2019年2月9日土曜日

物事を高める女の闘い~!!

ハワイにおけるクイーンの本心は・!?


ーいい人って案外心の中は怖かったりして??!!- 




(ハワイ最新ニュース)血圧が高い人は、まさにこのサラリーマン川柳そのままドン!「いい数字出るまで測る血圧計」、中高年の気持ちをぴったり読んだこの川柳に乾杯~!!といって飲むとまた数値が上がる~!!


今週のランダムのテーマが「カピオラニ王妃」、ハワイ王朝でクイーンと呼ばれ愛された最後の方でしたが、内情をみると血圧の測定と同じで,ずいぶん上がり下がりあったようで・・。


  
写真左:クイーン・エマ・サマーパレス写真右:セントアンドリュース、ステンドグラスのエマと夫


実をいうと今回は女の闘いから始まる。ヌウアヌに別荘を持っていたクイーン・エマ(クイーン病院やセント・アンドリュース教会の創始者として知られるカメハメハ4世の妻)という王妃は、英国人の血が1/4流れている非常に美しい方で、しかもかなり気位が高かったんです。

そして、おばのクイーン・カピオラニ(カピオラニ病院の創始者、カラカウア4世の妻)をいつも無視していたのは有名な話で、カピオラニの夫であるカラカウア4世は何とかこの二人の仲を取り持とうとしたのですが、うまくいかなかった。そうですよ、姦しい女の世界に男ははいれない。


美貌の持ち主であるクイーン・エマは、彼女の最愛の一人息子アルバート王子を4歳でなくしますが、クイーン・カピオラニがアルバートの看護婦だったことから,息子を殺した女とみなし黙殺したり、いじわるしたり。


でもこの気持ちなんとなく母親としては共感するとこあり。しかも、これから書く下の状況を考えてみると、かたくなになるのもわかるような気がする!


相手コーナーのクイーン、カピオラニは誰からも好かれ、気立ても優しく、しかもエマにとっておばの立場にあるため、表立って冷たい戦争に突入はしなかったといわれています。こんな素敵な女性じゃ太刀打ちできない。でも本音はどうだったのでしょうか・・今となってはもうわかりませんが、まさか黙ってじっと耐えていたわけではあるまいでしょう・・


カピオラニ王妃は、作曲を手掛けたり、ポロで遊んだり、サーフィンをしたり、パーティーも大好き。寄付を仰いで、女性のための病院(カピオラニ病院)まで作ってしまうのです。


一方クイーン・エマはカラカウア4世と王位継承で争い、エマは都市部の応援を受け絶対勝つと思っていたのに、地方選出の代議員に狙いを定めたカラカウアの目論見があたり、結果はカラカウア4世の勝ち! となると、憎さはその妻のカピオラニに及び、憎んでも憎み足りないのが女の気持ち。このあとも、カラカウア4世に対しては普通に接しているのに、その妻カピオラニ王妃には冷たく当たっていたようで・・・


さて、この優しいカピオラニ王妃、実はカラカウア王との結婚は2回目だったのです。彼女は1834年大晦日にハワイ島ヒロに生まれ、父親はヒロで一番高い位の首長、母親はキング・カメハメハによって静定される前のカウアイ島最後の王の娘、という由緒ある二人から誕生。
この由緒正しい血筋も、クイーン・エマにとっては憎む理由になっていったのかも?肖像画を見ていただくとお分かりのように、英国人の血を引くエマは、本当に美しいが、血圧計がドンドン上がる雰囲気。


その後1852年にホノルルに来て、クイーン・エマのおじの一人「ナマケハ」という位の高い首長と結婚。彼女はこの結婚により、クイーン・エマのおばとなり、エマの息子アルバートの看護婦となり、それがもとで、睨まれることになるのです。世の中何が災いになるか・・・。


1860年ナマケハが亡くなり、カピオラニは寡婦となりますが、1863年首長デイヴィッド・カラカウアと再婚し、これにより新たにクイーン・リリウオカラニ(アロハオエの作詞作曲者、ハワイ王朝最後の国王)と義理の姉妹関係を築きます。この二人の結婚はエマのご主人だったキング・カメハメハ4世の死後数週間に執り行われたため、巷の雀がここでもピーチクパーチク。


その後、当時王だったカメハメハ5世が亡くなったあと、カラカウアとエマとどちらが王位を継ぐか問題となり、結局議会の選挙でカラカウアが選ばれたため、エマの気持ちはますますかたくなになっていくのです。血圧測定どころの騒ぎではなくなってしまいましたが~


