2013年2月17日日曜日

ハワイのヤムチャを切る! ちぎっていいの??

ハワイ飲茶博士による一刀両断ー飲茶のマナーその2 追い討ちでバッサリ

(ハワイ最新ニュース)1977年からアラモアナの白木屋内で営業していた、東急フーズが原点のサンジェルマン(Saint Germain)パン屋さんが、12月30日で白木屋店クローズ.
同センター1階シーズキャンディーの隣に3月ごろ再オープン。現在営業しているのはアラモアナ1階フードランドの近く、ベルタニア店、カハラ・タイムスマーケット内、ワイキキタウンセンターなどの店。

シナボン(Cinnabon)というシナモンの香りとたっぷりバターとブラウンシュガーをぐるぐる巻きにして、クリームチーズのアイシングがかかった、甘くてリッチなスイーツの店も、2月1日カハラモール内の店をクローズ。現在営業中は、アラモアナ・マカイマーケット店や、ウインドワードモール、パールリッジの3店。
このように、ハワイは日々変わっています。先週お伝えした飲茶の暴露マナーについても、「ヤムチャ博士」から、バッサリと判定が下り、追加・変更が発生したので、この際皆さんと共有できれば幸いで~す!!

   
    写真左:ダウンタウンのチャイニーズ文化センター     写真右:タイパン・ディムサム
その前に、実践体験をもう一度というわけで、ダウンタウンのチャイニーズ・カルチュラル・センターにあるタイパン・ディム・サム(Tai Pan Dim Sum)に行ってきました。

ここは、カートが回ってくるのではなく、テーブルとテーブルの間が狭いので、メニューからオーダーするスタイルになっています。ウエイトレスが店の角にまとめてある「点心置き場」から、または厨房から熱いのを持ってきてくれるのです。

写真入メニューもあり、カートで回ってきて押し売りをされるのが好きじゃない人にはこちらが好まれるかも。お客様にサーブしている間に、棚に点心を置いて、時々つまんでウエイトレス見つけちゃった~~従業員も食べるほどおいしいってことでしょうけど。


     
      写真左:店の角にまとめておいてある点心        写真右:写真つきメニュー

さてさて、マナーで大事なポイント「かじって食べるな、一口大にお箸で割って食べよ」っていうのを今回は実行してみたが、難しかった。皮がなかなか切れないよぉ~!!


〈ヤムチャ博士による一刀両断判定〉
●バッサリその1:
そりゃそうだ。全部が全部一口大に小分けにして食べるのではないぞ。餃子・焼売、餅などは、食感も楽しむので、小分けにして食べなくていいのだ!!饅頭などは、一口大にして食べるが、料理によっては、食感や食音を楽しむのもあるので、お箸で切り分けるという行為は、マナー違反。わかったかね?げげげげげ~!!知らないことは恐ろしい。
小龍包は、箸で割らないで、饅頭の上の部分を少し食べて、天井部分を無くすと、スープが饅頭の中に残り、飛び散らない。包んである部分を開いて皮の部分がスープの器となるようにして食べるのが正しい食べ方なのだ。
韮餃子も、韮餅も、食べた瞬間のシャキシャキとしたニラの食感を楽しみ、中に入っている具の海老のプリプリ感と、ニラのシャキシャキ感を、触感と音感で食すもの。それをぐちゃぐちゃと汚く切り分けてはだめなのだ、姫庵殿お分かりかな??


  
   写真左と右:左の餃子も、右のニラ餅も、どちらも皮がモチモチしていて、大変切りにくかった。

それでは、ついでに先週の暴露マナーも、バッサリと調理して、もっと味のいいものにしてあげよう!!

●バッサリその2
飲茶と点心の違いはこれだ!
飲茶と点心の区別を分かりやすくするならば、飲茶は中華料理の主菜と湯(中華スープ)。脂っこいものをお茶を飲みながら食事するのが飲茶。シューマイや餃子はおやつ(スナック)にあたり、これを点心という。


飲茶は、スペインのシェスタ、イギリスのアフタヌーンティーと似た兄弟文化なのだ!
飲茶(点心を含む)は中国の習慣で、作業中にちょっと休憩をする時、お茶と軽い食事・スナックをいただいたのが発展したもの。スペインも中国なども、昔は食事の回数が一日2回だったので、ちょっと小腹がすいた時に、お茶とスナックを取るという習慣から誕生したものだ。
そういえば、家の普請時など、大工さんに休憩時間お茶とおやつを出す習慣がありますね。コレって主婦にとっては面倒なことなんだけど、いい仕事をしてもらうために、ガマンガマン。


●バッサリその3 
皿や器を持ち上げてはいけないというのは、大切な中国式テーブルマナー!

