は、ギネスブックに載るほど長く続くことになりました。 またノーベル文学賞受賞の川端康成が、ハワイ大学で教えるためにカハラのドルフィンラグーン前にあった日本式建築のバンガローに滞在したのが1969年でした。 写真左:ドルフィンと一緒に泳ぐアクティビティが人気 写真右:ドルフィンの餌付け カハラは現在6頭のドルフィンがラグーンにいて、「ドルフィン・クエスト」というイルカと触れ合うアクティビティで人気を博していますが、1971年当初はウク、ニホア、クニという3頭のドルフィンをラグーンで泳がせることからスタートしました。
1970年代にはジョン・ウェイン、サミーデイビスJrを初めとして、ハリウッドスターやスポーツ界のスターが訪れる宿としても有名になり、また1975年には昭和天皇皇后両陛下、英国のエリザベス女王もご宿泊になっています。
1980年代になっても、カハラはますますセレブに愛され、ジャック・レモン、フランク・シナトラ、ローリングストーン、モナコのグレース妃、レーガン大統領夫妻、チャールズ皇太子とダイアナ妃などが滞在。カハラを訪れた著名人の写真がフロント近くの壁一面に張られていま~す。誰が誰かわかるかな?? 写真右のこの滝の水は、カハラのビーチの沖合の海水を引き込んで、ラグーンに流れるようにしています。ちょっとなめていただくと、塩味がしますよ。 1994年には今上天皇と美智子皇后陛下の25周年銀婚式の記念としてお泊りいただき、両殿下には、2008年にもご結婚50周年の金婚式のお祝いに再度訪れていただきました。お、ちょっと計算が合わないけど、まあ大目に見てね。
1996年にはマンダリン・オリエンタル・ホテルグループが40%の所有権をもったため、「ザ・カハラ・マンダリン・オリエンタル・ホテル」と改名し、7500万ドルをかけて改装工事にはいりました。
その時に、新しくメインダイニングとして「ホクズ」が作られ、その間の改装中は、ドルフィンたちは近くのシーライフ・パークと海洋生物学ハワイ研究所に里子にだされています。
写真左:ホクズのランチバイキングのデザート・コーナー 写真右:ホクズの窓側の席 「ホクズ」は、米国自動車協会のファイブスター賞に輝いたり、地元ホノルル・アドバタイザー紙の「ハレ・アイナ」賞でレストラン・オブ・ザ・イヤーに選ばれたり、またフォード&ワイン・マガジンのホテル・レストラン全米ベスト50に選ばれるという大変名誉な賞をとったりと、いくつもの栄誉にかがやいているレストランです。 1990年から2002年にかけて日本のTBSテレビで、漫画を元にテレビドラマ化し、高嶋政伸もでて高視聴率をあげた「ホテル」というドラマ、これにもカハラは関係しています。1998年に制作された最終の第五シリーズ、ハワイのホテルという設定で、そのロケ地にカハラ・ホテルが選ばれ、日本でも大きく紹介されました。 写真左:トリートメントする部屋 写真右:その奥にある浴槽は天井から水が・・
2003年にはフィットネスセンターをはじめとして、「ザ・カハラ・スパ」が開業します。ちぐさランダム605号でもご紹介しましたが、男性用トリートメント室の鏡にテレビが内臓されていたり、浴槽の天井から水が落ちてきたりと色々工夫をこらしていて、デパーチャー・マガジンからは、全米でもっとも優れた新しいスパと評されたそうです。
2005年にはソニーオープン・ゴルフトーナメントがワイアラエ・カントリークラブでスタート、カハラはそのホストホテルに選ばれ、ますます全世界に名前が知られるようになりました。
世界のプロゴルファー144名が集まるソニー・オープンのPGAツアー・トーナメントについては、ソニーがスポンサーを2018年まで続けることが決まりました。
2012年には、聖人ダライ・ラマも滞在し、同じ年「ザ・ベランダ」をモデルチェンジして、トミーバハマの家具と新しいメニューで生まれ変わることになりました。 写真左:アランチーノ・イタリアンレストラン 写真右:蘭の花が壁になった階段
相変わらず多くの著名人が訪れ、2013年にはダスティン・ホフマン、渡辺謙なども滞在、またアランチーノレストランがカハラ専用のデラックス・メニューで、ここにオープンしました。
写真左:ダイアモンドヘッド・ガゼボ 写真右:ココヘッド・ガゼボ ところで、カハラは海に向かってセッティングされたウエディング・サイトが2つあることでも知られています。ダイアモンド・ヘッド・ガゼボとココヘッド・ガゼボがそれで、どちらも人気があり、ホテル内の蘭の花が壁に植わっている階段での記念撮影も喜ばれています。
50年、半世紀の間、ワイキキから外れた場所で、ずっとセレブや著名人やスターが泊まる高級ホテルとして君臨し続けたきた「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」。その秘訣はやはり折々にふれて改装工事をし、高級ホテルのイメージを維持し続ける努力をしているからでしょうか?
写真左:2012年に生まれ変わった「ベランダ」 写真右:50周年記念のアフタヌーンティー
今回の50周年を記念して、「ザ・ベランダ」では50周年記念ティーセットを、1964年のオープン日にちなんで19ドル64セント(+税とチップ)で販売しています。このセットは今年イッパイ出すと、ウエイトレスは言ってましたよ~。
・エルビスプレスリーの「ブルーハワイ」にちなんだ青いマカロン ・マイタイにちなんだアーモンドタルトの生地にパイナップルとダークラムのグレイズをトッピングにしたマイタイタルト ・ココナツとチョコレートチップのクラストにマシュマロを乗せたロコのお母さんのレシピをもとにしたザ・ウリウリ・バー ・昔の料理の記録から探し出した復古版クラシック・ココナッツ。ペイストリーとフォイップクリーム添えのザ・カハラ・ココナツ・ケーキ スコーンも2種類だしてくれました。
色々なお茶の中から好みを選べるセットで、4人分を並べたらこんな感じになりました。
これ以外にも、50周年を迎えて、スペシャルプランを組み込んでいます。50ドルのクレジット、50周年記念ギフト品、無料インターネットアクセス、フィットネスセンターの無料券、ウェルカムレイの無料サービス、プルメリアビーチハウスの朝食券などなど、客室カテゴリーによって変わります。詳細はホテルや旅行会社にお問い合わせください。
今回の情報については、「カハラエリアとザ・カハラ・ホテル&リゾートの歴史」を参考にさせていただきました。
姫庵より |
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2014年2月1日土曜日
1964年は思い出がいっぱい・・・このトピックスで懐かしいハワイを垣間見てね
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