結局カピオラニは、1874年から1891年まで女王として君臨しましたが、今回のお話はこれが序盤~!! 本番はそれから時が過ぎた1967年へと移ります。クイーン・カピオラニを讃えて作られたカピオラニ公園が見渡せる王家の土地に、今度はクイーン・カピオラニ・ホテル(19階建て、300室以上)が作られることになったのです。カピオラニ病院に加え、カピオラニ公園にカピオラニ・ホテルと女王の名前が次々に受け継がれていきました~~。


   
  写真左:新しくなったホテル 写真右:客室からみた展望ダイアモンドヘッドがばっちり


その後50年近くもホテルとして地元はもちろんのこと旅行者に愛されてきましたが、だんだん古くなって来るとお客も減り、必要なのは改築などホテルを新しくすることという話に・・。


この場所は、東側にはホノルル動物園やカピオラニ公園があり、これ以上高い建物がないため、ハワイのシンボルであるダイアモンド・ヘッドが一番よく見えるのが幸いしてか、約30億円という巨額の費用を投じて改装される運命に~。2017年より工事がスタート、ようやく昨年2018年10月末にグランドオープンの運びとなりました。


  
 写真左:ウルコウのレイグリーダーの巨大壁画   写真右:ロビーのモダンなインテリア


1階はミッド・センチュリー・モダンがテーマの明るいインテリアを使い、大きな絵画を拝していますが、これはワイキキ生れのマイクさんによる作で、爽やかな風が吹き、セーリングを楽しむ場所に美しいレイグリーターが歓迎の意を表すという図で「ウルコウのレイグリーター」という名前がついています。ウルコウというのは、「コウの木立」という意味だとか。


カフェや、ハンズヒーデマンのサーフショップ、ドールプランテーションのアロハ・ホイップなどが同じ1階に作られ、吹き抜けの爽やかな風が吹くロビーエリアになっています。


  
  写真左:2階のビジネスセンターに飾られた王族の絵  写真右:2階客室の壁にも


大きな壁画が他にもありますが、各階にも旅行業界の古いポスターが飾られ、ミニ美術館のようで、これを見回るのも楽しみの1つ。また2階のビジネスセンターには、今までバラバラに置かれていた王族関係の肖像画を一か所にまとめています。ここに飾られた女性の肖像画は、若いのも大きいのも小さいのもすべてクイーン・カピオラニだということは、スタッフの方から教えてもらいました。でも、男性が問題。だれがだれか??サインをもう少しわかりやすくしてくれたらとよかったのに、これじゃ、わからん!!


  
 写真左:3階のDeckからダイアモンドヘッドがばっちり 写真右:隣のプールからもダイアモンドヘッドが


3階のDeckというレストランで食べた友達から言われたのは、「ダイアモンドヘッドがこんなに間近にきれいに見える場所は他にない」という一言。そこで、この辺りのレストランを見て回りましたが、ここは遮るものが何もなくまさにダイアモンド・ヘッド~!!ドンピシャ、ばっちり、最高、一番でした。


  
 写真左:Deckで食事をしていた2組のカップル 写真右:とっても美味しいパンケーキ


丁度ここで朝食をしていた2組のカップルに、食事の味を聞いてみたのですが、なかなか美味しいということで、景色と味で、じっくりと朝食を楽しんでいただけそうです~!! 
 

    
    写真左:車いす用のスロープも作られて  写真右:外壁には鳥よけの網を張って 
 

所で、クイーン・カピオラニ・ホテルを改築するにあたり、気になっていたことが2つありました。それは「車いすアクセス」と「外壁」問題です。今回外壁は昔のまま残っていましたが、鳥がこないように(特に改築前は白いハトがいっぱいフンをしていた・・・。)を一面に張っていました。また古いホテルは改築するにしても車いす対応が難しいのですが、スロープを作ったり、レストラン「Deck」へのアクセスにADAリフトを付けたり、工夫がみられます。


というわけで、調べていくと、冷たい戦争があったものの、女性のための病院を作ったクイーン・カピオラニとハワイアンのための病院を作ったクイーン・エマどちらも素晴らしい女性だということがわかりました。

そういえば、今回トランプの一般教書演説で「女性議員の数が史上最多になった」と讃えると、女性参政権運動を象徴する真っ白な服を来て出席した野党民主党の女性議員も喝采していましたっけ~!!こういったことが、案外血圧を下げるいい材料になるのではと思った次第。



日々血圧の数値が気になる年齢になった姫庵より




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