2012年8月17日金曜日

ハワイは王道を行く気(樹)ありですって!!

王道を行くハワイのコアとククイの樹!ハワイではやはりダントツの樹といえる
(ハワイ最新ニュース)お盆も終わりましたが、これからのハワイの見所といえば、9月1,2,3日のレイバーデー連休。

カピオラニ公園では9月1,2日に沖縄フェスティバルが開かれ、生演奏、沖縄ダンス、屋台、盆ダンス、物産展、ゲームなどで盛りあがります。

   

またこの週は各ショッピングセンターでも、レイバーデーセールが開催。特に、ワイケレ・プレミアム・アウトレットでは8月31日から9月3日まで大々的なセールで、普段の安さに輪をかけた激安となるウイークエンドで、地元の人も心待ち。

 
さて、今回のお話は、王道を行くハワイの樹。
ハワイで日本人にとって一番有名な樹といえば、コマーシャルで有名な「この木なんの木」のモンキーポッド(ネムノキ)。

沖縄フェスティバルでも、カピオラニ公園にあるモンキーポッドの樹が大きく広げる木陰が、地元民に憩いの場所を提供します。
ところで、ハワイ州の木といえば、ククイの木、絶滅の危機に瀕している木といえば、コアの木。


このククイとコアは、日本人には「この木なんの木」のようには知られていませんが、実はいろんな意味で王道の樹といえるのです。


今回は、「コアとククイ」をご紹介するとともに、そのお土産もレポート。ラッキーならレイバーデーで、セールス・アイタムになっているかもしれません。
●工芸品の王道を行くコア
 
 
コアはアカシア科の木で、毎日2000リットルもの水が必要。その上生長が遅く、木の密度が大変濃いのが特徴です。

このため他の木に比べて硬く、耐久性に優れています。コア(Koa)とはハワイ語で「勇気とか戦士」という意味で、この木には「マナ 魔力」が宿り、海の安全を守ってくれると信じられてきました。
古代ハワイでは、自分たちが進むべき方向に進んでくれ、守ってくれるということで、コアを用いてカヌーを作り広い海に出ていったものです。


マナを持つ特別な木なので、木に対する感謝や尊敬の気持ちをこめ、王道にふさわしい厳粛な儀式を行って伐採をするのがハワイのやり方。
この写真はハワイでもっともスピードが速いコアのカヌーを作るので有名なSonny Bradleyさんとカヌー。現在ではこんなコア製のカヌーはなかなかお目にかかれない。

理由は、コアは乱伐されたため、カヌーを作るような大木がなかなかみつからないこと。カヌー職人が少ない上、硬い木なので1艘つくるのに1年以上かかることなどが揚げられます。


コアのカヌーは昔はククイナッツ・オイルとパンの実を砕いたものを塗って、水の浸水腐食を防ぎました。このため見た目に真っ黒で、コア特有の木目の美しさは見えませんでした。現在では置物にする場合を除き、カヌーとして実用する場合には白いペンキを塗ります。その理由とは?
コアかどうか分からなくなるので、盗まれにくい?? 実はペンキは腐食を防ぐという意味もありますが、それ以外に黒っぽいカヌーが海に浮かんでいると、魚は漁礁だと勘違いして、身を隠そうとカヌーの下に集まってしまいます。また黒い流線型のカヌーが海洋にただよっていると、サメが体当たりしたりして。こういったことを防ぐために白いペンキを塗っているんですって。なんだかもったいない・・・でも魚釣り用のカヌーにしたら、大漁になるかなぁ。魚にとっては、コアは怖(こわ)ぁ~!!