中国では、家族全員で1つのテーブルを囲んで食べる習慣があり、その場合テーブルが小さすぎるのが難点。

いちいち食器を持ち上げて食べるのでは、隣で食べている人のじゃまになるので、嫌がられる、だからテーブルに皿や器を置いたまま食べるというわけ。説明を付け加えておいた。

             
 

●バッサリその4 
取り皿は昔は一人一枚だったのだ!
本来取り皿は一人一枚、そのために薄い味付けのものから食して、濃い味付けにすすんでいくうちに、中華料理としての味がまとまるのだ。

だから、昔の作法を知っている人は、今でも1枚の皿で食べ続ける。

今のように料理ごとに皿を変える習慣になったのは、日本の習慣がはいったものと思われる。

和食は味を混ぜないことが、基本で、それぞれの料理を小鉢や小皿にのせて、料理を舌と目で味わう習慣があり、それが広がったと拙者は見ておる。


●バッサリその5
テーブルを汚せば汚すほど、料理が美味しいことを表すのだ!!
中国式テーブルマナーでは、テーブルクロスが汚れていれば汚れているほど、料理を皆で取り合うほど美味しかった!!という表現になり、汚れたテーブルクロスは料理人を称える象徴になる。
エビやカニの料理に、フィンガーボールがでてきたのは最近のことで、昔はテーブルクロスで拭くのが常識だった。また飲茶を食べる場所は、昔は室内でなく、半分外のような場所だったこともあり、エビやカニの殻をテーブルの下に捨てるのがマナーの常識だった。

時代とともに部屋の中で食事をするようになり、現在では殻を入れるボウルを出してくれるところが多くなっている。マナーも時代とともに変化していくものなのだ。


  
●バッサリその6
料理のとりわけは、家長の役目!!
料理のとりわけは男がするというのにはしっかりした理由があるのだ。
料理を作るのは女性という考え方が主流のようだが、今でも農村部では男性が料理を作っていたりする。昔は、家長である男性が、料理をつくり、皆に均等に分けるのが家長としての大事な役目だった。だから今でもそれが残っていて、男が取り分けるのだ。貴方作って分ける人、私片付ける女。

また、立って料理を取り分けるのが、悪いマナーだというわけも、その昔、毒殺をもくろんだ者が、立って分けたという事例があり、毒殺の意図などないことを表すため、座ったまま取り分けるようになった。コレを知ったら、今後絶対立って取り分けられないね。

●バッサリその7
前回では書いていなかったが、お店によっては、席に着くと、何故か2膳のお箸が用意されていることがある。ここであわてないあわてない。

黒と白のお箸だったり、象牙もどきの白い箸と竹で作られた竹箸だったり。これは各自に用意されているもので、基本は白い箸で料理を取り分け、黒い箸で食する。

日本の家庭にも採り箸というものがあるが、それと同じだ。ただし、中国の採り箸は各々にあるので、料理を採ったら必ず自分の所へ戻すこと。これは香港式の飲茶に多いお作法である。


●バッサリその8
次に、間違いお作法を1つ紹介しよう。
料理を載せる小皿にお箸を載せること。お皿を箸置き替わりにしている人がいるが、これは、やってはいけないマナー違反。小皿は、料理を載せる物であり、箸を置くものではないのだ。 コレが出来れば、とても綺麗に食べる人という印象を与えることは、拙者が太鼓判を押す。
以上、あくまでも、飲茶は、友達や仲間と、おしゃべりや、会話を楽しみながら お茶を頂く物だから、堅苦しい作法は、知っておくと便利だが、こうしなければならないというものではない。 要は知っておくと 何も知らない友達や仲間と行った時に、【通】ぶれる!っていうことなんじゃ。

そして最後に、最大マナーを。
目上の人と一緒にお茶やお酒を飲む時は、敬意を表する意味で、面と向って飲んではいけない。ちょっと引いてそっと隠れるようにいただくのですぞ。

 
いやいや、今回はとっても勉強になりました。
ヤムチャ博士ありがとうございました。
飲茶のマナーについて、色々なご意見があると思いますので、一家言ある方、ぜひご連絡ください、お待ちしています。そしてこの続きはまたそのうちに~~!!

姫庵



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