2012年4月22日日曜日

謎解きはディナーのあともそうだけど、5月3日のあともお楽しみ・・・

ショッピングは5月3日のあとで
ーオフ・プライス・アパレル戦争の謎解きー
(ハワイ最新ニュース)アメリカでは富裕層への課税強化法案(大富豪ウォーレン・バフェット氏が「秘書の税率の方が高い」と言ったことから、バフェットルールと呼ばれた法案。)が共和党の反対で、否決。

没落していく中間層はこれからどう生きていけばいいのでしょうか・・・
その手がかりは、どこに?
本日はその謎解きを推理してまいりま~しょう!!
●中間層が生き抜くためには、スタートする激戦の勝者を見抜くこと!!

ー失礼ながら、お客様の目は節穴でございますか??
ブランドものを安く買う。
その判断がつかないようでは、アホでいらっしゃいます。ー

東川篤哉の「謎解きはディナーのあとで」をなぞって、我々も難題の解明にはいりたいと存じます。

それでは今回の事件の詳細をあますことなくお伝えしますので、「謎解き」をご一緒にご協力いただけますでしょうか。

アメリカにある大手オフ・プライス・アパレル小売店が16年ぶりにハワイに戻り、5月3日にオープンすることになりました。

店の名は「T.J. Maxx ティー・ジェー・マックス」。

TJMaxxの強豪相手は、ランダムでも何度となく紙面を飾らせていただいた、「ロス・ドレス・フォー・レス」といえば、TJマックスがどんな店であるか、お分かりいただけますでしょうか。


分からなければ、ヒントとしてちぐさランダム655号や古く285号などをご覧いただければ、すぐに状況把握ができます。
それでも分からなければ、犯人確保への道のりは程遠い・・・

このTJ Maxxが今回ハワイにオープンさせる3店舗のそばには、必ずロスが存在する。
これで、お気づきになられたことはありますか?
TJ Maxxがロスを目の敵にして、宣戦布告を宣言したようなものだということが・・・・

状況証拠は3つ。
まず第一は5月3日にオープンするワードセンター1号店。
第二に5月10日にオープンするパールシティー・ゲイトウェイ2号店。
第三にパールリッジセンターにオープンする3号店。

この3つの町にはロス・ドレス・フォ・レスが3店を構え、活躍していたのです。そこに目をつけて、こともあろうにTJ Maxxは、ロス各店舗の1.6キロ以内に店をオープンさせる。
ということは、勝つ見込みがあっての算段と思えますが・・・いかがなものでしょうか。


しかも商品内容はほとんど同じ。
それでは、当事者である方々に、事情聴取をしてアリバイや可能性をあたってみることに・・・

ロス・ドレス・フォ・レスの言い分
「我々オフ・プライス・アパレル小売店は、それなりに名の通ったブランド商品を一括大量仕入れし、定価よりずっと安く販売しております。

とくに我々の場合は、TJMaxxさんより、かなりお値段も安く、安価に買えるよい品をご用意しておりますので、ハワイのお客様からは、格別なるご贔屓をいただき、今日に至っております。

TJMaxxさんはアメリカ本土に逃げ帰ったのに、我々が成功したのを羨んで、再度挑戦。負け犬の遠吠えにならなきゃよろしいんですが。

我々は1957年にスタートし、現在では全米を初めグアムに合計1037店舗も持つ巨大なストアーとなり、しかもハワイではオフ・プライス・アパレルを広めた立役者なのであります。TJMaxxさんを競争相手として、全然視野にもいれておりませんです。はい・・・」

TJ Maxxの言い分

「オフ・プライス・アパレル店として有名な御三家は、お宅と、マーシャル(Marshalls)とそしてうちのTJ Maxxってことになるけれど、この際ばらしちゃうわ。

内緒の話だけど、TJ MaxxとMarshallsは同じ親会社TJX Companiesってことなの。創業1919年の、お宅よりずっとずっと古くて大きな老舗よ。

うちだけ見ても、1976年創業で、920店舗以上もあり、ハワイから一度撤退したのも、先を見越してのこと。先見の明ありっていうところかしら。大会社でも身のこなしは早いのよ。

お宅よりずっと高級なブランド品をいろんなツテを使ってそろえているから、ハワイのお客様も今度こそ喜んでくださるわ。御社よりお客様のファッションの流行や、嗜好をつかんでいるから、お客様が喜んできてくださることうけあいだわ。」


どちらの言い分もごもっともで・・・・

ディスカウント・ストアーが安く大量に製造・仕入・販売するのと違い、オフ・プライス・アパレル店は、デパートなどで売られているブランド品を、特別なルートで、安く仕入れて販売しているということは、動かせない事実のようでございます。

ロスもTJ Maxxもマーシャルズも、オフ・プライス・アパレル店の中で群を抜いて良い営業利益を出し続け、活躍をしておられますことも・・・。

しかし、オフ・プライス・アパレル店の定めと申しましょうか、余剰商品を安くさばくということから、解決がつかない課題が残されております。

つまり、サイズや色違いの品数が足りなかったり、現品限りとか、昨日あったものが明日はないということが発生しがちで、商品の安定供給に、問題があるのでございます。

ですから、ある日はロスの方が豊富でいい商品があり、ある日はTJ Maxxの方が充実しているということで、今回の勝負の決着は、お客様が買うか買わないかで決まると思われる節がございます。

ただいまお話をした顛末に、十分耳を傾けていただいた上での、ダメ押し・・
よろしいでしょうか、お客様。
思ったことを最後に申し上げて。
この事件はそれほど難しくございません。

中間層が生きていくための手立てとは、オフ・プライス・アパレル店の動向をよく見張り、良いとこ取りをすることにつきるのでございます。

5月3日以降は、お客様ご自身で、しっかり尾行し、徹底した店内の張り込みで、どちらの言い分が正当であるか、見極めていただくしか、解決の糸口はありますまい・・・。
とにかく、観光でハワイに来られたお客様にとって、ワイキキに近い「ワード」という地域は、これから目を離すことができなくなりなりそうでございます。
以上
執事 姫庵より

0 件のコメント:

コメントを投稿