ここで植物学的なお勉強。
一般的にコアの葉と信じられている三日月型の葉のようなものは、実は葉柄が変化して単葉のようになった偽の葉(偽葉)なのです。ちょっと勉強したので、学術的な言葉を使っちゃったぁ。右の写真で、葉をみてね。本当の葉は芽生えの時にみられる複葉なのです。全然違う葉が同じ木からでるなんて、マナが宿っている気がますますしますねぇ。

また、コアの木から出るヤニ(脂)で、虫や葉などがはいっているものは、大変いい琥珀(こはく)になります。
こういった特徴を持つコアの工芸品として有名なのが、ウクレレでしょう。コアロハ・ウクレレ工房で、ラッキーならば工房直売のコアのウクレレが買えるかも。あるいは、ワイキキにあるウクレレ店なら、ちょっと高いけど見つけることができるでしょう。
    

また工芸品では、その木目の美しさから高級家具からはじまって、美しい宝石箱、鏡、ろうそく入れ、ナベ式、サングラス、時計などの小物があり、ワードセンターやアラモアナにあるマーチン&マッカーサーというお店で見つけることができます。
  
さて、乱伐で絶滅の危機にあったコアの木を増やそうという運動が進み、現在では絶滅の危機種ではなくなりましたが、今でもハワイ州がコアの生息地を保護地区に指定し、植林から20年間は伐採しないように規制して乱伐を防いでいます。

そしてコアの植樹しようという運動も行われているんです。ハワイ島内のリゾートホテルや、上記のマーチン&マッカーサー店がバックアップして、コアの木のオーナーになれるというもの。

Hawaiian Legacy Foundation のHo'okupu プロジェクトでは、通常100本の植樹を8334ドルで対応しています。フォーシーズン・フアラライのホテルでは50万本植えるとがんばっていて、ゲストの方は1本40ドルで参加可能ってわけ。マーチン&マッカーサーでも1本59ドルで参加できるって(参考ハワイトラベラー)いうことです。あなたの名前がついたコアがハワイ島で育っているなんて、すばらしいことではないでしょうか・・・

●万能薬の王道を行くククイ
  
先日、パイナップル・プランテーション(昔のドール・パビリオン)の手前にある、クニアという町で、ハワイ最大のマカデミア・ナッツ・オイルとククイ・ナッツ・オイルを製造するという「オイルズ・オブ・アロハ」の工場に行く機会がありました。

その様子についてはちぐさブログ7月24日に詳しくレポートしましたが、このククイナッツの木こそ、「ハワイ州の木」に1959年認定された、まさに王道を行く木。


ククイはドウダイグサ科アブラギ属の落葉高木で、ハワイではあちこちで見ることができます。

葉の表面にグラスファイバーのような繊毛があるため、光の加減で銀色に見え、森の中でもひときわ明るく光るため探すのが簡単です。
ククイが王道の木である理由は、ハワイ州の木ということだけでなく、きわめて有用な植物であるからなんです。

まず実は油分が多く、古代ハワイでは灯火の燃料として利用されました。この実は便秘薬にもよく、現在はイナモナという調味料として使われています。蒸す前の実を搾って切り傷の手当てにしたり、磨いて主に男性用のレイとしても用いられています。便秘の人は、この実を食べるとすぐに「苦、苦いぃ~~!」って、トイレにかけこみま~す。


茎も薬用に、樹皮も染料や薬用、花にいたっては口内炎の治療に、枝はカヌーの浮きとして、根は黒や茶色の染料に用いられるという具合で、捨てるところがありません。古代ハワイアンは油から出るススを、刺青の黒として使いました。

そして現在では、このククイの油でできた化粧品が話題になっています。

日光浴をする前と焼けた後の両方に塗ると、日焼けをおさえ、かさかさになった肌をしっとりさせる働きがあるからで、ロミロミ・マッサージ用のオイルとして、使われているのは有名な話です。


オイルズ・オブ・アロハ
社(Oils of Aloha)では、ククイ・オイル、ククイ・ローション、ククイ・アイ・クリーム(目の周りに塗る)、ククイ・ネイル・クリーム(Kukui Cuticle Serum 爪のクリーム)、ククイ・ドライ・リップクリームなど、多数の化粧品を製造販売しています。
これらは、アラモアナ・センターのロングスやドンキホーテなどで買うことができま~す。

どうですか、王道を行くハワイのコアとククイの木!! お気に召しましたか??

姫庵より


●「知らないハワイがいっぱい 最新版」ハワイでイスラム文化が学べるシャングリラツアー、ハワイのショーがどこがベストか、海へと続くインフィニティープールなど、「最新版」では新しい情報をたくさん追加しました。これ1冊あれば、知らないハワイを楽しく遊べる!


0 件のコメント:

コメントを投稿